ドッグダンス:ヒールワークで大事なこと
DDJP(DogDanceJapan)さん主催のイベント最終日はHTM(Heelwork to Music)のコンペとOEC(フリースタイルの世界大会)の選手選考会でした。
HTMは前日のフリースタイル競技と異なり、ルーティンの75%以上がハンドラーとパートナーのヒールワークでなければいけません。
ヒールワークとは、ヒールポジションを維持したままハンドラーとパートナーが一緒に動き続けるもので、人のソーシャルダンスと似ています。
フリースタイルには様々なトリックや遠隔など、コンテンツ(内容)を沢山盛り込まなければいけない一方、HTMでは、ほとんどヒールワークで動くことから創りやすいといも言われていますが、その分ヒールポジションの数や正確性、リングデザインなどに工夫が必要となり、レベルが上がっていくほどコンペで要求されることは多くなります。
そのため、やはりHTMよりフリースタイルを選ばれる方の方が多いのが現状。
3日目の選考会が終わった後、今回ジャッジとして来日されたスロバキアのMonika OlšovskáさんとAlexandra Vavrováさんからのコメントでヒールポジションの正確さとポジションチェンジ(トランジション)を流れるように、かつ犬に分かりやすく使うことの重要性を強調されていました。
トランジションについてはこのまえブログ「ドッグダンス:トランジション」で書いたばかり。
今回の競技会においてもフリースタイルのエントリー数40組、HTM24組とほぼハンスンでしたが、美しいヒールワークを目指して、是非HTMにもチャレンジして欲しいですね。

Photo by Y.Nさん
アシスタントとエントリーしたのはフリースタイルですが、ところどころで一緒に移動する際はヒールポジションを使っています。
この場面では左ヒールポジションのまま一緒に後退するのですが、先日書いたようにこの日のアシスタントの速さは通常の4割減。
いつもなら私がバックでスキップするところですが、無理だと思い、一歩一歩さがることにしました。
アシスタントも私から離れることなく、ヒールポジションが維持でき、そのままバックウィーブに移行し、バックウィーブからのトランジションで右側のヒールポジションに入りました。
フリースタイルの中でもヒールポジションを使った動きは使用できるので、HTMはハードルが高いとおっしゃる方は、是非フリースタイルの中でも、美しいヒールワークを目指してルーティンを作ってくださいね。
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