ドッグショウ

実は私ショウドッグをやったの。ほんのちょっとの間だったんだけど、私なりにかっこよくリンクを走っていたのよね。
でもね、私って、急に足が伸びたり、胴が伸びたりって、本当にアンバランスで変な子だったの。
それにご覧の通り地味だし。だから、さっさと足を洗っちゃったの。えっ？負け惜しみだって～？

ドッグショウってとにかくすごいの。みんな気合が入ってるのよ。
これからお仕事にいくお姉さん達みたいに、みんな「私を見て！」って自信に溢れてるの。
ウチは私だけでなく、私を引っ張るママにも『華』が足りなかったから、長続きしなかったんだけどね。

どんな競技にもルールがあるように、ドッグショウにもルールがあって、これが結構複雑なんだけど、とりあえず一度くらいは見に行くのも楽しいと思うわ。
ショウは最初犬種と性別に分けて行われるの。大きなショウだと年齢も細かく分けられるのよ。
私達は、パパやママ、あるいは先生って言う人と二人でリンクに入って審査してもらうの。
何を審査するのかって？まぁ、美人コンテストのようなものだけど、性格も少しは加味されるのよ。
男の子の場合だって、二枚目に越したことはないけれど、やっぱり体格や毛並みも良くなくっちゃね。
性格が悪くて、審査員に噛み付いちゃう子はやっぱりダメよね。でもたまには噛み付きたくなるような審査員もいるらしいわ。真正面から、怖い顔して人の顔を覗き込んで、あっちこっち体に触るの。これってセクハラ？って感じ。でも私達は大人しく我慢してないといけないの。
頭をなでられるくらいならいいけれど、お尻も触れちゃうのよ。それから口も掴まれて歯まで見られちゃうの。

あとはやっぱり立ち姿とか速足の姿よね。背筋をピンと伸ばして、頭を上げて、足もモデルさんみたいに一直線上に出すのよ。がに股はダメってことよね。
まぁ、この辺は犬種によって違うかも知れないから、よくわかんないけど、とにかく周りの人が、「かっこいい。」って思うような子が一番になるはずなの。多少は審査員の好みもあるかも知れないから、「私はこっちがいいわ。」っていう可能性もあるわよね。

いずれにしても性別と年齢のクラスごとに審査されて、犬種の中で一番になった人が、グループって言う他の犬種の中で一緒に審査されるの。それでまた一番になった人が男の子と女の子の代表になって、最後に性別関係無しに一番の子が選ばれるのよ、たしか..。
とにかくいっぱい審査しなければいけないから、日本で一番大きなショウは２日かけてやるのよ。
イギリスやアメリカのショウはもっとすごいらしいわね
４月には日本で一番大きなショウがビッグサイトで開かれるから、おヒマな人は覗いてみれば？