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2016年5月30日 (月)

犬の集中力

週末フリースタイルのワークショップとコンペを見て感じたことを少し書きます。

ワークショップは、参加者がそれぞれ25分の持ち時間の中で、自分のルーティンを見てもらったり、あるいは日ごろ解決したい問題を聞くプライベートレッスン方式でおこなわれました。


いずれにしても、犬たちはその25分間の間、ルーティーンを踊ったり、トリックや動きの練習をしたり、あるいはハンドラーさんが講師と話をしている間大人しくその場で待機しています。

25分間集中しているというのは意外と大変です。


さらにその後、少し時間を空けて再度ルーティーンに挑戦することが出来ます。

訓練競技会などでは、カテゴリーによって7~8分の作業時間のクラスから、30分を超えるクラスもあり、さらにその間トリーツやおもちゃなどのモチベーターは一切使うことが出来ません。
いかに集中力が必要かとい言うことがお分かりになると思います。


ということは、本番に備えて、日常的に集中する時間を伸ばすという練習が必要になります。
なぜなら、日ごろ2~3分しか集中して練習していなければ、急に時間を伸ばされたとき犬はストレスを感じてしまうからです。


もちろん、新しいトリックなどを教える時は2~3分のセッションを数回行う方法をとりますが、ヒールワークや様々なトリックなどを交えた練習は、たとえトリーツを使ったり、ご褒美のおもちゃで少し遊ぶことがあったとしても、持続して作業し続けるという習慣がなければうまくいきません。


また、個体によっては飽きっぽい子がいたり、あるいは「やめ」と言うまでエンドレスに作業をつづける子もいたりするので、一概に集中力の持続できる時間を算定することはできませんが、大事なのは持続する練習もしておく必要があるということ。


そして、それは、犬を追いこむことではなく、犬が楽しいと思えるような作業のプランニングでなければ続けられません。


作業意欲を落とさず犬の行動が持続できるように、日ごろから愛犬のことをよく知っておくことが不可欠ですね。

今回ワークショップで頑張った犬たちの中には、翌日素晴らしい演技を披露できた子もいれば、うまくいかなかった子もいます。

いつもと違う環境で、しかもいつもと違う場所で寝起きし、場合によっては犬の吠える声が聞こえて寝られなかったかもしれません。
あるいは、朝早くに起きて、長時間車に揺られてきたかもしれません。

そのような状況であったとしてもハンドラーと一緒に頑張った犬たちを私はすごいと思います。

彼らにとって、出来る限りストレスを減らしてあげながら、その時のベストが発揮できるような環境を作ってあげられるといいですね。

同時に免疫力を高めるために、少しずついい経験を増やしていってあげましょう。


201605301

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