「オスワリ」の意味
新しく犬を迎えると、一番初めに教える、というか犬が覚えてしまうことは「オスワリ」ではないでしょうか。
昔はリードを引き上げ、お尻を押して教えていた「オスワリ」でしたが、今は陽性強化で、強制することなく教えることが出来ます。
嬉しそうに走ってくる犬が、興奮でピョンピョン飛び跳ねている時、じっと笑顔で待っていると、犬はなぜ相手をしてくらないのかと少し悩んだあと、自分から座ります。
その瞬間を褒めてあげると、犬は何も言われなくても座るようになります。
これが「オスワリ」という形を覚える最初です。
この形に「オスワリ」という言葉のキューをのせていくことで、犬は「オスワリ」と言われれば腰を落として座ることだと理解していきます。
そして「オスワリ」が上手に出来るようになると、次は「フセ」も教えたくなります。
犬が「フセ」も上手に覚えると、人は「オスワリ」の次に「フセ」と犬に伝えることが多くなります。
「『オスワリ』。そう上手。いい子だねぇ。じゃぁ、『フセ』」といった感じです。
すると、犬は立っている時「オスワリ」と言われ、その次に来るのが「フセ」と覚えます。
つまり、立っている状態から腰を落として「オスワリ」をすることが「オスワリ」と覚えるわけです。
そこで「フセ」ている犬に「オスワリ」と言うと、「えっ?それはどうやってやるんだろう。」と戸惑う犬が出てきます。
伏せている状態から上体を上げることに結びつかないのです。
それは、バカでもなんでもありません。「フセ」からの「オスワリ」を教えていなかっただけなのです。
ごはんを前に、「オスワリ!フセ!マテ!」といつも同じパターンで言っている方は、是非次回は「フセ。オスワリ。いいよ。」と声をかけてみてください。
どこまで愛犬が言葉の意味を理解しているかがわかりますよ。
レッスン中に上手に「フセ」から「オスワリ」が出来るようになったBくん。
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