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2015年7月10日 (金)

定着

昨日FBで見つけた素敵なルーティン。
屋外のグリーンの上で、ハンドラーとパートナーが繰り広げるパフォーマンスはとても自然でオリジナリティにあふれているものでした。

実はこれは昨年のヨーロピアンオープンで優勝したペア。
24年以上のバレエの経験があるハンドラーの動きはまさしくダンサーそのもの。

昨年のヨーロピアンオープンはもちろん公式の競技会なのでモチベーターは持てません。
その中で、彼女のパートナーLizzyの集中力はとても素晴らしいものでした。


一方昨日見つけたルーティンは公式競技会とは違うファンマッチのような感じでしたので、ところどころでタイミングよくトリーツがLizzyに渡されていました。


あんなに素晴らしい演技をするペアがどうしてトリーツを持って演技をしているのだろうかと思う人がいるかも知れませんが、実はそういうことではないのです。


1「上手に出来たら必ずおやつがもらえる。(おやつは、手やポケット、トリーツポーチから出る)」
2「いつもらえるかわからないけれど、ハンドラーはおやつを持っている。(おやつはポケットやトリーツポーチに入っている)」
3「いつもらえるかわからないけれど、ハンドラーはおやつを取りにいく可能性がある。(ジャックポット)」
4「ハンドラーはその時おやつは持っていないし、おやつをもらえない可能性は高いが、パートナーは集中して作業する。」

1~4の工程はひとつのポジションやムーブ(トリック)を教えるときにかならず通る手順ですが、それぞれのポジションやムーブが出来るからと言って、ルーティンという連続した動きの中で、ハンドラーの指示通りの動きが完ぺきに出来るわけではありません。

時には以前のルーティンである程度パターンのようになってしまった動きの場合、パートナーが先読みして、「次はこれでしょ?」と違う動きをしてしまうこともあります。


ですから、一つのルーティンを仕上げるためには、その都度不安の残る個所では、その動きを「定着」させるために、2や3の工程を繰り返しながら、4まで持って行く練習を続けることが本番で失敗させないために必要になってくるのです。
モチベーターが無くても集中力が持続する時間を少しずつ伸ばしていくために忍耐力は欠かせません。

また場所や周囲の環境が変わった状態でもいつも通りに出来るように経験値をあげていくには、本番と同じような環境で、ファンマッチのようにモチベーターを使った練習を重ねることも大切です。


たとえ通しで練習できなくても、パーツを組み合わせた練習を環境を変えてやってみることは、集中力アップの助けになることでしょう。

もちろん、ウチのワンコはモチベーターが無くても集中力は絶対切れないというレベルにまで達していれば、あえてトリーツなどを使わないで、言葉で褒めるだけでも十分でしょう。

私の最初のパートナー犬はおやつは使わずボールだけでトレーニングしていましたが、ボールが無くても、私と何かすることが大好きだったので、モチベーターとしてはほとんど使いませんでした。

それぞれのワンコさんに合った方法で教えていきましょう。

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