おでかけ その２

「ハンちゃん、お日様があるうちに着けてよかったわね。」

「そうね。早くチェックインして、
荷物を運びましょう♪」

ところが、ボクはママにだまされた。
部屋に入って、荷物をほどいたママは、
有無を言わさずボクをカートに乗せて部屋を出た。

えっ？
どこに行くの？

「いいところ。
ハンちゃんが気持ちよくなるところ。」

えっ？
なに？

ところが着いた先はプールだった。

まさか・・・。

「プールじゃないわよ。
シャンプーだから。」

・・・・。

そう言えば、この前ここに来た時も、
ママはそんなことを企んでいたんだった。
でも、タイヤがパンクして時間がなくなったんだった。

っで、ボクは小さい洗い場に寝かされて、
ママにシャワシャワされてしまった。

タオルで拭いた後、ママがプールサイドに一度ボクを下ろしたけど、
ボクは一瞬、ここでよろけてプールに落ちても、
ママは助けてくれないだろうなぁとよぎった。

「何か言った？」

いやっ・・。

ママはすぐボクを抱き上げてドライヤー室でボクを乾かした。
まぁ、シャンプーもドライヤーもさっさと済ませてくれたから、
ボクの予感は当たらず、無事部屋まで帰り着くことができた。

ど～ぉ？

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確かに、久しぶりにさっぱりしたよ。
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