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2018年10月 2日 (火)

引っ張りっこはダメ?

引っ張りっこは凶暴になる(噛み犬になる)。
引っ張りっこは負けてはいけない。


未だにこんなことを言う人がいるようです。

子犬同士の遊びを見ていると、タオルの端と端を咥えて、うーうー言いながら引っ張りっこをしているのをよく目にします。

だからと言って、引っ張りっこはダメだとタオルを取り上げたりはしません。
いつも同じ子が勝つわけでもなく、力の強さを見せつけているわけでもありません。
中には、引っ張りっこしようと誘う犬もいます。

つまり、引っ張りっこは犬にとっては遊びの一つにしか過ぎないということではないでしょうか。

先代のボーダーコリーたちを育てたときのおもちゃと言えば、普段私が試合で使いふるしたテニスボールだったので、紐はついていませんでしたが、それでも、咥えているボールを手で引っ張って遊んでいました。
時には咥えた歯が手にあたることもありましたが、「出せ」と言えばすぐ手渡し、また投げたり引っ張りっこをしたりと、ボールを道具に一緒に遊ぶことを楽しんでいました。


最近のおもちゃは進化し、犬たちとの引っ張りっこも大分楽になりました。
時には負けたり、時には出してもらったり、そしてまた投げたりといろいろなバリエーションを楽しんでいます。

引っ張りっこの時は、犬たちも本気で「うーうー」言いながらおもちゃを死守しようとしています。
しかし、もともと遊びのひとつなので、取られたからと言って本気で噛むようなことはありません。

201810021

時には、体ごと吊れてしまうほど、真剣に噛んでいます。


引っ張りっこや噛むことをさせていない犬たちの中には、口に何かを咥えることすら抵抗感を持つ犬もいます。

普段から、噛まれて困る物を犬の視界からなくすだけでなく、噛んでもいいものを与えておくことで、噛んでいいものとそうでないものとの区別もつけやすくなります。

ただし、「穴のあいた靴下はおもちゃにしてもいいけど、新しものはダメよ。」というのは犬にわかりづらいのでやめましょう。

犬らしい遊びを犬から取り上げてしまうと、好奇心も何も持たない犬になってしまうかもしれませんよ。

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