あり得ないお天気。

ママはね、晴れ女なのよ。
だから、競技会でも雨が降ったことないの。

なのに・・、

まさか、こんな天気でやらないわよね。

だって、地面はベチャベチャよ。

「でもねぇ、競技会は雨も雪も関係ないの。
ニコルは初めてだったのね、雨。
今日は強力な雨女がいるらしいわ。」

「これも勉強よ。」

っで、無理やりやらされたアタシは、
顔は濡れるし、お腹は冷たいしで、気分わるいったらありゃしない。

極めつけは、「障害飛越」で審査員さんが、
アタシの背の高さを見ながら、
『君はこれくらいかな。』って最後の一枚をガンって床に置いたことよ。

そんな大きな音がするところで跳べるわけないじゃないの。
近所の工事現場を思い出しちゃったわ。

ということで、ママはカンカン。
アタシはママの選択ミスだと思うのよ。
アタシのせいじゃなくてね。

早くに終わっちゃって、あとは暇でしょうがないから、
雨の止み間にママとお散歩して、
かわいいお友達にあったの。

ふふふっ。
まだまだ競技会の怖さを知らないのね。

アタシが教えてあげようかしら。

「余計なことは言わなくてよろしい。」

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１２月まで競技会はおやすみだけど、
ママは何やら企んでいるらしいわ。
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