パターン化
犬におやつをあげるのが好きな人は沢山います。
私も嫌いではありませんが、何もしていない犬に、ただであげるのはちょっともったいない。
そこで、おやつをあげる時は、どんな時でも、何か彼らにやってもらうのが我が家の慣習です。
別にすごいことをしてもらうわけではありません。
簡単な「お座り」だったり、あるいは覚えたばかりの新しいトリックだったり。
でも、たいがい我が家の犬たちは私の手におやつが握られているのを見ると、何もコマンドをかけなくても、大変行儀の良いお座りをします。
それでもおやつがもらえないと、「これ?」「それともこれ?」と『お手』『お代わり』『スタンド(チンチン)』『伏せ』と勝手にやります。
頼んでもいないのに。
同様に、食事の前やおやつの前に、犬に向かって「オスワリ」「フセ」「マテ」とコマンドをかける人がいます。
すると犬は「オスワリ→フセ→マテ」をひとつのコマンドと考えて、「オスワリ」と言っただけなのに、「フセ」「マテ」をします。
これは、犬が一連の動きをパターン化して覚えてしまっているからです。
犬に新しいことを教える時、パターンで教えてしまうと、このような弊害が出てしまいます。
例えば、ウィーブをいつも左右二回ずつやっていると、ウィーブは二回するものと覚えてしまい、ポジションチェンジのため、一回だけくぐらせるのが難しくなります。
だから、犬にはパターン化させずに教えることも必要になります。
つまり、ランダムに教えるのです。
一回くぐったり、二回続けたり、そしてまた一回、ある時は三回といったように、回数を変えながらご褒美をあげることで、パターンではなく、コマンドに集中する習慣が出来るのです。
「オスワリ」と言ったら、次は「タッテ」でもいいですし、「オスワリ」をかけてから「アトヘ」で歩き出してもいいでしょう。
犬に勝手に判断させないこともドッグダンスには必要です。
一連の動きを教えたい時はパターン化して教えることがありますが、ひとつの動きを教えたい時は、いろいろなシチュエーションを想定しながら、その動きに特化して教えてあげるといいでしょう。
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ドッグダンスのレッスンお受けします。
WanByWan
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