また怒られちゃった・・・。
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今日はママのお供で、麻布っていうところで
ダンスのデモをやってきたの。
まぁ、ママはアタシのはまだダンスのうちに入らないって言うけど、
今までの中ではいい方だったと思うわ。
っで、ママはそのあと「しつけ相談」ってやつで
いろんな人とおしゃべりしていたから、そのあいだ
っで、
「ニコルぅ、今日はすご~くいい子だったわね。
もうお友達と遊んでもいいわよ~♪」
じゃぁ、さっそくBCRNのダンク君を誘おうっと。
「ニコルも歳だわねぇ。
もうへばっちゃったの?」
・・・・・。
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お友達が沢山いて、結構楽しかったわよ。
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今朝はお天気良かったけど、
そのあとはひどかったわねぇ。
みんなは大丈夫だった?
アタシはヒョウっていうのにあたっちゃったわよ。
朝のお散歩はいつもどおり行ったから、
「あらっ、ママとボール遊びするんじゃないの?」
腰が痛いとか言ってるくせに。
「・・・・。」
「ニコル、意地悪言わないの。
それに、今日はテストを受けに行かなきゃ。」
「ほらっ、2月の競技会でポイントが集まったから、
チャンピョンって言うのになったでしょう?
でも、テストに受からないと、本当のチャンピョンって言わないのよ。」
えっ?そうなの?
「・・・・。」
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そうそう。マギ子ちゃんもテスト受けに来てたから、
終わってからまた遊んじゃったわ。
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ボクたちは、朝ごはんが終わると、ママの部屋に戻るんだけど、
ママの部屋は上にあるから、階段を上らないといけないんだ。
ニコルはさっさと上がって行ってしまうけど、
お散歩で疲れた上に、ごはんでお腹も重くなったボクとしては
一人で上るのはちょっと大変なんだよね。
っで、ママがそんなボクを見て、去年からボクのお尻を押してくれるようになったんだ。
最初は、ちょっと違和感もあって嫌だったんだけど、
まっ、ボクにだってプライドってやつがあるからね。
でも、だんだんその方がちょこっと楽ちんだって思うようになったんだよね。
だから、いつもご飯が終わるとボクはママがボクのお尻を押しに来るのを待ってるんだ。
ちゃ~んと一段前足をあげて、ママが押しやすいようにしてね。
「ハンちゃん、もう準備できたの?
早いわね。ちょっと待ってね~。」
え~っ?
早く行かないと、ニコルにおやつのビスケットを取られちゃうじゃない?
ママなんか待っていられない。
そう思って、ママが降りてくるのを待つ前にボクは意を決して上がり始めたんだけど、案の定三段目からすべり落ちた。
ママが来ないから・・・。
ボク、頑張ったのに。
「ハンちゃん、ごめ~ん!」
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ボクだって本当は自力で上りたいんだからね。
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週末お散歩に行ったら、小さい子供連れの家族が来たんだ。
ボクのほかにも犬はいっぱいいたんだけど、
当然ニコルもいたけど、
その子はボクの方にやってきた。
ボクがよろよろしていると、
その子のおかあさんが、
『押したらだめよ~。』とか
『乗ったらダメよ~。』と言ってたけど、
ボクはそんなことじゃコケたりしない・・・たぶん。
「いやっ、この前ジャックラッセルに押されて転んでたし・・。」
・・・・・。
いいんだ。それでも。
ボクだって、セラピードッグになれるんだから。
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ニコルばかりがモテるわけじゃないんだよね~。
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昨日ボーイフレンドと楽しく遊んで帰ってきたら、
ハンスおじさんがやってきて、
それに、アタシを犬舎に押し込めるのやめてくれない?
そのうえ、途中で何しに来たのか忘れちゃって
その場で固まっちゃうんだから・・・・。
もうイヤになっちゃうわ。
「ニコル!」
アタシはもう大人なんだから、
いちいちおじさんにチェックされたくないわね。
「いいじゃないの。おじさんはニコルが心配なのよ。
ニコルだって初対面のワンコとの遊びがエキサイトしすぎたとき、
おじさんの陰に隠れるじゃないの。」
・・・・・。
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おじさんもガールフレンド作ればいいのに。
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今日はママはいつもより遅く帰ってきたの。
でも、なんか変だわ。
「それがねぇ。
ちょっと腰が痛くて・・・。
病院に行って来たの。
今日はお散歩パスさせてね。」
「そんなこと言わないで~。」
じゃぁ、トイレはどうするのよ。
「お部屋で済ませてね。シーツ敷いてあげるから。」
もぉっ!
ママはアタシだけなら近所の公園だって行かれたはずなのに、
ハンスおじさんを抱っこして階段を上り下りできないからって、
アタシにまでお散歩無しなんて・・・。
「仕方ないでしょ。
ハンスはニコルがトイレしないと、してくれないから。
もうお耳も聞こえないし。」
やっぱりアタシって老犬介助犬なのね。
「それにしても器用な寝方ね。」
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ママが治らないと、お散歩にいけないわ。
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今日、お友達のペッちゃんのママから
ケーキサクレって言うんだって。
あっ、間違えた。ケークサレだった。
でも、ママには絶対作れないね。
「・・・・・。」
えっ?刻んじゃうの?
「ママだって、丸のまま食べてもらいたいけど、
ハンちゃん、一昨日ニコルのおすそ分けでお腹痛くなっから、
歯がなくても大丈夫なように刻んだのよ。」
・・・・。
まっ、いっか。
「なんだかんだ言ってるけど、ほんとうはこれはニコルのケーキなのよね。
ほらっ、ろうそくは3って書いてあるでしょ。」
・・・・・。
「はい!召し上がれ!」
「ニコル、よく味わって!」
「はやっ!」
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ペッちゃんのママ、ありがとう!!
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昨日はニコルの誕生日で盛り上がっていたけど、
今日はボクの誕生日なんだよ。
母さんとおんなじ15歳。
だから、朝ママに言ったんだ。
「なんか、最近よくそんな質問をされるわねぇ。」
でも、実はボク昨日お腹壊しちゃったんだ。
ニコルのためにってママが買ってくれたお肉のおすそ分けをもらっちゃったんだよね。
食べなれないとダメみたい。
だから今日はお昼過ぎまでのんびり寝ていたら、
ママがニコルとお出かけしてなんか買ってきた。
「ハンちゃん!見て!見て!」
「そうそう。ハンちゃんでも食べられるフィッシュですって。
銀ちゃんのママが奨めてくれたのよ。」
「それは、ハンちゃんのボディマッサージ用。
豚毛よりもソフトだから、プツプツがあっても大丈夫。」
「・・・・・。」
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おやつ美味しかったよ。
でも、食べすぎには注意しなくちゃね。
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「知ってるわよ。
昨日ニコルに確認されたもの。」
「今日から『障害飛越』の練習をしようと思って。」
なんで今日なの?
「特に理由は無いのよ。
連休だし、天気もいいし。
それにニコルの誕生日だからわかりやすいでしょ。」
ということで、ママは全然アタシの期待するようなことはしてくれなくて、
ちょっぴりごはんにトッピングは増えていたけど、
みんなのおうちのようなケーキはなかったの。
でもね、午前中レッスンに行った時、
生徒さんのママがアタシにってくれたのよ。
ほらっ、アタシの彼氏。
うふっ♪
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ママは頼りにならないわね。やっぱり。
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