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2019年1月19日 (土)

ドッグダンス:キューはなるべく減らしたいが・・

ドッグダンスにはおおくのポジションやムーヴ、トリックがあります。
当然のことながら、それらを一つずつ教えていくたびにキュー(指示語)が増えていきます。

たとえば以前書いた脚側停座と脚側立止ひとつとっても、キューを変えないと、犬は立っているべきか座った方がいいのか悩んでしまいます。

特に注意しなくてはいけないのは、左右対である動き。
「お手」「おかわり」や左回りや右回りなど、セットになっている動きです。

適当に教えていると、犬も適当に反応するので、一緒に踊りながらシンクロしたいと思っているのに、意に反した動きになってしまったりします。

人と犬の動きが複雑になればなるほど、一つの動きとしてキューを付けるべきか、今までのキューと組み合わせて付加的キューを入れた方がいいのか迷うことが多くなります。

ハンドラーが迷うくらいですから、言われた犬が「あ~、それはこれね。」と理解できるようになるまでにはもっと時間がかかるでしょう。

例えば犬が左脚側位置から一度ハンドラーの足の間をくぐって右側に出る動きがあります。
この動きは単にポジションチェンジにも使えますが、連続すればいわゆるウィーヴ(またくぐり歩き)になります。

犬は一度足の間をくぐることを理解すれば、とりあえず目の前に足の間が開いているとキューでくぐってくれますが、その先の着地点をきちんと言ってあげないと、くぐった後どうしていいのかわからなくなります。

キューを出し続ければウィーヴを続けてくれますが、そのままの歩幅でハンドラーが前進すれば、一度のキューだけでもウィーヴを続けてくれます。
左右どちらかの脚側で止めたいときは、早めに左右のポジションのキューを出せばウィーヴを止めて脚側位置(ヒールポジション)に入ってくれます。

しかし、左脚側からウィーヴで右脚側に抜けた後、右足の周りをぐるぐる回るという動きを教えたいとき、犬にどうキューを出すのか悩んでしまうこともあるでしょう。

つまり、ウィーヴでくぐった後、足を回るキューを新たに付けるべきか、体の周りをぐるぐる回るキューで代用しようかといった具合です。

何かの周りをまわるのと、ハンドラーの体の周りをまわるのと、犬だけが同じ方向にぐるぐる回転する動きは、犬だけ見ていれば同じ動きに見えます。
しかし、犬にとっては、自分だけその場で回転するのと、対象物を回ることは全く別のことです。

中には同じキューを出しても、同じことを言っているのだろうと「般化」する犬もいるかもしれません。
しかし、出来ることなら、それぞれにわかりやすくキューを付けてあげた方が混乱はしづらくなるでしょう。
犬の言語能力はとても高いのですから。

丁寧に繰り返して教えることで、犬たちのボキャブラリーは必ず増えていきます。
手を抜いてしまうと、あとで「しまった」とならないとも限りません。

愛犬とよく相談して決めるといいでしょう。

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