犬の感情を無視しないように。
様々な理由で最初の飼い主の元を離れ、
新しい家族のもとで暮らし始める犬たちは沢山います。
私は知らなかったのですが、里親探しサイトの飼い主の中には、新しい飼い主の元に行ったあとも犬たちと定期的に会えるようなところに引き取ってもらいたいという望みを書いている人がいるのだそうです。
別れた犬と定期的に会う。
その犬にとって、かつての飼い主と新しい飼い主との関係はどう理解できているのでしょうか。
30年ほど前、大家に内緒でハスキーの子犬を飼い始めた一人暮らしの男性が、大家にみつかってしまったからと、犬の新しい飼い主を探したところ、公園仲間の一人が手をあげました。
その家庭にはまだ一歳未満の若いラブラドールがいて、同じくらいの月齢のハスキー犬を飼うのは大変だと周囲の犬仲間はみんな心配したのですが、放ってはおけないからと引き取ることになりました。
1ヵ月ほどたち、ようやく新しい環境に慣れた犬と一緒にその家族が公園に来たある日のこと、元の飼い主が仕事帰りに会えるかと思ってと言いながら公園に顔を出しました。
そのときのハスキー犬の喜びようといったら・・・、周囲の犬仲間は言葉に詰まりました。
そして、そのハスキーは再び元の飼い主と引き離されることに。
我が家の初代犬が手術で入院した時のこと、術後数日間の入院が必要ということだったので、私は手術のあと会いに行きたいと申し出たのですが、一緒に帰れないのに来てもらうのは犬にストレスを与えるだけだから遠慮してほしいと病院側に言われました。
たった数日離れるだけであっても、何度も辛い思いをさせるのは犬がかわいそうということです。
たった一度の別れでさえ辛いはずなのに、根性の別れを何度も繰り返させるのは、人間のように事態を理解していない犬にとっては拷問以外のなにものでもないのでしょうか。
初代のボーダーコリーが手術で一泊したときも、病院の外まで彼女の鳴き声が聞こえてきましたが、病院の外で手術が成功したことを電話で確認して寄らずに帰ったこともありました。
犬は環境の変化に慣れるのに時間がかかります。
ましてや人間の事情などわかるはずもありません。
擬人化する必要はありませんが、犬にも感情があることを忘れてはいけませんね。
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