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2018年3月27日 (火)

ドッグトレーニング:誘惑(刺激)のレベル

「家では出来るのに外で出来ない。」という言葉をよくお聞きします。
当然です。
家の中は誘惑などの刺激が少ない慣れた場所なので、飼い主さんが言ったことが耳に入って来やすいからです。
反対に外に出れば、犬、人、車などなど、環境刺激が満載なので、犬たちは気を散らしてしまい、飼い主さんの言っていることに耳を傾けづらくなります。

環境刺激は、犬にとって「大好きなもの」であったり「嫌いなもの」であったりしますが、いずれにしても、犬の気持ちは全てその刺激に向けられ、他のことは目や耳に入らなくなります。

例えば車の動きが気になって興奮してしまうM君、レッスンを重ねることで、車との距離が近くなっても大分無視できるようになりました。
それでも、大型トラックやスピードを出す車には少し反応してしまいます。

ところが、今日はアシスタントのニコルと一緒に散歩に出たところ、若いM君はアシスタントが気になって車にほとんど反応しませんでした。
アシスタントは車より刺激的ということですね。


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犬にも苦手なものはあります。
それを少しずつ克服していくには、時間をかけて慣らしていくことが必要です。

陽性強化トレーニングを使い、アイコンタクトを強化することで、車を注視することから、ハンドラー(飼い主さん)に目を向けることが習慣になっていたM君ですが、車の刺激より犬の刺激の方がM君にとっては優先順位が高かったということです。


愛犬にとっての優先順位はトレーニングを行うときに重要なポイントにもなります。トリーツ(おやつ)一つとっても、レベルが違うので、トリーツならなんでも同じというわけではありません。

いろいろ試しながら、効果的なトレーニング方法を進めることで、犬のストレスを最小限に抑えることもできます。

まずは愛犬のことをよく観察してみましょう。

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