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2014年8月24日 (日)

トレーニングは進化する。


今から30年近く前、私が犬のトレーニングというものに最初に触れた時は、日本の犬の訓練は「強制訓練」と言う名の、半ば力づくで教え込むというのが一般的なものでした。

それから20年ほど経ち、欧米の「陽性強化」のトレーニング方法が日本にも入ってきて、日本の訓練方法もかなり様変わりしてきました。


しかしながら、訓練現場にいる人たちは、日々勉強していくことで、良いと言われることを取り入れていくことは出来ますが、トレーニングに関わらない、ある種の犬の専門家と言われる人たちの中には、古い訓練方法をそのまま信奉している人たちがいるようです。


昨年からレッスンさせて頂いてる柴犬さん。
ご家族への「噛み」が日常的に酷くなっているというご相談で伺い、その後、同居犬2頭も含め、基礎トレーニングから、その子に合った対応方法をアドバイスさせて頂いていますが、オーナー様ご家族のご努力とご協力のおかげで、だいぶ改善されてきました。


そんな折、その柴犬さんが生後3か月の頃、ちょっとやんちゃさが出てきた様子を見た獣医さんが、「反抗的な様子を見せたら、こうやって下さい。」とリードを持って吊り上げることをオーナーさんに教えたのだと初めて聞きました。


獣医さんの所で初めて吊上げられてチビってしまった柴犬さん。その後も獣医さんの所に行くたびに、失禁していたそうです。
それを見た獣医さんは、「これが服従です。」というようなことをおっしゃったとか。
(今は違う獣医さんにいらしています。)


そして、それを信じたオーナーさんも大人しくなるまで、おうちで吊上げたそうです。
でも、犬は賢いので、嫌なことをされたら躊躇せず、その手を噛めば痛い思いをしなくて済むとすぐ学んでしまいました。


確かに、日本犬と洋犬では、対処の仕方は一見違うかもしれませんが、人間に対して恐怖心を持った犬が、人間との共同作業を人間の指示に従いながら出来るでしょうか。


夫婦の形がその数だけあるように、オーナーと愛犬との形もそれぞれだと思いますが、理想の形はそんなに変わらないと思います。


もしかして、そのやり方はウチの子には合わないかもと思ったら、是非セカンドオピニオンを聞いてみてください。手遅れにならないうちに。


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