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2017年2月13日 (月)

環境馴致の大切さ

子犬を育てる時、「社会化が大事」とよく言われます。

「社会化」ってなにをすればいいんだろう。
そんな素朴な疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

将来出会うであろう様々なものや状況を早くから子犬に見せて、馴れさせてしまおうというのが「社会化」です。
別に、後で出会ってから馴らせばいいだろうと思われる方もいるでしょうが、犬には成長過程の中で、周囲の物をストレス無く受け入れられる時期があって、その時が「社会化」に一番適していると言われているのです。


もちろんその時期を過ぎてしまったら、何も受け入れられないのかと言えばそうではありませんが、警戒心が強くなったりして、受け入れるのに時間がかかってしまうのです。

人も、言葉を覚える時、赤ちゃんの頃から耳に入っていれば自然と話せるようになりますが、大人になってから他国の言語を習得しようとするとなかなか難しいものです。


最近、ブリーダーさんの環境が良すぎて、新しい家族の元にやってきた子犬たちの環境馴致がなかなかうまくいかないことがあります。

環境の良すぎるブリーダーさんとは、自然が沢山あって、広い敷地の中を犬たちが自由に走り回って暮らしているような環境です。
そういう環境では、しばしば車の音や人の声、子供たちの騒ぐ声などなど、都会では当たり前の騒音から切り離されていることが多いので、上手に社会化の機会を作らないと、あとあと様々な弊害が出てしまうこともあります。

以前も書きましたが、オーストラリアのブリーダーさんの中には、子犬たちを車に乗せて出かけ、ハイウェイ沿いのサービスエリアなどで外の環境にさらしてみたりしているようです。

大きな音、車やバイクが通り過ぎる様子などなど、様々な物が気にならないようにしてあげられると、犬たちのストレスも軽減できますね。

怖いと感じてしまった後で、怖いものにさらして悪化させるのではなく、許容量がある時期に、少しずついろいろなものに慣れさせてあげると、あとあと犬も人も楽です。

201702131
一年前の見習い君。
カートに乗せられて、あちこち連れまわされてました。

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