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2017年7月31日 (月)

ストレスを最小限に。

最近では「動物福祉(Animal Welfare)」と言う言葉が様々な場面でよく聞かれるようになりました。
苦痛を与えない、あるいは最小限に抑えるということです。

この考え方は当然のことながら、犬のトレーニングにも言えることで、力で抑えるトレーニング方法は今や時代遅れになっています。
特に罰を与える手法(罰を与えられないようにするために、犬が次第にその行動を取らなくなるようにする)を用いたトレーニングで犬に負荷を与え続けていると、犬は何をやっても否定されていると感じ、考えることをしなくなってしまうか、あるいは、チャンスがあったら反撃に出る可能性が高くなります。


人間も、出来ることなら上司に褒められる方がいいはず。もちろん打たれ強いタイプの人もいるでしょうが、すべての行動を否定されると、どうしていいのかわからなくなるのではないでしょうか。


ドッグダンスに限らず、通常のマナートレーニングにおいても、私はあまり「イケナイ!」や「ノー!」は使いません。ただ、犬の安全に関わるような場合には、多少声を荒げることはあります。愛犬の責任は飼い主にあるということが大前提だからです。


しかし、日常のトレーニング、ましてや新しい行動を教える時には出来るだけ犬に考えさせたいので、ネガティブな言葉は使わないようにしています。

クリッカーのフリーシェーピングを一度体験されると、犬に考えさせるという意味を体感できると思うので、チャンスがあれば是非セミナーに参加してみてください。
考える習慣がつくと、犬の理解度は格段と上がります。

いつも「ダメ」や「ノー」で出口をふさぐのではなく、正しい出口を探し当てられるように犬を育てていきたいですね。

時間はかかるかもしれませんが、愛犬が飼い主に対して信頼を持つかどうかの指標のひとつでもあるので、トレーニングは「嫌なこと」ではなく「楽しいもの」になるようにプランニングしていきましょう。

201707311


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