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2016年9月 4日 (日)

物理的なバリアを使う:遠隔トリックの場合

ドッグダンスではハンドラーとパートナー(犬)が常に寄り添うように動き続ける動きと、お互いが離れて動く「遠隔」というのがあります。
「遠隔」の場合ネックになるのが「ハンドラーから離れる」という物理的な距離です。


「遠隔」と言うと、およそ5メートル以上、競技会などでは15メートルを超える距離を想定しますが、1メートル離れただけでも犬にとっては景色が変わり、とてもハードルは高くなります。

2メートル離れて「スピン」と言っても、なかなかその場ですぐ回れる子はいません。
ハンドラーのそばに戻ってきてから、ハンドラーのすぐ目の前で回って見せる子の方が多いのではないでしょうか。

どれくらい離れていたとしても、キューを聞いたらその場でその動きができるようにするには、離れた場所での練習は欠かせません。
もちろん、初めから5メートル離れた場所で練習しても失敗させてしまうだけですから、まずは50センチ、1メートル、2メートルと言ったように段階を踏んで馴らしいってあげるといいでしょう。

その際、どうしてもハンドラーの元に戻ってしまいそうな時は、物理的なバリアをパートナーとの間に置くのも効果的です。


201609041

これはコーンを使ったバリアです。

こんなもの、すぐすり抜けて意味が無いと言われるかもしれませんが、バリアの向こうで一度「マテ」をかけてあげると、その障害を認識させることができます。

すぐに理解してそのバリアを超えないでいられる犬と、バリア自体をまったく気にしない犬がいますが、根気よく伝えてあげることが大事です。

実際に物理的なバリアでなくても、床に貼ったテープのラインだけでも、ちゃんと認識できる犬もいます。

いずれにしても、ドッグダンスで正確さを求めるには日々のコツコツ練習が欠かせません。


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