犬が相手を受け入れる決断をする時
多頭飼いをしているお宅では経験があると思いますが、先住犬が新入りをすぐ受け入れるかどうかは飼い主としてはとても気になるところです。
ある程度大きくなっていれば「お見合い」をさせて相性を確認するということも可能です。
ただ、僅かな時間のお見合いだけでは正確な相性はわからないかもしれません。
お互い様子見をして、本音を言わないからです。
道端で出会った犬同士の会話でもあることですが、最初はお互いの臭いを嗅ぎ合ったりしながら、双方を確認し合い、なんとなくうまくいきそうかなと思ったときに、片方が喧嘩を売って、相手も買うなんてこともあります。
我が家の現アシスタントが生後5ヵ月でやってきたとき、先住犬たちは12歳と14歳という高齢だったため、特にドラマチックな接近は無く、無言で受け入れたようですが、現見習いが生後2か月でやってきたときのアシスタントはソファの上に逃げて、極力見習いのことを避けようとしていました。
見習いは当然ソファにまだよじ登れないので、下から立ち上がってちょっかいを出してきますが、アシスタントは完全に無視していました。
そして2週間ほど経ち、見習いがソファによじ登れるようになっても、アシスタントは極力無視していましたが、それからしばらくして、何かを吹っ切ったように、相手をしてやるようになりました。
今回お泊りに来ていた1歳ちょっとの女の子Yちゃん、特に我が家の二頭に興味を示すこともなく、お互い距離感を保って4日間が過ぎたのですが、4日目の午後になって、突然見習いを誘いはじめました。
しかし、見習いの方は全く相手にしようとしません。
もちろん、私は一切介入しません。
犬同士にだって相性があるので、見習いのタイプではなかったのかもしれないと様子を見ていたら、6日目の朝になって、突然その子の誘いにのって一緒に遊び始めたのです。
もしかしたら、Yちゃんは、単に退屈で見習いを誘ったのかも知れないし、見習いはYちゃんがこれから先、ずっと我が家にいるのかもしれないと思ったのかもしれません。
犬がお互いを群れ(家族)とみなす瞬間はおそらく個体によっても異なるでしょうが、1日2日ではわからないこともあります。
2頭目を迎えようと思った時、犬同士がお互いを上手に受け入れられるように環境を整えながらサポートしてあげられるといいですね。
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