やっぱりキレイなお姉さんが好き！

今日は朝からママのおつきそい。

ママが老体に鞭打ってリハビリテニスをしたあと、
いつものように移動犬小屋の冬支度をしに行ったんだけど、
なんと2時間も待ってなきゃいけないんですって。

ねぇ、ママどうするの？
今日は自転車も積んでないから、
お散歩で時間つぶしも出来ないじゃない。

「そうねぇ。
じゃぁ、お友達を呼んでランチなんてど～ぉ？」

え～っ？
どうせ私はなんにも食べられないのにぃ。

「細かいことは気にしないの。
銀ちゃんと鉄っちゃんに電話しようっと。」

それから私たちは近くのカフェまで歩いて行ったんだけど
急にお天気が良くなってきて、

「文句言わないの。」

「あっ、クリちゃん見て！見て！」

な～に？

「ほらっ、テレビに出てる人じゃない。
同じ白黒でも、ダルメシアンと一緒に出てる人。」

ほんとだ～。

あっ、銀ちゃんが！

銀ちゃんばっかりズルイ！

「しょうがないわよ。銀ちゃんの方がゴージャスで目立つもの。
それに、あの人昔シェルティを飼っていたんですって。
どう見てもクリちゃんの顔はタイプが違うでしょう？」

どういう意味よ！！

「あのう・・・・。」

鉄っちゃん！
あんたは、ダメよ！

キレイなお姉さんのスカートの中に、

鼻突っ込んだでしょう。

「クリちゃん、女の子はそういうこと言わないの。」

ハンスを連れてこなくて良かったわ。
きっと押し倒していたもの。

「・・・・・。」

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