クマ風味よ。

「何も、そんな言い方しなくたって。」

だって、朝トイレに行くって言って、
そのままシャンプーだなんて・・・。

「ほらっ、昨日は雨の中レッスンしちゃったし・・。」

そんなの関係ない！

「ほらほら、すねないの。」

「きれいきれいしましょうねぇ～♪」

「あらっ、クリちゃん、
また口が膨らんでるわよ。」

・・・・・・・。

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おかげで、クマ顔になっちゃったわ。
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気持ちよかったんだけど・・・。

また、モミモミしてもらってきたよ。

今度はちゃんとママも勉強してもらった。
そうじゃないと、家でやってもらえないからね。

でも、やっぱり先生のは違うよね。

だけど、今日は・・。

「あらっ、どうして？」

「クリちゃん、ちょっと近い・・。」

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かあさんも先生のゴッドハンドにはまったらしい・・。
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変なところ似ています。

「ねぇ、クりちゃん。」

「そうよねぇ・・・。」

「これって、どこかで見たと思ったら・・・。」

「やっぱり親子よねぇ。
ふにゃふにゃの耳毛だけ、良く似てるわ」

・・・・。

「今日ハンスが顔を掻いてるとき、
爪が耳毛にひっかかって取れなくなったのよねぇ。
クリちゃんも気をつけてね。」

そんなに長くないわよ。私のは。

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みんなは、こんな毛生えて無いの？
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ボク、被害者です。

「あらっ、ハンちゃん、ゴメン。
でも、いつも椅子の後で寝てるから・・。
また踏んじゃったわね。」

・・・・。

「ソファで寝てれば？」

「クリちゃん・・。
ハンちゃんも乗せてあげれば？」

ダメよ。
のびのび寝られないもの。

「そんな意地悪言わなくても・・。」

ダメ！
あいつの方がデカイんだから。

「・・・・・。」

「・・・・・。」

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さくらちゃんの憂鬱（？）

週末はいつもの公園に行ったよ。
モミモミしてもらったせいか、
ボク的には絶好調なんだけど、
相変わらずママはボクを放してくれない。ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。

「ほんとだ。元気そうだわね。」

「あらっ、どうしたの？」

『あれを見てよ。』

『妹のくせに、アタシをさしおいて、チョロチョロ。
ちょっと気に入らないわ。』

「ヴィオラちゃんはまだ子供だものね。」

「あなたは、女の子なら、
だれでもOKでしょ。」

・・・・。

「ヴィオラちゃんも、きっともう少しすると
さくらちゃんみたいなレディになるわよ。」

『アタシにはかなわないと思うわ。』

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納得いかないわ！

昨日はママが帰ってから夜お出かけしたの。
お腹が空いていたけど我慢して付いて行ったわ。

っで、何しに行ったかと言えば、

ハンスがなにかいいことしてるのよね。

あっちむかされたり、こっちむかされたりして
最初はちょっと遠慮したい気分だったけど、
なんか、あとから気持ちよさそうにしてるし・・・。

「クリちゃん、ハンスはこの前歩けなくなったからよ。
クリちゃんはまだ大丈夫でしょ。」

「クリちゃん、ますます口が膨れてるわよ。」

・・・・。

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ボクのだよ！

「ねぇねぇ、みんなちょっと来て♪」

「そうよ。この前、大ちゃんのママから、
ハンちゃんのお誕生日にってもらったおやつよ。」

やった～！

ダメだよ！
ボクがもらったおやつじゃないか。
今年は一人で食べられると思ったのに・・・。

「ハンス！！ニキーに言いつけるわよ！」

・・・・・。

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なんか納得できないんだけど・・。
大ちゃんママありがとね～♪
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大胆なヤツ！

昨日ね、いつもの公園でまったりしていたら・・

このあとどうなったと思う？

ベンチで寝ていたかあさんの尻尾の毛を
むしろうとしたんだよ。

尻尾を引っ張られて、さすがに母さん怒って
カラスを蹴散らしてたけど、
随分大胆なヤツだよね。

でも、むしられるまで気付かないなんて・・・。

いえ！なにも・・・。

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あ～、怖かった・・。
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あ～、勘違い(？)

「やだっ！ハンちゃんったら、
何緊張してるの？」

えっ？ボク？なに？

「だって、ほら・・。」

？？

「鼻舐めてるし・・。」

あぁ、ちょっと匂い取りしただけだよ。

確かに、母さんからのストレスは結構あるけど、
そういう時は、目を合わせないようにしてるから
大丈夫だよ。

「やっぱり、ストレス溜まってるんじゃないの。」

しょうがいないよ。
歳とると、イライラしやすくなるんじゃないの？

「ハンス！かあさんに聞こえる。」

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ボクがベッドに乗ろうとしたら、
かあさんに、すごい顔して睨まれちゃった・・。
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