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2016年7月 1日 (金)

ヒールポジション


ドッグダンスにおけるヒールポジションの重要性についてはこれまで何度も書いていますが、何をどうやって教えたらいいのか、なかなか難しいものです。
「ポジション」というくらいですから「位置」を犬に教えてあげなくてはいけません。

左のヒールポジションはどこなのか。
ただハンドラーの左側にいるだけでいいのか。

いえいえ。
「ここ」という位置が必ずあります。
犬のサイズによって若干変わってきますが、ハンドラーとの距離、並んだ時の前足の位置など、その犬にちょうどいい位置というのが必ずあります。


そこで、ハンドラーは犬たちに「ちょうどいい」位置を教えてあげ、犬はその位置が、「ヒール」だったり「ツイテ」だったりの合図のキューと関連づけておぼえていくわけです。


ヒールポジションの意味が分かってきたら、今度は、ハンドラーが動いたとき、犬がそのポジションを維持するために、どう動けばいいかを教えてあげます。


すると、犬はハンドラーが前に行こうが、横に動こうが、はたまた後ろに下がろうが、ヒールポジションを維持して一緒に動いてくれるわけです。
そのためには、初めの一歩の出るタイミングから、地道に繰り返して教えてあげることが大切です。手抜きは出来ません。


もちろん、左側のヒールポジションでの動き方を体得してくると、右側を教えた時には、左右の違いはあっても、足の使い方が同じだと犬がすぐ理解するので、左側より速く上手になる場合があります。
しかし、左右でハンドラーを見上げる景色が変わったり、首の傾け方が違ったりすると、初めのうちはピッタリ横に付けなかったりすることもありますから、ポジションとして教える時にかかる時間は同じかもしれません。


また、ハンドラーもついつい馴れたポジションで動いてしまうので、反対側のポジションを使う頻度が少なく、犬もなかなか馴れないということも出てきます。

毎日少しずつでも、繰り返して練習してあげると早く身につくと同時に、忘れづらくなります。

201607011
ちょうどいいヒールポジションがわかってきたMさん。
ハンドラーが少し動くと、上手に後ろ足を動かしながら調整してくれます。

201607012
初めの一歩のタイミングも大分わかってきました。


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