日課 -その2-
ママが起きて身支度がすむと、私を抱いて居間に連れて行ってくれるの。まだ危ないから、階段は一人で下りちゃいけないって。
居間には大きなサークルがあって、とりあえずその中に入れられちゃう。
するとママは「おしっこは~?」とか「うんちは~?」って聞くのよ。レディにちょっと失礼じゃない?
とにかく済ますべきものを済ましてサークルの中をきれいにするとママは居間の掃除を始めるの。
掃除機って言ううるさい機械に最初はちょっぴりびっくりしたけど、実家にいるときも聞いたような気がしたし、サークルの中に入れば安心だったから、特に気にもしなかったわ。
掃除が済むと、ママは私をサークルから出してくれるから、あとは好きな所にいていいの。ソファの上もノープロブレム。ただ、美味しそうなにおいが漂ってくる台所というところは入っちゃダメって言われた。
それからママは「影」を起こして、みんなで朝ごはん。私はみんなが終わってからダイニングの隅っこで食べるの。
でもごはんの前にいつも必ずもらえるものがあるの。それはバナナ。ママは、「バナナは体にいいのよ。」って言いながら、私にくれるんだけど、一本食べきれないから私にくれていたみたい。まっ、理由はどうでもいいの。あまくて美味しいバナナは私の大好物!
「影」が学校に行っちゃうと、ママは家の中を行ったりきたりしながらご用をすませているんだけど、置いていかれちゃ大変だから、私はいつもママの後ろをついて歩いたの。急にママが振り返って蹴飛ばされたこともあったわ。よく下を見て歩いてよね。チワワだったら部屋の隅っこに飛んでるわよ。
私の苦手な車でお仕事を取りにいくと、ママはずっとパソコンっていう機械の前に座って動かなくなる。ボールやキュウキュウなるおもちゃは置いてあるんだけど、一人で遊ぶのはつまらないじゃない。だからママの後ろに座って「遊ぼう!」って言うと、「あとでね。」って言われちゃうの。「あとでね。」の意味がわかるまでにはちょっと時間がかかっちゃったわ。でも「あとで」が終わると、いっぱい遊んでくれの。
続きはまたね。
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