男性の声と女性の声
十数年前、イギリスから講師を招いてドッグダンスのワークショップが開かれたときのことです。
初めて日本に来た講師の方が私たち日本人の犬の褒め方を見て、「それじゃぁ全然褒めてないわ。」と言われました。
確かに日本人は往々にしてシャイなので、愛犬を褒める時も「いい子。」とか「おりこう。」とか、淡々としゃべっている方が多いものです。
ただ、男性と比べれば声のトーンは高いので、怒っているように聞こえることは少ないとは思いますが、反面男性の声のトーンは低いので、「よ~し、いい子だ!」と褒めていても、犬にするとなんとなく叱られているような気持ちになってしまう場合があるようです。
オーストラリア人の奥様は、いつも上手に愛犬を褒めていらっしゃいます。愛犬もちゃんとわかっていて、「頑張ったらおやつくれる?」と嬉しそうに奥様の周りでお勉強してくれるのですが、奥様のお話によると、ご主人様が接すると犬がビシッとなるというのです。
ご主人様はどちらかというとクリッカーを使った陽性強化トレーニングに対して、犬を甘やかしているとおっしゃっているそうなので、当然声のトーンを上げながら愛犬を褒めるタイプではなさそうです。
もちろん、強制的なことをなさっているわけではないのですが、おそらく声のトーンで犬は多少なりとも良い意味で緊張しているのでしょう。
奥様が新しいことをきちんと教えて、ご主人様が当たり前のように実践するという状況に奥様はちょっとがっかりしているようですが、楽しそうに学習しながら、進歩していく愛犬の様子を実感して下さっているので、このまま続けていかれそうです。
いいとこ取りの男性陣にちょっと・・・な奥様方の気持ちがわかったような気がします。
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