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2016年7月18日 (月)

環境変化は少しずつ

昨日ドッグダンスのレッスンに参加してくれたMちゃんは飼い主さんと一緒になにかするのがとても好きです。
ヒールワークの集中力も抜群ですし、さまざまなトリックもどんどん覚えていきます。

昨日は最近覚えた「バウ(おじぎ)」を言葉のキューだけでも出来るようにする練習でした。


犬に行動を教える時、おやつなどを持って誘導しながら動きを体に覚えてもらうのは第一段階ですが、いつまでもおやつを持ち続けるわけにはいかないので、ある程度スムースに動けるようになってきたら、誘導の手のおやつはあったりなかったりとランダムにしていきます。

次におやつを持たない手(ハンドシグナル)だけでも上手に動けるようになったら、その行動に名前(キュー)を付けて、言葉の合図に犬が反応できるように移行していきます。


この『移行』という手続きをきちんと踏まないと、犬は言葉の合図と行動が関連付けられなくて、言われても出来たり出来なかったりということになります。

ずっと続けて練習していたので、よくわかっていなくても、ブームになっていると勝手にやってくれたりするので、ついついわかっているような気にさせられますが、実はそうではありません。


ハンドシグナルを外して言葉だけで合図を出しても出来ない時は、まだ完全にマスターしていないと考えて、もうひとつレベルを落としたところから練習し直してあげると確実に覚えていくことができます。

同時に、合図の意味が分かってきても、周りの景色(環境)が違うと出来なくなることがあります。
たとえば、ハンドラーの目の前で指示されれば出来るけど、1メートル離れてしまうと出来ないとか。
そう言う場合は、少しずつ離れる距離を伸ばしていきます。

そんな練習を続けていたら、Mさんハンドシグナルがなくても「バウ」が出来るようになり、立った状態からだけでなく、「フセ」のポーズからも「バウ」出来るようになりました。
ハンドラーも正面だったり横だったり、数歩離れてみたりとバリエーションを変えても、きちんと「バウ」のポーズが。

201607181_2


次は少しずつその持続時間を伸ばしていきます。

犬たちの学習能力にはいつも驚かされます。

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