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2018年4月 5日 (木)

ドッグトレーニング:多頭飼いの場合


多頭飼いの場合、どれか1頭に関わっていると、他の犬たちも気になるものです。
嫌なことをされているときはさっさとクレートに隠れてしまいますが、トレーニングで褒められたり、おやつをもらっていたりすれば、我も我もと来るのが当然。

しかし、基本的にトレーニングは1頭ずつですから、当然待っている犬がいることになります。
ここで、自分の番が来るまで大人しく待っていられるかどうかは、ハンドラーの対応次第と言ってもいいでしょう。

人間の子供でさえ、一つのおもちゃで遊ぶとき、「お兄ちゃんの次よ。」と言って素直に待てる子供はなかなかいません。


わが家の先代のボーダーコリー(♀)は母になるまでの2年半はほとんど私と一対一で関わってきました。
どこに行くのも一緒。
トレーニングも彼女だけ。

全てにおいて一番だったのが、子供たちが生まれて待たされることになりました。
大人しく待てるわけがありません。
子供たちのトレーニングが始まると、繋がれていても吠えて大騒ぎしています。


そこで、母の番を沢山やってから、子供Aを数分。
次にまた母の番がやってきて、充分やってから子供Bを数分。
というように、母の番を多めにして、すぐ順番が回ってくると教えていきました。

すると、数日後には、母と子供たちの練習時間はほぼ同じになり、順番も母、子供A、子供B、母、子供Aと言ったように、均等に回せるようになりました。
待っていれば必ず自分の番が来ると理解できたからでしょう。


現アシスタントは3頭目の犬として我が家に来たので、順番からすれば待つのは慣れているのですが、それでも、初めの頃は自分もやりたいとちょっと騒いでいました。
しかし、待ち時間を初めは短くすることで、次第に大人しく待っていられるようになりました。


見習いの方も小さい頃から待たせていましたが、家の近くの練習場では大人しく待っていられるものの、レッスン中に待たせてアシスタントがデモを始めると騒ぐと言う変な癖がついてしまい、そのたびに「カクリ」と言って、別室で待たせるようにしたら、傍で見ていても騒がなくなりました。

しかし、私がアシスタントと踊っていると、大人しくは見ているものの、だんだんこちらに匍匐前進で近づいてきて混ざろうとするという変な癖が出始めました。
もちろん、クレートに入れておけば騒ぐこともなく、なんの問題もないのですが、フリーでも大人しく待っていて欲しいものです。


多頭飼いで、このようなトラブルがよく起きるものですが、少しずつ習慣にしていくことで、犬に納得させることもできます。
子犬の場合は、待っている間フードを入れたコングなどをクレートに入れたりすることで、時間が経つのを忘れさせることもできます。
クレートにカバーをかけて見えなくするのも方法のひとつです。

環境設定とともに、納得できるように順序だてて教えるトレーニングをするだけで、無用なストレスを軽減することができます。


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アシスタントが踊っていると狙っている見習い

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