ボクをみくびるな！

週末出番のなかったボクにもいいことがあった。

それは、お・み・や・げ。

ママが久しぶりにひづめを買ってくれたんだ。

ところが、

「ハンちゃん、ケンカしないように
二個買ってきたんだから。」

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あご、疲れちゃった・・・。ZZzzzz・・・・
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ボクだって・・・。

土曜日、ニコルのやつ、やけに楽しそうだった。

「ハンちゃんは、もうず～っと前にチャンピョンになったでしょ。」

「それはわかってるけど、今日は出ない方がいいと思うわ。
ニコルの審査員、むか～しハンちゃんが玉砕したときの審査員のような気が・・。」

えっ？マジっ？

「とにかくハンちゃんの出番はないの。」

いいもん。
帰りはニコルを枕にしてやるから。

「・・・・・。」

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ボクもなんかやりたいなぁ。
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JKC訓練競技会

昨日書いたけど、とりあえずアタシはやることをやったのよ。
だから一応ポイントってやつももらえたの。

でも、ママがこれを見るたびに、
『どうして虫ぐらいで動いたの～？』って言うのよね。

最後は虫探ししていてママのコマンド聞きもらしたから
ママは二度も『伏せ！』って言わなきゃいけなかったって。

しようがないじゃない。
アタシ、虫は嫌いなんだから。

とりあえず、アタシはアタシなりに頑張ったのよ。

よかったら見てね。

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来月はもっと暑そうだからイヤだわ～。
マギ子ちゃんも来ないって言ってるし・・。
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遊びましょっ♪

今朝はママが早起きしてみんなでお出かけ。

どこに行くのかしら。

車が止まったら、隣の車にマギ子ちゃんが乗ってるじゃない。

「ニコル。やることやったら遊んでいいわよ。」

もしかして・・。

「そうそう。今日はオビの日ですよ～。」

結局お昼近くまで順番が来なかったから、
マギ子ちゃんと遊べたのはお昼から。

でも、いいわ。
久しぶりのマギ子ちゃんだもの。

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なんか、会うたびにマギ子ちゃんは大きくなってるみたいだけど、
気のせいかしら・・・。

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おかわり！

二週間前からママがボクのごはんをやわらかくしてくれるようになった。
前もお湯でひたひたになっていたけど、
最近はもっとフニャフニャになってるうえに
いろんなものが混ざっているから
結構食が進むんだよね。

以前はニコルの早食いに全然付いていけなかったんだけど、
最近そんなに遜色なくなったんだよね。

ママもびっくりしてる。

ということで、

「無理です！」

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今度はみんなのごはんによく入っているお肉とか入っていると嬉しいなぁ。
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意気投合♪

『今日も老犬介助で終わったわ。』って、トボトボ歩いていたお散歩の帰り道、向こうからなんか同じにおいのする子が歩いてくるじゃないの。

キャピキャピモード全開だわ。

「絶対ニコルより大きくなると思うけど・・。」

・・・・。

でも、ストレス解消はバッチリできたわよ♪

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また会えるといいな～。
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お散歩は行ったけど・・。

「何言ってるの？
お散歩に来たのに、おやつは別にいいでしょ？」

「そこは、ハンちゃんが帰るときに乗るんでしょ。」

「そんなところで、たそがれないでよ。」

「あっ、ハンちゃん、どこ行ってるの？」

「やめてよ。恥ずかしい。」

だって、お友達のママはボクにだけおやつをくれないんだもん。

「今日のおやつは固かったからよ。
ハンちゃんのどに詰まらせたら大変でしょ。」

・・・・・・。

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ニコルばっかりもらってズルい。
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イヌ孝行は？

昨日はお天気が良かったから、
ママと一緒に公園に行けると思っていたのに、
ママは朝出かけたきり帰ってこないの。

「今日はちょっとお勉強に行ってきたのよ。」

「そんなこと言わないで。
すねてると写真撮っちゃうわよ。」

カメラ嫌いなの知ってるでしょ！！

でも・・・・。

「美人って・・・。
ママのカメラに修正機能は付いてないわよ。」

・・・・・。

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今日は公園に行かれるのかしら・・・・。
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ネタがないからって・・・。

カシャッ！

「こわっ・・・・。」

「ハンちゃんはしょっちゅう寝てるけど、
ニコルが熟睡してるのは珍しいからね。」

・・・・・。

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アタシだって老犬介助で疲れてるのよ。
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変だなぁ・・・。

何してるの？

「爪切ってるのよ。」

それだけ？

「それだけって、それだけよ。」

「出てこないって。
足から食べ物なんか。」

「ハンちゃん、なんか変。」

「まぁ、お腹すくのはいいけど、
なんでも食べちゃうのはどうかと思うわよ。」

・・・・・。

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最近落ちてるものも気になるし・・。
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痛いっ！

日曜日はお天気も良くて、
ボクも沢山歩いたんだ。

「そうね。気持ちいいわね。
ずっとこれくらいの陽気だといいのにね。」

でも、お散歩が終わって、おうちに帰るのかと思ったら、
また病院に連れて行かれちゃった。

先週で終わったと思っていたのに・・・。

その上、今度はお尻になにかつっこまれるだけじゃなくて、
お尻の肉をつままれた。

でも、先生はひとこと『ダメですねぇ』と言って、
今度はボクの首の皮を引っ張った。

えっ？何するの？

痛いっ！！

ひどいよ～。

「これは狂犬病のお注射だから、
病気じゃなくても、みんなやるのよ。」

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当分病院には行きたくないね。
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ひどすぎるっ！！

今日いつもの公園に行こうとしたら、
ママがアタシに助手席に乗るようにって言うのよ。

どうして？

「今日はタイヤを交換しに行くから、
後部座席にタイヤを乗せたのよ。
だから、ハンちゃんしか後ろには乗れないの。
ニコルは小さいから、助手席に乗ってね。」

小さいって・・・。

「そうね。助手席は逆に小さいニコルには大きすぎるわね。」

・・・・・・。

まぁ、一回だから我慢するか。

ところが、タイヤ交換のあと、アタシ間違って後ろの座席に乗っちゃったの。
っで、ママに降ろされるのかと思ったら、

「あっ、ニコル・・・。
まっ、ニコルなら素早く逃げられるから、
ニコルの方がいいわね。」

なに？それ。
逃げるってなに？

アタシの代わりにハンスおじさんは助手席に乗せられて、

「やっぱり、ハンちゃんは長いから、シートからはみ出るわね。
でも、仕方ないわ。
ハンちゃんのためだし。」

絶対なんか変だわ。

そんな不安は数分後に現実に。

タイヤ屋さんを出て、10メートルも走らないうちに
アタシの隣にあったタイヤがゴロゴロ崩れてきたのよ。

きゃぁ～！！

こういうことだったのね。

ママはあわてて車を停めて、アタシを助手席の足元に乗せたの。

やっだ～、こんな暗くて狭いところ。

「ニコルはちっちゃいから大丈夫よ♪」

ちっちゃい言うな！

「人聞き悪いわね。
行きはママが積んだから崩れなかったでしょ。」

なんでもいいけど、もう二度とごめんだわね。

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小っちゃい車は不便よね、まったく。
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アタシは老犬介助犬 その２

「ニコルぅ～」

「ハンちゃん、行っちゃった。
連れてきて～。」

「ニコルの方がママより速いから。」

もぉっ！

あっ、またいなくなった。

「ニコル、よろしくね。」

アタシの青春はどうなるの？

「・・・・。」

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繋がれているのイヤだし、
呼びに行くのもめんどうだわ。
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いい子にしていたのに・・・。

今日は気持ちいいお天気だったわね。

朝夕のお散歩も、ママが沢山遊んでくれたから、
今日もいい一日だったわって思っていたのに、
寝る前になって、急に足のお手入れなんかされちゃった上に、
最後の一本で深爪されたのよ。

きゃ～ぁ！！

ママ！血が出てるぅ～！！

「あっ、ごめん！」

ごめんじゃないわよ。

大人しく切らしてあげていたのに・・。

「・・・・・。」

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おじさんはアタシの様子を見ていたから、
ママが呼んでも全然来ないのよね。ズルいわ。
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楽しかったよ♪

週末は久しぶりにちょっと遠出をしたんだよ。

ちょっと遠かったけど、途中でお休みしながら行ったし、
早めに着いたから、のんびりお散歩もできた。

「良かったわね。好きなところ歩いていいわよ～。」

ニコルは、たまたま遊びに来ていたハスキーの女の子と気が合ったみたいで、ずっと走り回ってた。

ボクは最初男の子かと思って、
『こっち、来るなよ！』とか
『ニコルにちょっかい出すなよ！』とか言っちゃったけど、
女の子だったんだって。

ボクの勘も鈍ったかなぁ。

ママは、ニコルの口から、盗み食いのパンが飛び出してくるんじゃないかって、そればっかり気にしていた。

夜中は水ばっかり飲んで大騒ぎしていたけど、翌日はケロっとしてたし。
アイツはやっぱり図太いな。

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翌日は雪が降って寒かったんだよ～。
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やっちゃったわ・・。

金曜日からママやハンスとプチなお出かけをしてきたんだけど、
行きがけにハンスの病院やらなにやら
あっちこっち寄り道をしたのよ。

っで、ママが最後のお買い物に行っている間
退屈していたら、なんか車の中でいい匂いがするじゃない。

そう言えば、ママがお昼に食べるとか言って、
さっきなんか買ってきていたわよね。

よく探してみると、後部座席との間にあるフェンスに吊るしてあるじゃない。
なんとか頑張れば取れるかも。

アタシとっても器用だから、ビニールの袋はそのままにして
中身だけそ～っといただいちゃったの。

そうしたら、なんと４つも入っていたのよ。
しかもアタシが今までに食べたことのないような味のパンってやつが。

きゃぁ～、しあわせ～！！！

ママは車に戻ってきた後もしばらく気づかなかったの。
だって、運転席や助手席にはなんにも痕跡は残さないもの。

ところが、しばらく走ってから、
「なんかいい匂いがするわねぇ。
さっきのパン焼きたてだったのかしら。
そろそろお腹も空いてきたし、
さっき買ったパンでも食べようか・・・・。」

「・・・・？」

「ない！パンが無いじゃないの！
しかも、なんでビニール袋がべちょべちょなの？」

「ニコルぅ！！！！！！！！！」

「悪いことしたんだから、仕方ないでしょ。」

その晩、ホテルに着いてからは喉が渇いて死にそうだったから、
ハンスの分までガンガンお水を飲んだんだけど、
今度はおトイレに行きたくなっちゃって・・・。

ママもいい加減あきれて、とうとうバスルームにシーツを敷かれちゃったわ。

人間の物って勝手に食べるとあとが辛いわね。

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あれから、ママが食べてる時傍によると
すっごく怖い顔して見られるのよね。
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アタシは老犬介助犬 その１

一昨日お花見に行った後、帰りにいつもの公園に寄ったんだけど、

「えっと、ママはちょっと練習をするから
ハンスを見ていてほしいのよ。」

・・・・・。

「ニコル、ろくろっ首になってる・・・。」

知ったこっちゃないわ。

「そうそう。お仕事はきっちりヨロシク！」

・・・・・。

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動かないって結構大変なのよね。
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また来ちゃったわ。

ママは毎年春になるとアタシたちをココに連れてくるのよね。

「そんな言い方しなくても・・・。」

おじさん、毎年来てるじゃない。

ほらっ、サクラが沢山咲いてるの見えるでしょ？

(最近のニコルこわい・・・。）

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まぁ、年に一回だから我慢してあげるわ。
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