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2018年7月16日 (月)

犬だって楽な方を選ぶ


犬に「フセ」や「オスワリ」をきちんと教えたのに、気が付くと腰を崩して座っていたり伏せていることはありませんか?

人間も座っているときつい姿勢が悪くなったりするのと同じで、犬も気を抜くと楽な姿勢を取ったりするものです。

以前レッスンに来ていた柴犬くん、おうちでテレビを見ているときにソファの背もたれに寄りかかって横座りをしていることが多いそうで、オスワリをしてもらうと、すぐ腰を崩してしまいます。
楽な座り方に慣れてしまった柴犬くん、きちんと座る練習を再開したら、腰を崩さなくなりました。

さて、オビディエンスの競技でも「オスワリ」や「フセ」、「立って」などの姿勢変更が課目にありますが、当然腰を崩してはいけません。
さらに、姿勢変更をしているときにズルズルと前や横に動いてしまうのもNGです。

離れた犬に姿勢変更のキューを出すと、犬は飼い主の方に近づこうと少しずつ前に出てしまいます。そこで前に出ないよう、その場で姿勢変更するように教えていきますが、気持ちの問題だけでなく、姿勢変更の方法によっても、自然に動いてしまうことがあるので修正が必要になってきます。

どういうことかというと、立っている犬にフセをさせるとき、犬が後ろ足の位置を変えずに伏せようとすると、前足少し前に出てしまいます。そのフセの状態からオスワリをさせるとき、今度は前足を動かさないで座ろうとすればさらに前に出ます。

しかし、前足か後ろ足のどちらかだけを基軸(基準)にして姿勢変更を行うと、同じ場所から動くことなく姿勢を変えることができるのです。

ところが、この基軸を変えないで姿勢を変更するというのは犬が無意識に出来るものではないので、姿勢変更の方法を犬に教えることが必要になります。

それでも、犬は楽な方を選ぶ確率が高いので、日々の習慣にすることが大事です。

オビディエンスに挑戦中の見習い、課目に姿勢変更が入っているため、その場から動かない練習をしていますが、後ろ足基軸で教えているため、立止からフセをするときにはお尻を下げなければいけませんが、ちょっと気を抜くと前にずるっ。

そこでどれくらい動くのかコーンを周りに置いて検証しながら練習を続けたところ、大分コーンを飛ばさなくなりました。

しかし、これが本番でも発揮できるとは限らないので、日々の練習は欠かせません。
無理ではなく、意識的にでもなく、無意識に習慣になってくれるといいのですが。


201807161

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