2024年12月10日 (火)

犬は景色で覚えている。

犬に行動のキューを教えるのはさほど難しいことではありませんが、そのキューを聞けば、いつでもどこでも出来るようにしてあげるにはちょっとしたサポートが必要になります。

犬は初めに教えたときの環境を記憶しています。
それはある意味、その行動とリンク付けされているので、その景色と違う状況でお願いすると、「?」となってしまうことがあるということです。

簡単に言えば、よく例に出される「オスワリ」を、いつもハンドラーと向かい合わせの状態で、ハンドラーが腰をかがめて、人差し指を立てて言っていたとしたら、犬はハンドラーのその動きと言葉のキューをセットにしたものが「オスワリ」という行動を指し示しているものと理解します。

つまり、両手に荷物を持っていたり、犬の後ろから「オスワリ」と声をかけても、犬は出来ない可能性があるということです。
「ほんと?」と思ったら、後ろを振り向かないで、愛犬に「オスワリ」と言ってみましょう。
恐らく愛犬はあなたの目の前までやってきて、オスワリしてくれることでしょう。
もしその場ですっと腰を下ろしたら、「オスワリ」の意味をきちんと理解していると言えます。

いずれにしても、「きちんと理解してもらう」には、どんな状況でもその言葉のキューを聞いたらその場でその行動を起こせるようにしてあげることで、犬は混乱しなくなります。

さて、今日のドッグダンスグループレッスンでは、モンローウォークの教え方をやっていただくことになりました。
モンローウォークは前足を斜め前にクロスするように出しながら歩くことです。

別に普通に歩けば普通のウォークですが、ちょっと前足を斜めに出すことで、ドッグダンスのトリックとして使えるようになります。
先代アシスタントに教えたトリックがこちら👇
https://www.youtube.com/watch?v=LLwCec9WGQQ

初めからこんな歩き方ができるわけではないので、前足を片方ずつ上げることから教えるのですが、基本は「お手・おかわり」です。

「お手・おかわり」を教えるときは普通ハンドラーは座った状態、犬も座った状態から教えます。
その後、出す前足の方向を少しずつ変えたり、「オスワリ」から「タッテ」の状態に姿勢を変えてもらいながら最終形に向けて少しずつ変化させていきます。

オスワリの状態で覚えた「お手・おかわり」を立った状態で出来るようになるには、犬の姿勢も変わるし、ハンドラーの姿勢も変わるので、そう簡単ではありません。

「お手・おかわりは知ってるでしょ。」と犬にプレシャーをかけることなく、少しずつ景色を変えていってあげましょう。

伏せた状態で前足をクロスすることができるLさんに、今日は立った状態でチャレンジしてもらったら、なんとなく形になってきました。

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自信を持って前に踏み出すにはまだまだ時間がかかりますが、焦らずゆっくり見守ってあげましょう。

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2024年12月 9日 (月)

犬を迎える前に

昨日、多頭飼いについて少し書きました。

1頭目を迎えてから、2頭目、3頭目とお迎えるになるご家庭は少なくありません。
しかし、最初の1頭目をお迎えするのも2頭目、3頭目をお迎えするのも、新しい子が来ることには変わりはないので、その子のための環境設定はきちんとやってあげる必要があります。

先住犬に全てお任せするのではなく、その子の生活空間を確保してあげることはとても重要です。
群れの中の1頭ではなく、飼い主さん(人間)と1対1の時間を作って、人との関係性を築くことから始めましょう。

昨日クレートのことも書きましたが、犬が安心していられる場所として、ハウス(クレート)やケージなどを提供してあげることは決してかわいそうなことではないので、小さいころからハウストレーニングをやってあげましょう。
特に子犬は寝るのが商売。
関わってあげられない時間はゆっくり休める環境を作りましょう。

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トイレの場所も、ケージの中だけでなく、遊んでいるときもトイレに行ける距離にトイレスペースを作ってあげることも大事。

子犬を迎える場合は、子犬の成長に合わせて必要となるものがあるので、前もって準備しておけば、あとから慌てることもありません。

そもそも、どんな犬種の子犬を迎えるか決める前に、迎える子犬とのライフスタイルを想像してみることも大事。
一緒に動きたいのか、まったり過ごしたいのか。
それによってお迎えする犬種も決まってくる場合があります。

WanByWanでは、子犬をお迎えする前のカウンセリングも承っています。
お気軽にご相談ください。

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2024年12月 8日 (日)

先住犬と新人犬との関係

1頭飼いから多頭飼いになるのを決めるのは人間ですが、実際新しい環境に馴れていくために、先住犬にはそれなりの負担がかかります。

多頭飼い家庭に1頭増えるのとは異なり、今まで一人っ子生活をしてきた1頭飼いの犬にとって、2頭目がやってくるのは大きな環境の変化です。

今まで飼い主やスペース、物(おもちゃなど)を独り占め出来ていた生活が一変するのですから、ライフスタイルも変わり、メンタルにも大きな負担がかかるわけです。

果たして新しい家族を歓迎してくれるかどうかを心配する飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
当然です。
「これがあなたの妹(弟)よ。」と口で言ってもわからないわけですから、仲良くできるかどうかは予測不能とも言えます。

個々の犬の気質や性格によって、どんな犬にもフレンドリーに接することが出来る犬もいます。
先代のアシスタントがそうでした。
ウェルカム対応は出来なくても、いじめたりすることは一切ありませんでした。

しかし、どの犬も子犬に優しいとは限りません。
子犬はどの子も同じですが、自分からグイグイ近寄っていくものです。
構って欲しくて甘噛みしたり、跳びついたり、後ろをくっついて歩いたりと、ちょっかい出しまくります。
そんな子犬に忍耐強く対応できる犬もいれば、面倒くさいのでそばに寄らせないようにする犬もいます。

現アシスタントは見習いがやってきた当初は、「そのうち帰るだろう」と思っていたのかほぼ無視し、自分からは一切近寄ろうとしませんでした。

子犬がしつこく近寄ろうとするとハウスに入ってウツボのように中で存在を消します。
しかし子犬はそんなのお構いなしでアシスタントのハウスに顔を突っ込んだり、飛び込もうとするので、アシスタントはことごとく追い散らかしていました。

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それでも懲りないのが子犬です。
何度泣かされても、チャレンジしていきます。

そんな子犬に対して懐柔される犬もいれば、ますます嫌がる犬もいるので、仲良くなれるまでは、それぞれの居場所をきちんと作って、場合によっては扉を閉めて、お互いがくつろげる時間やスペースを作ってあげることが重要です。

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我が家の2頭が仲良くなれるまでには3ヵ月かかりました。
焦らず、ゆっくり見守っていきましょう。

※関係性が築けるまでは、先住犬と子犬だけにしないことも大事です。
お互いがストレスを感じすぎないように、サポートしてあげましょう。

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2024年12月 7日 (土)

愛想がないと言われたくないときは。

愛犬と散歩していれば、当然他の飼い主さんや犬と遭遇します。
どちらの犬もフレンドリーであれば、「ちょっとご挨拶」や「立ち話」もあるかもしれませんが、犬が苦手な子にとっては、犬との遭遇がストレスになってしまうことも少なくありません。

そもそも、犬と遭遇しようが、車とすれ違おうが、バイクが追い抜いていこうが、犬が平常心を保っていられることが、犬にとってはストレスレスで安全なので、気にしないでいられるようにサポートしてあげることが重要です。

しかし、実際なかなかうまくいかないのが現実。

車やバイクなどは、小さいころからそれらの刺激が景色の一部になるまで練習を繰り返すことで過剰反応を回避することができますが、犬に関しては、相手も生き物なので、なかなか思い通りにいかないものです。
特に飼い主さんも一緒だと、「感じの悪い人」にならないように、相手のペースに合わせようとしたりすれば、なおさら愛犬はストレスフルになってしまわないとも限りません。

そんなときは、にこやかに飼い主さんにご挨拶をしたあと、「ごめんなさい。行儀が悪くって~。」と言いながら去っていきましょう。

たまに、自分の犬ががジタバタしたり、唸ったり吠えたりすると、叱っている人を見かけます。
確かに、叱りたくなる気持ちはよくわかりますが、目の前の刺激に気を取られている犬に何を言っても伝わらないので、早く刺激から距離を取ってあげる方が犬は落ち着きます。
また、他犬と遭遇するたびに叱られていると、ますます他犬に対する感情がネガティブになってしまう可能性があります。

何を隠そう我が家の見習いは、いまだにご挨拶したくて犬に向かって行こうとするので、こちらとしては、目視する前に声掛け、こちらを見たら褒めてトリーツ、目視後も落ち着いていられたら褒めてトリーツという作業を繰り返してスルーする練習をしてきたら、最近は遭遇しても大興奮には至らなくなってきました。

それでも、相手の犬がこちらに来ようとジタバタしていたり、伏せて待っていられたりするときは、相手の犬の方に行こうとするので、「こんにちは。うちのは行儀が悪いので、ごめんなさい。」と言って、見習いには「行くわよ。」と言いながらスルーしています。

見習いはすぐにお腹を出すので、おそらく上手に挨拶が出来るはずですが、相手の犬との相性がいいか悪いかは誰にもわかりません。

最初はお互いいい感じで挨拶が出来ても、そのあと急にどちらかのスイッチが入るというのはよくある話です。

そこで、以前にも書きましたが「3秒ルール」が重要になってくるわけです。
たとえ犬同士上手にご挨拶ができたとしても、「こんにちは。」クンクン「ありがとうございました。」でお別れするのが無難です。

犬同士上手にご挨拶が出来なくても、後ろめたい気持ちにならなくていいんです。
人間同士がにこやかに挨拶を交わせれば、ちっとも感じの悪い人にはなりません。

人に対してもフレンドリーな見習いは、ガードマンさんも大好物

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跳びつかないで歩けるようになるのも時間がかかりました。

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2024年12月 6日 (金)

ハズバンダリーケアの効果

犬と暮らしていると、いつも犬にとって嫌なことを避けているわけにはいきません。
かといって、強引にやろうとすれば、信頼関係にひびが入ってしまうことにもなりかねません。

では、どうするのか。

犬の「イヤ!」と言う気持ちを変えてあげることで、「これくらいなら我慢できる」というレベルにしてあげることが重要です。

そのために行う手法のひとつが「ハズバンダリーケア」です。

さて、昨日は若いK君のプライベートレッスン。
K君はボーダー・コリーなので、動くものへの反応はとても高いです。
しかし、都会の町中は動くものだらけ。
自転車、バイク、車などなど、いちいち反応していたら体がもちません。

ということで、今はそれらの物をすべて景色の一部に変えるトレーニング中です。

車が通っても、気にならないときが増えてきました。

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「根気よく」伝えていくことが大事ですね。

お散歩から帰ってくると、当然足ふきが待っています。
K君も我が家の犬たち同様、あまり足を触られたくない様子。
そこで、リッキーマットを使いながら、嫌なことを嫌でなくするようにしてあげたら、リッキーマットを使わなくても手を拭かせてくれるようになったそうです。

押し付けではなく、きもちづくりが大事ですね。

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2024年12月 5日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のラリーオビディエンス定期レッスンでした。

コース練習の前に、今日は「持来」のリマインド。

一昨日ポジティブトレーニングの話で「持来」のことを書きましたが、今日参加された方々は強制持来では教えていらっしゃらないそうなので、精度アップを兼ねてリマインドすることにしました。

「持来」で持って戻るオブジェクトは競技によって異なりますが、今回はダンベルを使っての練習。
犬が楽しそうに持ってくるのか、仕方なく持ってくるのか、いやいや持ってくるのかによって、作業全体の雰囲気は変わります。

楽しい「持来」にするためには、ハンドラーもいろいろ工夫が必要ですね。

後半はコース練習。

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今月はWCRL既定のラリーオビディエンストライアルが関東では2回行われます。
オプデスさんとWanByWan主催ですが、今日の参加者にとっては、競技前最後の練習。
みなさん真剣に取り組んでくださいました。

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2024年12月 4日 (水)

なぜ犬に「馴致」が必要なのか。

辞書を見ると「馴致」とは、 『なれさせること。なじむようにすること。また、次第にある状態に到達すること。』とあります。

では何に馴らすのでしょうか。

よくあるのは、競技会場のような場所に馴らすときに使ったりします。
「会場馴致」という言葉もありますが、実際には競技に参加しないときに競技会場に連れて行って、本番の緊張感や、様々な犬たちの存在、会場の地面の状態などを犬に見せておくことで、本番で緊張しないようにするために行います。

我が家の見習いも、訓練競技に出す前に会場内を歩いたりしましたが、犬を見て大興奮するので、馴れるまでにはかなりの時間がかかると感じました。

人間でも、試験の時初めて試験会場に行くのではなく、前もって下見をしておく人もいると思います。
ある意味緊張感を少しでも緩和するために行うので、同様のことを犬にも行うということです。

さて、我が家のアシスタントは周囲の何かに気を取られるというよりも、競技会場の雰囲気に緊張してしまいます。
訓練競技会は外で行うのでまだ開放感があるのですが、インドアの競技、特にドッグダンスは大緊張します。

緊張しないようにといろいろ工夫してみましたが、それでもやはり緊張するので、今日の練習会では、本番の競技会場と同様の設定で、楽しく過ごすことを目標に時間を共有しました。

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コンペにはまだ出られませんが、少しずつ自信をつけてくれると、緊張感も和らぐのではないかと考えています。

果たして、鼻泣きや抱きつきなしに、一曲踊れるようになれるでしょうか。

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2024年12月 3日 (火)

ポジティブ(正の強化)トレーニングがなぜ推奨されるのか。

ドッグトレーニングのメソッドは様々です。
かつては、力を使う強制トレーニングが主流でしたが、今は動物福祉の観点からも、犬に痛みを与えない方法でのトレーニング法が広まっています。

「犬に痛みを与えない」トレーニングとは、体罰などを使わないトレーニングです。

強制トレーニングを使っているトレーナーが口にするのは、「この方が速い」「痛いのは一時的」というものです。
強制トレーニングを使っても結果が出せるトレーナーはいます。
先日お伺いしたクライアントさんが何十年も前に一緒に暮らしていた犬のトレーニングを任せた訓練士はまさにそうだったそうですが、犬はその訓練士を見ると逃げまわったそうです。

犬が信頼してその人の言葉に耳を傾けるのと、怖いから仕方なく言うことを聞くのではたとえ結果が同じでも、犬のきもちはまったく違います。

よく言われるのが「犬になめられないようにする」というフレーズ。
犬は人をなめているのか。
どこか擬人化したこの表現は個人的にあまり好きではありません。

もちろん犬にも個体差があり、気質や性格も様々ですし、年齢によって集中力も異なることから、なかなか人の話に耳を傾けてくれない状況が起こることもわかります。
しかし、それを力で押さえつければことは解決できるのかと言ったら、おそらく難しいのではないでしょうか。

訓練士との付き合いは数か月で終わるかもしれませんが、飼い主との生活はその後十数年続きます。
信頼関係を失う方法でのトレーニングの弊害を考えてみませんか。

犬にとって不快な方法で学習を強要するのではなく、犬が自ら参加したくなるような状況が作れるように、人間側には努力する義務があるかもしれませんね。

以前にも書きました。
強制訓練で持来(持ってこい)を教えたゴールデンの女の子。
レトリーバーというくらいですから、持ってくることが大好きだったのに、競技課題として訓練用ダンベルを咥えることを教えるのに強制を使ったら、大好きだったボールも取りにいかなくなったそうです。

犬本来の資質を上手に伸ばしながら、楽しいトレーニングができるといいですね。


見習いが生後5ヵ月からシェーピングで教えた持来

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自分から興味を持って能動的に動くことを強化していくことで、持来を楽しんでくれました。

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楽しい気持ちを作ったら、あとは精度を高めていくだけです。

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2024年12月 2日 (月)

お腹のはなし

愛犬の健康が大事なのはどんな飼い主も同じです。
大きな病気はもちろんのこと、日常的な不調に関しても、何かあれば心が痛むのはあたりまえです。
特に子犬のころや、初めて子犬を迎えたときは、子犬のちょっとした異変も気になってしまいます。

子犬の不調でよくあるのはお腹です。
いつも通りのごはんなのに、突然お腹が緩んでなかなか治らなかったりすると、心配になるのは当然です。

原因は様々です。
ひとつは回虫。
ブリーダーさんによっては、新しい飼い主さんに渡す前に、いわゆる虫下しを飲ますこともありますが、虫によっては、簡単に駆虫できないものもあり、特にジアルジアと言われるものは、完治までに時間を要すので、じっくりケアしてあげることが必要です。

ほかにも、ちょっとした寒暖の差や気圧の変化による体調不良だったり、腸内細菌のバランスからくる不調だったりと、子犬のお腹は様々な試練と向き合うことが多いです。

虫が原因の場合は、最終的に駆虫することで回復しますが、腸内細菌のバランスはなかなか厄介なことも多く、定期的にお腹を壊すことになったりするものです。

いずれにしても、子犬や若い犬の場合は、体が成長途上にあることもありなかなか安定しないので、じっくり向き合うことが重要です。

なかなか治らない場合は獣医師の診断を仰ぐことが不可欠ですし、日常的なフードの見直しなどが必要になる場合もあるので、日々の観察も必要です。


さて、我が家のアシスタントも小さい頃はよくお腹を壊しました。
幸い虫はいませんでしたが、生後7か月あたりから定期的にお腹を壊して体重が増えなくなったので、ビフィズス菌のサプリを飲ませたりしながら様子をみました。
それでも2歳過ぎてもひょろひょろして体重がのってきませんでした。

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<生後1歳半の現アシスタント>

体が出来てきたのは3歳を過ぎてから。

202412021
<8歳の時のアシスタント>

男の子の成長はメンタルだけでなく、体の成長もゆっくりなタイプがいるので、あまり神経質にならないことも必要かもしれませんね。

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2024年12月 1日 (日)

考える犬を育てる。

子犬の頭はスポンジのように沢山のことを吸収していくものですが、たとえ年齢を重ねていたとしても、日常的に考えて行動することを知っている犬は、多くを学習することができます。

考える犬とはどういうことでしょうか。

子犬や思春期の若い犬は、そもそもリスク管理などは出来ないので、目先のメリットや、日々の習慣の中で予測しながら行動しています。

犬にとっての目先のメリットを上手に使うことで、犬に行動を教えていくことは可能ですし、その行動が習慣化していけば、目先のメリットが毎回なかったとしても、犬の行動は身についていくものです。

行動を教えていないのに、体を押したり引いたりして強制しても、犬の学習は進みません。
要は犬が自分から行動しやすい環境を作ることが重要です。

跳びつくより、吠えるより、座った方が美味しいオヤツがもらえると学習すれば、犬は「オスワリ」を連呼したり、お尻を押さなくても自分で考えて座るようになります。

考える時間を奪ってしまうと、犬は何もしなくなってしまいます。
また、犬のエラーばかりをネガティブに扱っていると、やはり犬は行動しなくなります。
行動すると、叱られると学習するからです。

犬のやりたい気持ち、考える力を育てていきましょう。


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ハウスを教えたこともないのに、勝手に先代アシスタントが使っていたハウスに入って寝ていた家に来て間もない頃の現アシスタント(右)。

なぜ入ったのでしょうか。
1月の寒さを避けて、優しいねぇさんのそばにいることのメリットを彼は教えていなくても学習したということですね。
(前アシスタントはちょっと不満げでしたが。)

もちろん、現アシスタントは今でもこのハウスを気に入っているので、中でくつろいでいます。

202412012

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