ドッグトレーニング:複合課題の難しさ
オランダで行われていたFCIオビディエンスの世界大会が終わりました。
各国のチームがしのぎを削った競技会に参戦する犬たちのレベルの高さとジャッジの厳しさを目の当たりにして、見習いはまだまだだなぁと日々思う次第です(笑)。
優秀な成績を修めた犬の作業はこちら↓
https://www.facebook.com/dogsportvideo.net/videos/2067232936827818/?hc_ref=ARRLHwkWEpmqO8R-Fc0jUfvvjHxoYxSTzfb_uhZ67JkbCd-cMhyS2HRGIUGvLaxq4Qo&fref=nf&hc_location=group
さて、昨年からFCIオビディエンスの競技に参加している見習いは今クラス2で足踏み状態です。
オビディエンスの各クラスの課題は全く関連性がないものではなく、クラスが上がるごとに難度が増すしくみになっています。
例えばボックス(3メートル四方の枠内)に送り出す前進も、クラス1では15メートル先のボックスに前進させて伏せるだけですが、クラス2になると、距離は23メートルに伸び、伏せている犬をハンドラーが歩行中、背を向けたままリコールするというように難度が増します。
現在見習いはクラス2の「方向変換を伴う持来」の練習で、常歩中に犬を待たせて離れ、犬の後方左右にそれぞれ置かれたダンベルのどちらかを指示で取に行かせるという課題がほぼミスしなくなったところで、クラス3の課題の練習を少しずつ加えていくことにしました。
方向の指示でダンベルを咥えて戻ると言う動画がこれ↓です。
つまり、クラス3では、「ハンドラーと共に常歩中、犬だけ待たせる」という部分が削られ、犬がクラス2で待つ位置まで犬だけで走って行くという部分に置き換えられるため、その置き換えられたヵ所のみの練習を始めたのです。
見習いは、「目印の場所まで走って行き、指示で振り向き止まる」というように教えていき、大分意味が分かってきていました。
これならばあとはクラス2で教えた方向の指示を出せば正しいダンベルを咥えて走って戻るはず。
しかし、実際はそう簡単ではありませんでした。
自分で走って行って振り返るポイントの目印よりも、その先にあるダンベルが見えてしまい、目印まで走るというキューがまったく頭に入っていかないようです。
「ダンベル持来」ひとつ教える際にも、
1.ダンベルまで走って行く
2.ダンベルを咥える
3.ダンベルを咥えたまま戻り脚側停座する
4.ダンベルをハンドラーの指示で離す
という4つの工程があり、さらに、ダンベルを途中で落とさない。振り回さない。噛み返さない。という細かい課題をクリアしなくてはいけません。
これらはクラス1の課題に入っていますが、それに加えクラス2では、犬の後方にある左右におかれたそれぞれのダンベルから、正しいものを咥えて戻ってこなければいけないという部分で、「方向指示」を伝えることにとても時間がかかったのを覚えています。
確かそのときも、前方に置かれたダンベルに気持ちがいってしまい、犬を待たせる場所まで歩いているとき、犬の集中がなかなか取れませんでした。
そして今回の課題練習では、やはり先にあるダンベルが気になって、手前のマークが見えなくなる見習いです。
パーツひとつひとつが完璧になったからと言って、繋げればうまく行くというわけではないわけです。
ひとつひとつ丁寧にやらないといけませんね。
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