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2017年2月27日 (月)

トレーニング方法は進化する

犬のトレーニング方法は様々です。
私がドッグトレーニングをかじりはじめたのがおよそ20年前。
たかが20年と言われてしまえばそれまでですが、そのたかが20年の間でも、メソッドは確実に変わっています。

トラディッショナルと言われる昔からのリードコントロールの方法から、陽性強化(ポジティブトレーニング)と言われる、犬の行動学をベースに犬に新しい行動を教えて行く方法が広まっている昨今、両方のメソッドを使い分けるハイブリッド的なトレーニング方法まで、ドッグトレーニングのアプローチ方法は様々です。


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※ポジションとして左脚側の意味を理解しているので、リードが無くても離れません。


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※ターゲットを使った練習で、一人でも前進してコーンを回ってくることを理解しました。


かつて、トイレが上手に出来ない子犬に対して、その子犬の鼻を失敗した尿に擦り付けて「イケナイ!」と叱る方法は今はもう受け入れられません。
なぜでしょう。
それは、科学的に犬の行動学を研究していくうちに、犬が何を、どう理解するのかといったことが検証されてきたおかげでもあるでしょう。

トイレの失敗に関して言えば、この教え方では、「トイレの場所以外で排泄してしまったことがイケナイことだった。」と犬が明確に理解できない可能性があることがわかってきたのです。
では、犬はどう理解するのでしょう。

個体差はあるものの、「トイレをしたことがイケナイ。」や「人が見ているところでトイレをしたのがイケナイ。」といった誤解をしてしまい、人が見ていない場所でこっそりトイレをする可能性が生まれることで、状況を更に悪化させてしまうことが想定されるからです。

そこで、トイレのタイミングを見計らってトイレシーツにいざない、トイレのキューと関連付けたり、パピーの頃はトイレの場所を増やして、失敗をなるべく少なくしていき、上手に出来たことを沢山褒めていくという方法が最近ではとられるようになってきました。


また、「跳びつきをやめさせたいときには、犬が跳びつきそうになった時に、犬の胸に膝を当てる。」こんなことも昔はよく言われていました。
「跳びついたら痛い目にあった。」⇒「もう跳びつくのはやめよう。」
これもひとつの図式かも知れませんが、別の見方によっては、
「大好きな人に抱き着こうとしたら蹴られた」⇒「人間は危ないからもう傍に行くのはやめよう。」
こんな風に学習してしまわないとも限りません。


どうやったら犬にわかりやすく伝えられるか。
科学的検証も大事なトレーニングの知識のベースになっていることを忘れてはいけません。
犬へのストレスを軽減しながら、わかりやすく伝えられるといいですね。

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