回顧録100回特別記念投稿

母さんが書いてる回顧録が今日で連続100回目を向かえたんだって。
記念に、僕に書いていいよって言ってくれたから、今日は僕が書きます。
本当は、くたびれちゃったから、僕に書かせてるのかも知れないけどね。

僕は6年と5日前、母さんの4番目の子として生まれたんだ。
顔のほとんどが白くて、やけに頭がデカかった僕には、『白玉あずき』って言うあだ名がついた。

僕の兄弟は全部で5頭。
一番最初に生まれたニッキーがウチに残ることは最初から決まっていたし、その他の兄弟たちも新しい家が決まっていたけど、僕だけ『白玉くん』のまま行き先が決まっていなかった。
でも、僕は気にしてなかったよ。
ママの目を見たら、絶対僕のこと捨てたりしないってわかっていたもん。

そのうち、僕の名前は兄ちゃんが『ハンス』って付けてくれて、『兄ちゃんのイヌ』ってことになったんだけど、兄ちゃんはごはんもくれないし、散歩にも連れて行ってくれないんだ。
『兄ちゃんの』って言うところにはどんな意味があるんだろう。

まっ、難しいことはよくわかんないけど、とりあえず僕は6年間、母さんと、ニッキー姉ちゃんと3頭仲良く暮らしてる。

母さんはとってもママが気になるらしく、いっつもママしか見ていないんだ。
だから、僕たちが大きくなってからは、ほとんど僕達と遊んでくれない。
ニッキーもどっちかっていうと、母さんや、バァちゃんの側でスリスリしているのが好きみたいで、僕とは遊んでくれない。
僕がいっくら、「遊ぼう！」って誘っても「うるさいわね。あっち行って！」怒られちゃうんだ。

でも、僕は母さんが好き！っていうか、すごく気になるんだよ。
外でママとボール遊びをしていても、ついつい母さんの視線が気になってそっちを見ちゃうんだ。
それで、ママにはいつも叱られてる。
「ハンス、もっと集中して！」って。
こういうの、マザコンって言うの？
だから、僕っていつまでたっても大人になれないって言われちゃうのかなぁ。

ママがこの前ボソッて言ってた。「ハンスをイトウさんちに修行に出そうかしら。」って。
『イトウさん』ってとってもいい人なんだけど、でもでも..、とっても怖いんだよ。
お願いだから、修行に出さないで！

結局、僕の男らしいところとか、カッコイイところは全然書けなかった。
今度母さんが許してくれたら、ちゃんと書こう！

またランキングって言うのが、急降下してるらしい。
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