ドッグトレーニングとリハビリテーションの違い
犬が外的刺激をストレスなく受け入れられる時期(社会化期)を逃してしまったり、保護されたりして環境が変わったことで、なかなか新しい環境になじめないとき、犬にとってはトレーニングと言うよりもリハビリテーションが必要になる場合があります。
例えば、玄関の外の騒音が怖くて散歩に行けない。
散歩に出られても、車の音や人、他の犬などが怖くて動けなかったり、過剰に反応して吠えてしまう場合は、陽性強化トレーニングで使う報酬(トリーツなど)は全く役に立ちません。
そのような状況にいる犬は何も口にできないからです。
人間も恐怖の極限にいるとき、食事はできませんよね。
つまりそういった犬にはトレーニングではなく、リハビリテーションが必要なのです。
環境に慣れるためにはおそらく多くの時間が必要となり、サポートする人間は忍耐と根気を要求されます。
移動のとき使用したケージから出られない犬もいるかもしれません。
ケージから出られるようになるまでに何日もかかる犬もいるでしょう。
「おやつやごはんを見せれば出てくるはず」というのは、ごくごく普通の子犬や人間に対して恐怖感を持っていない成犬で、本当に怖がりな犬はケージの隅っこから一切動こうとはしません。
保護犬団体に携わる人たちはそういった犬を沢山見ているので対処の方法もわかっていますが、一般の飼い主さんは、散歩に行きたがらない愛犬とどう向き合ったらいいのかわからないこともあるでしょう。
慣らそうとして、無理やり引っ張りだせば逆効果になることもあります。
要は自分から一歩踏み出そうという気持ちにさせることが大事です。
トレーニング同様リハビリテーションも根気が必要です。
その犬に合った方法を見つけてあげることが大切ですね。
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