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2013年9月19日 (木)

ごはんの前の儀式

犬たちにとって、「食べる」という行為は「生命の安全」の次に重要視されるものですが、中には食べることにあまり執着しない個体もいます。

「食べる」要求の強い子に、フードを与える前に多少の指示を与えて、フードそのものを「ご褒美」とすることは、イヌに何かを教える時、効果的な場合があります。

食餌の回数を増やしたり、トレーニングのご褒美として、おやつではなくフードを与えることも、トレーニングの楽しさを犬たちに伝えていくには有効だと思います。

しかし、だからと言って、フードを目の前にした犬に長時間「マテ」をさせるとか、いくつものトリックをやらせて、すべて出来たらフードを与えるということは、私は個人的に好きではありません。
ご褒美とトレーニングとの関連性が薄くなってしまうように思えるからです。
※これは「トレーニングは楽しいこと」と関連付けて教えている陽性強化をしている場合の話です。


更に、「食べること」に執着しない個体に対して、同様のことをさせることにも、あまり意味を感じません。
なぜなら、その個体にとって、フードはご褒美ではないからです。


ごはんの前に、興奮で大騒ぎする場合、座って落ち着かせることは、興奮していても、指示を聞く姿勢を習慣づけるという意味では有効です。
「オスワリ」のあと、わずかでも「マテ」をさせて、解除されてからごはんを食べさせる時は、いつも同じタイミングでパターン化することなく、時としてすぐ解除したり、ちょっと時間を変えたりすると「マテ」の意味が伝わりやすいと思います。


みなさんはフードをどんな風に与えていますか?

201309191
このお嬢さん、フードの支度をしているときから、ソワソワ落ち着きません。
食べる前はちゃんと座ってから、「いただきます♪」

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