怖かったこと。

★あ～ぁ、疲れちゃった。

実は私何回か死ぬほど怖い目にあったことがあるの。今日はそのうちの一番最初に遭った怖いことを話すわね。もちろんトイレシーツを破ってママに怒られたこと以外によ。

あれは、お散歩に出られるようになってまだ間もない頃だったわ。
ママは私をあちこち連れて行ってくれたって書いたけど、その日は銀行ってところに行ったの。
銀行って結構混むじゃない？駐車場に車を停めて、銀行でご用を済ませた後、待ちくたびれたママが急にドーナッツが食べたいって言い出したの。私だって大人しく待ってたのにね。
「私も入っていいの？」って聞いたら、食べ物屋さんはダメって言われちゃった。
でもお店の前には私が落ち着いて待てる場所が無かったから、ママは私のリードをお店の外の鉄柱に結わいて、「待っててね。すぐ来るから。」ってお店の中に消えていった。

ママがお店に入ってしばらくすると、私の周りがなんとなくワサワサし始めたの。何？って様子を見ていたら、男の人が私の前を行ったり来たりしはじめ、急に耳をつんざくような大きな音が始まったの。
なんなのよぉ。こんなところにいたくない！ってジタバタしていたら、首輪が抜けちゃって。
私は一目散にダッシュしたの。ママ～、ママ～、どこ行ったの～？
走ってもママは見つからなくて、パニクッてたら、ちょうど目の前のドアが開いたんで、中に飛び込んじゃった。
そこは文房具屋さんだったんだけど、中に入ってウロウロしていたら、後ろでママの声がしたの。「クリ～！」って。私は嬉しくってすぐママの腕に飛び込んじゃった。

ママはお金を払おうとしていたら、店の外を走っていく私に気づき、財布もバッグも全部お店の人に預けて私を追いかけたんだって。もしママが気づかなかったら、私達もう会えなかったかも知れないわ。
その後ママはすごく私に謝ってた。変なところにつないでゴメンねって。
まぁ、謝ってくれたから許してあげるけど、工事現場につなぐなんて言語道断よ。これからはよく注意して欲しいわ。

長くなったからまたね。