悪気はなくても。
先日、人にフレンドリーなことは大いに結構と書いたのですが、フレンドリーと言っても度合いがあります。
「近くを通り過ぎる人や撫でようとする人に噛みつかない。」程度のフレンドリーさ(我慢強さ)があれば私はいいと思っていますが、フレンドリーと言うと、人に跳びついたり、抱っこをせがんだりと、積極的なタイプをイメージしてしまうことが多いと思います。
※知らない犬に勝手に手を出して噛まれた場合は、本来は手を出した人間に非があります。犬が悪いのではありません。
アシスタントは食い意地が張っているので、おやつを持っている優しそうな人に目星を付けて目の前で座っていることがありますが、興奮して跳びつくことはありません。
一方見習いは、まだまだ自己抑制が低いので、優しそうな人を見ればかまってもらいたくて傍に行き、跳びつきたいところを腰をくねらせながら我慢するといったレベルで、良いお行儀とはほど遠いですが、我慢して座っているときは褒め、難しそうなときは後ろから声をかけたり、呼び戻してクールダウンさせたりします。
上記のことはハンドラー(飼い主)側が気を付けていかなくてはいけない部分ですが、実は犬たちが跳びつきなどの過度な行動をとる理由のひとつは、子犬の頃から、社会化で様々な人に会わせたりして愛犬に人への攻撃反応を持たないようにする努力をしていく過程で、相手側の人間が過剰に反応していることによるものではないかと思われます。
パピーのお散歩レッスンに出ると、必ずと言っていいほど「かわいいですねぇ」と声をかけられます。当然かわいいです。
っで、そのあと「触ってもいいですか。」と聞いて下さり、やさしく触って立ち去って下さる方はいいのですが、中には子犬を興奮させるほど大きな声を出したり、なでくりまわしたりする人がいます。
すると、子犬は人を見ると興奮するという好ましくない習慣が付いてしまいます。
そんなことが記事になっているのを見つけたので貼っておきます。
http://thebark.com/content/why-are-european-dogs-so-well-behaved
ヨーロッパでの犬への考え方や理解が日本とは違うという現状を読み取ることができます。
無用な興奮は犬の思考を妨げることがあります。
ハンドラーがコントロールするのではなく、犬が自分自身をコントロールする能力を身に付けることも大切ですね。
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