くすりの話

最近ちょっぴり惚れちゃった富士丸クンちで読んだ話題が『くすり』だったんだけど、ウチでも夏になると忘れた頃に『くすり』ってやつがごはんの中に入ってるわ。
いちいち避けるのも面倒だし、まぁ、たいしてまずくも無いから、そのまま食べちゃうけど、中にはすごくまずいのもあるのよね。

私がまだ小さかった頃、ママは車で遠出をする前、必ず私のごはんの中に『くすり』を入れたの。
ママは私が気づかないだろうと思ってるんだけど、そんなわけないじゃない。私だってイヌの端くれよ。
だから、自然にそれを避けて食べていると、最後に残っちゃう。

よそのやさしいお母さんだと、まず～い『くすり』は美味しいチーズとかお肉とかの間に入れて、かわいい子供達が残さないようにって配慮すると思うんだけど、ウチのママは、わたしのマズルをむんずと掴んで、口を開けさせると、喉の奥にその『くすり』を押し込むの。
「オェェ～ッ！」
なんて乱暴なのかしら。

投げ込んだ後、マズルを抑えたまま、喉をポンポンと叩いて、「ほうら、簡単に飲めたでしょう。」って。
冗談じゃないわ。

大きくなってからは、このマズイくすりは飲まなくて良くなったけど、これから歳をとると、またどんなものを飲ませられるかわからないわ。
もうすこし、やさしさってものが欲しいわよね。

そうそう、普段ごはんの中に入っている『エビオス』っていうツブツブは結構美味しいから、コロコロ床の上に転がったりすると、みんな目の色を変えて拾いに行くの。
みんなも試してみたら？
お腹が丈夫になるんですって。
美味しくて体にいいなら、一石二鳥よね。

今日もドスッとよろしく！