2024年3月 1日 (金)

行動が出る前に予防する

飼い主にとっての愛犬のお困り行動の大半は、犬にとっては全くお困り行動ではなく、いわば普通の行動です。

例えば、掃除機に対する犬の反応。
大きな音を立てて、目の前を行ったり来たりする掃除機は、犬にとってはかっこうの獲物と言ってもいいでしょう。
吠えたり、飛び掛かったり、場合によっては噛みついたりと、心穏やかでいられる犬は少ないでしょう。

しかし、こういう行動は出てしまってから矯正するのは時間がかかってとても大変です。

例えば、バイクや車を追いかけるボーダー・コリー。
元々牧羊犬の遺伝子を持っているボーダー・コリーが動くものに過剰に反応する可能性があることは周知の事実です。

そこで、子犬を迎えた時から、そういったものを追わせないことを「強化」していく練習が不可欠になります。
追わせない練習とは、追う犬を叱ることとは違います。
いろいろ気になるものがあったとしても、「君には関係ないから平常心でいよう」と伝えていくことです。

さて、我が家の犬たち(ボーダー・コリー)、バイクや車は追いませんが、掃除機に対しても同様の反応をする犬たちは少なくないので、それも反応行動が出る前に、「関係ないよ」練習をやります。

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ハウスの中に入れてしまうと、逃げ場なくなって過剰に反応する可能性があるので、敢えて見習いには、以前に教えたマットの上で待機してもらいます。
気にせず動かなければクリッカーで強化していきます。

もちろん、掃除機を近くに寄せすぎたりはしません。
本犬が安全だと納得できるようにサポートしていきます。

落ち着いていられるとストレスが軽減されますね。

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2024年2月29日 (木)

犬の学習には時間がかかる

ふた昔以上前の「犬のしつけ」と言われるものでは、犬がやって欲しくない行動を取ったら「即罰」で叱るということが当たり前のように行われていました。
つまり、「ダメ!」や「イケナイ!」と言って、外であればリードを引き上げたり、家の中であれば、お尻を叩くといったような行動が不随していました。

叱られた犬は、「そうか。こういうことをやるといけないんだ。もうやめよう。」と思ったら二度と同じことは繰り返さないでしょうが、実際犬が一度でその行動を止める確率はとても低いと思われます。
そこで飼い主はまた同じことを繰り返すことになります。
もし、犬が二度と同じことをやらなかったとしたら、「そうか。こういうことをやるといけないんだ。もうやめよう。」と思ったのではなく、「飼い主に死ぬほど怖い目に遭わされたから、もう何もしないことにしよう」と思ったに違いありません。
つまり、トラウマになるほど怖い思いをしたということです。

以前クライアントさんの犬で、ハウスの扉を完全に開けてやらないと出てこないという子がいました。
理由を聞くと、小さいころハウスから飛び出そうとしたときに足が挟まって、大泣きするほど痛い思いをしたそうです。
そのためその子はハウスのカギが閉まっていなくても、扉が全開になっていない限り出てこないから、ハウス待機させるのが楽だとおっしゃっていました。
これは飼主さんが故意にやったことではなく、たまたま起きたいわば「天罰」方式の罰を受けたことによる大きなトラウマです。

愛犬に言うことを聞かそうとして、そんなトラウマ持ってほしいですか?

犬に何かを伝えるには時間がかかります。
なぜなら、そこには犬の学習時間が必要だからです。
一度で覚えられる犬なんてそうそういるわけがありません。

「オスワリ」一つとっても、犬はハンドラ―の一挙手一投足を観察しながら、「もしかしてこれかも」と腰を下ろしてくれたとしても、犬が完全にその言葉のキューを理解したかと言えばそうではありません。

家の中だろうと外だろうと、他に気になるものがあったとしても、また、ハンドラ―が立っていても、座っていても、犬の方を向いていなくても、言葉で「オスワリ」と言われたら、すぐに腰をおろして、解除されるまで座り続けていることが「オスワリ」だと理解してもらうまでには、練習を繰り返すことが不可欠です。

つまり、人間の根気と忍耐がなければ続けられないということですね。

何か一つのことを教えようと思ったら、犬が考えて行動できるようになるまで、丁寧に教えてあげることが重要です。


さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。
A君はもともと大人しいタイプで、大きな問題行動も出ていませんが、最近小枝フェチになったようで、地面の上が気になって仕方がありません。

わざと小枝を置いて、A君に小枝に行かないでほしいと伝えていきます。
たかが小枝くらいと思うかも知れませんが、落ちている小枝を全部咥えて食べてしまうというのは考えものです。
健康上もあまりおすすめできません。

A君には選択権があります。
小枝に向かって止められるか、飼い主さんの傍を歩いて褒めてもらってオヤツをもらうか。

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一度の練習で行動が変わることはありませんが、A君には沢山考える時間が与えられるので、飼い主さんのサポート次第で、少しずつやって欲しくない行動を消去していくことができます。

あきらめずに向き合っていきましょう。

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2024年2月28日 (水)

練習無くして本番無し。

どんなドッグスポーツでも「練習」はするものです。
当たり前のことですよね。
試験も 勉強しないで臨むのは無謀です。

さて、今日はオビディエンスの練習会がありました。
グループ休止や、それぞれの課題にあわせた強化練習と、ディストラクションを混ぜて、本番以上に刺激的な練習などを行っていきます。

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犬も人も、本番は緊張するものです。
いつもと違う環境で、知らない人や犬が周りにいる中で行われるのですから、日常的な練習である程度の精度が上がっていなければ、当然本番でガタガタになってしまうことは簡単に予想できます。

本競技中、隣のリンクのハンドラ―の大きな声に惑わされてしまうということもありますし、隣のリンクの犬が制御不能になって走り回っているということもあります。
現に先週末の競技会では、楽しそうに走り回る小型犬がいました。

そんな状況を想定した練習をすることも、競技会にチャレンジするには必要な練習と言えるでしょう。

本番で慌てずに済むよう、普段から落ち着いて出来るようにサポートしていきたいですね。

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2024年2月27日 (火)

「持続」の概念を教える

服従訓練やオビディエンス競技などでは当然のように教える「持続」ですが、ドッグダンスをトリックから始めた人はなかなか「持続」を教えようとは考えません。
そもそも「持続」とはどういうことでしょうか。

例えば愛犬に「オスワリ」をお願いした時、愛犬はいつまで「オスワリ」していればいいと理解しているでしょうか。

「フセ」や「タッテ」も同様です。

「マテ」と言われなくても、「オスワリ」等の姿勢のキューを出せば、次のキューを出されるか、あるいは解除されるまでは「オスワリ」を続けるようにオビディエンスでは教えます。
一般的には「常歩行進中の作業」などの課題がそれにあたります。

競技会などでは、犬を待たせて犬から離れるとき、あえて「マテ」と声をかけることも許可されているので、姿勢のキューだけでなく、「マテ」を使うこともありますが、こういったトレーニングをしていない一般家庭犬の場合、日常生活の中でちょっと犬を待たせるときなど「マッテ」という言葉を使っていないでしょうか。

日常生活での「マテ」は、「ちょっと買い物に行ってくるから『待って』てね。」だったり、玄関から出るときに飛び出さないようにするための一瞬の「マテ」だったりと、長い持続を要求しない「マテ」の時があったりします。

しかし、オビディエンス競技や、ドッグダンスの遠隔作業で出される「マテ」のキューはその場から動かないでい続けることを要求する「マテ」なので、きちんと弁別して教えてあげないと犬が混乱してしまいます。

犬に何を伝えたいのか、明確にして「キュー」を統一することも重要ですね。

ということで、今日のドッグダンスグループレッスンでは、ちょっと基本の見直しも含めて、「マテ(持続)」の練習。

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姿勢はなんでもかまいません。
次のキューや解除されるまでじっと動かないことがポイントです。

遠隔での作業では、ハンドラ―の元に勝手に戻ってこないためにも、その場での作業が続けられるように、落ち着いて待っていることを教えることが不可欠ですね。

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2024年2月26日 (月)

ドッグトレーニング:ルアーリングの目的は?

「ルアーリング」とは釣りのルアーと同じで、「何かで釣る」という意味ですが、ドッグトレーニングでは犬の鼻先に美味しいものを見せたり、犬が好きなオモチャを見せて、行動を引き出すときに使います。

「オヤツで釣る」と聞くと、ネガティブな印象を受ける方が多いようですが、最初はオヤツに釣られても、最終的に言葉のキュー(合図)を理解して、オヤツが目の前にぶら下がっていなくても行動するようになるのがドッグトレーニングのゴールですから、ルアーリング自体は通過点でしかありません。
最後までオヤツがはずせないとゴールまで辿りつけていないことになりますが、原因はどちらかというとハンドラ―の自信の無さから来ることが多いものです。

さて、今日は10歳のR君のプライベートレッスンがありました。
R君はラリーオビディエンスを楽しんでいますが、飼い主様曰く、オビディエンスの基礎をやっていないということで、ところどころ不安な箇所があるそうです。
しかし、R君はオヤツも好きですし意欲もあるので、きちんと伝えてあげれば理解できます。

脚側停座もきちんと分かっているR君ですが、ハンドラ―が歩き始めるとき、いつ自分が歩き出せばいいのかのタイミングがつかめずにいました。

そこで、ルアーリングでR君が一歩を踏み出すタイミングに合わせて大好きなトリーツを鼻先から前方に動かしてあげると、ちゃんと付いて来ることが出来ました。

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ルアーリングの時点では、犬はまだ何をやるべきかはわかっていませんが、ルアーリングがハンドターゲットやハンドシグナルに移行し、行動を促すキューとリンク付けされて行くことで、犬はキューに対してきちんと反応出来るようになっていきます。


昨日のラリーオビディエンストライアルでジャッジから見習いへのアドバイスのもうひとつは、回転系の動きで見習いが大回りをしているとのこと。
雨で動画が撮れなかったため、見なおして反省することは出来ませんが、少しでもタイトに周れるように見習いもルアーリングで今朝練習しました。

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体の動きが慣れてくると、ルアーが無くても上手に周れるようになるはずです。

来月の競技会までに調整していきましょう。

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2024年2月25日 (日)

訓練競技会に参加してきました。

今日はJKC埼玉ブロック訓練士協議会主催の訓練競技会に見習いと参加してきました。

現在見習いとはFCIオビディエンスのクラスIIに挑戦中ですが、今回の競技会にオビディエンス競技がなかったので、ラリーオビディエンス競技に参加することにしました。

いつもはWCRL規定のラリーオビディエンス競技に参加している見習いですが、昨年からJKCのラリーオビディエンスが本競技に格上げされたので、こちらにも参加するようになりました。

いつもの訓練のお仲間はオビディエンス競技が無いことで、今回は皆さん不参加でしたが、会場で古いドッグショー仲間とお会いしていろいろお話しすることができました。

ドッグショーでは、元々犬の美しい姿態を見せるために細めのカラーを付けていますが、最近のドッグショーの現場ではリードを引き上げてショックをかけるような行動が見られるとオミットされるようです。
特に西欧のジャッジの場合は、アニマルウェルフェアを重視しているのでショックは認められません。

FCIオビディエンス競技においても強制用具の使用は禁止されています。
今回のラリーオビディエンス競技でも、スタート前に首輪のチェックがありました。
つまり、犬の首がしまらないタイプであることを確認されました。
通常のフラットタイプのカラー(首輪)のほかに、マーチンゲール(ハーフチョーク)のように、ストッパーが付いたカラーは許容されます。

日常的にも、何気なくカラーに着けたリードをガツンと引き上げる癖がついてしまっている人は一度自分の動きを再確認してみるといいかもしれませんね。


さて、見習いは今回3度目のチャレンジでしたが、無事合格のスコアをもらうことができました。
JKCラリーオビディエンス競技では、90ポイント以上で一発合格、70ポイントが3回で合格とみなされ、上位クラスに出ることが出来ます。

見習いは1回目2回目とも89ポイントで一発合格を逃していましたが、今回無事90ポイント以上でクラス1が晴れて合格となりました。
しかし、ジャッジの講評で新たな課題が出てきました。

初めての雨の中での競技会出陳を経験した見習い。
停座でお尻が地面に着かなかったそうです。

雨の日の練習も不可欠ですね。

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2024年2月24日 (土)

ディストラクションは大敵

ディストラクションとは、犬の気を逸らすもの。
つまり、犬の集中を欠くものです。

ディストラクションとなるものは、個体によって異なります。
他犬、人、鳥、サッカーボール、バイクや車、場合によっては雷や花火など、その犬にとって刺激となるものがディストラクションです。

我が家のアシスタントにとっての今のディストラクションはオス犬。
子犬の頃、後ろから襲われたことがあって、オス犬を見ると緊張してしまいます。

見習いにとってのディストラクションは犬と人。
どちらも大好きなので、飛んで行って挨拶したいタイプです。

さて、今日の朝練の場所には、生後4か月のボーダー・コリーが来ていました。
我が家は通常の練習をするのですが、飼い主さんには、我が家の犬たちのことは気にせず、パピーさんと楽しく過ごして下さいねとお伝えしました。
今は飼主さんと過ごすことが一番楽しいと思える時期です。
特にボーダー・コリーは「ワンマンドッグ(One-Person dogs」とも言われ、一人の人間との関係性を強固にして作業に臨むタイプなので、遠くの刺激(我が家の犬たち)を気にせず飼い主さんと楽しく遊ぶことを習慣にして欲しいと思ったからです。

ところが、見ていると、子犬は全くこちらを気にしないで飼い主さんとボール遊びに興じています。
素晴らしいですね。
一方我が家の見習い。
最初は気にしていませんでしたが、パピーさんがボールを追いかけ走り出すと、ちらちら顔がそちらに向いてしまいます。

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これでは、どちらがディストラクション練習をしているのかわかりませんね。

2歳4か月の見習いには、まだまだ修行が必要でした。

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2024年2月23日 (金)

「褒める」しつけの勘違い

いつも書いていますが、ドッグトレーニングには様々な手法があります。

かつては「強制訓練」が主流で、リードを使ってコントロールしたり、押したり引いたりしていましたが、現在は犬が自ら動くことをサポートする「正の強化」の手法が広く広まってきています。

実は、この「正の強化」のトレーニングに対して、勘違いをしている人がいるようなので、今日はちょっとそんなお話。

「正の強化」では犬を褒めるので、「褒めるしつけ」と言われることもあります。
確かに、「叱るしつけ」ではなく「褒めるしつけ」ですが、犬が何をやっても褒めているわけではありません。

しかし、とあるクライアントさんが「ウチは褒めるしつけをしています。」と言ったら、「褒めるしつけはダメだ。しっかり叱らないと。」とよその飼い主さんに言われたそうです。
その方は愛犬を褒めていないのでしょうか。
クライアントさん曰く、その飼い主さんの犬はとても大人しい犬だったそうです。

犬にも人間同様個性があります。
もともと大人しい犬もいれば、やんちゃで好奇心旺盛な犬もいます。
同じように育てて、同じ結果が出るとは限りません。

力で抑制しようとすれば、子犬の頃は人間の方が勝っていても、大人になってきたら、犬たちには犬歯という武器が備わります。
子犬の甘噛みでさえ、血だらけになる人もいるというのに、成犬になって果たして抗う犬歯に人間は太刀打ちできるのでしょうか。

我が家のボーダー・コリーたち、今までにわずか6頭しか育てていませんが、どの子も性格が違い、理解度も違えば、学習速度も違います。
同じ方法で教えてもなかなか伝わらないときもあるので、教え手としては、手を変え品を変えというように、工夫しながらサポートしています。

もちろん命の危険に関わるような事態に遭遇すれば、多少声を荒げて犬を制止することもありますが、犬を押さえつけて抑制する必要はありません。

愛犬と「やりあう」のではなく、上手に「おりあいをつける」ことが、お互いのストレスを軽減させつつ、コミュニケーションを取りやすくしてくれるはずです。
そもそも種が違うものどおし、一方的に力で言うことを聞かせようとするには無理があります。

犬にうまく伝わらなければ、犬が悪いのではなく、どうやったら犬が理解できるか人間の方が考えるべきですね。

特に、様々なドッグスポーツを犬と楽しんでいる人たちは、目標に向けて、愛犬に一生懸命伝える努力をしています。
「出来ないお前はバカだ。」と犬を責める飼い主さんはあまりいません。
なんとか愛犬が出来るようにとみなさんサポートされ、出来たときは愛犬を沢山褒め、一緒に喜んでいます。
いわゆる、良きパートナーですね。


さて、今日は若いM君のプライベートレッスンがありました。
楽しいことについつい釣られて、呼び戻しの精度が落ちているようなので、今日は飼主さんと真剣に遊びながら、リコール練習。

さらに、停座(オスワリ)や伏臥(フセ)で足を崩してしまうので、飼い主さんが自らプラットフォームを用意して(作って)練習してくださっています。

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少しずつ、身体の使い方も覚えていかれるといいですね。

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2024年2月22日 (木)

愛犬は楽しんでいますか?

生まれてすぐの子犬は生理的要求のままに動き、その後自我が芽生えてくると犬たちは好奇心のままに「楽しい」ことを追い求めて生きています。

犬にとって「楽しいこと」は、時として人にとっては楽しくなかったりするのですが、その辺りうまく折り合いをつけていくことで、楽しい共同生活が送れるようになります。

「ドッグトレーニング」と聞くと、犬をビシバシしつけるように思われがちですが、実は違います。
古い手法を使った強制訓練であれば楽しくないかもしれません。
例えば「持来(持ってこい)」を教えるのに、犬の口をこじ開けて咥えて欲しいものを押し込んで、犬が舌で押し出さないようにマズルを抑えるという方法を使っている人もいたからです。
これは犬でなくても嫌ですよね。

これに反して、正の強化(ポジティブトレーニング)においては、犬が咥えて欲しいものに対して興味を示してもらうことから始めます。
興味を示したら、咥えなくても強化(褒めたり、オヤツをあげたりしながら、その行動はいいことだと犬に伝える)して、少しずつ自分から咥えたり、咥えて歩くといった行動を引き出していくので、犬にかかるストレスはとても少なくなります。

トレーニングの方法から異なるので、どの方法で犬に伝えるかによって、犬が楽しいかどうかは変わってきます。

「褒めて育てる教え方」は間違ったことを褒めるのではなく、正解を出しやすいようにサポートしながら犬を育てていくことなので、ハンドラ―のプランニングが正しくなされていれば、犬の学習を妨げることはありません。

学習と言うとつまらないそうですが、ポジティブな教え方をしている場合、犬は期待感を持って作業に臨んでいるので、決してつまらなくはありません。

もし、犬が自発的に作業から離脱してしまう場合は、ハンドラ―がついつい楽しくて時間オーバーしてしまい、犬が疲れてしまったか、ハンドラ―がハードルを上げ過ぎて、犬がわからなっくなってしまったような場合です。

何事もやり過ぎは禁物です。

犬が楽しんでいる間にハンドラ―が終了時間を決め、次のセッションまでゆっくり休ませることも必要です。

子犬は自分から人と関わろうと寄って来てくれるので、ついつい時間を忘れてしまいがちですが、今日は何を教えるのか、どこまで出来たらゴールにするかなど、ちゃんと考えておかないとやり過ぎてしまいます。

さて、今日は若いAさんのプライベートレッスンがありました。

飼い主さんとも上手に遊べるようになったAさん。
次は、呼び戻しの練習です。

戻って来ても、1秒でいなくなるのではなく、飼い主さんのOKが出るまでは傍にいることが課題ですね。

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トレーニングは犬が楽しく続けられるようにサポートしていきましょう。

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2024年2月21日 (水)

犬の準備は出来ていますか?

愛犬と何かをしようと思ったとき、犬の準備が出来ているかどうか確認したことはありますか?

犬にとって人間との暮らしは、楽しいことばかりではありません。
中にはあまり好ましくないことにも対処していかなくてはいけません。
そんなとき、犬に「やってもいい?」と聞いたことがありますか?

犬にとって好ましくないことでも、犬が人との長年の共同生活のなかで、ある程度予測し、「仕方ないなぁ。」と思って付き合ってくれる場合は問題ないかも知れません。
しかし、一緒に暮らし始めてまだ日が浅かったり、あるいは信頼関係がまだ出来ていない場合、無理強いすると犬にとってはますます嫌なことになってしまうことがあります。

例えば、爪切りやシャンプーなどはよくある話です。
どちらもやらない訳には行けないので、お願いしてやらせてもらうようになりますが、そんな時でも無理矢理抑えつけてするのではなく、出来れば自主的に犬に来てもらいたいものですね。

犬にとってあまり好ましくないことの場合は、好きなものと組み合わせたり、少しずつ馴らしてあげることも必要です。
同時に待ってあげることも重要です。

我が家のアシスタントはハーネスがあまり好きではないので、散歩に行くときも「オイデ」と言わず、「ハーネスつけるよ。」と言ってハーネスを手に持って、アシスタントが自分から寄って来るのを待ちます。
別に無理に付けようとしても、逃げたり噛んだりしないのでいいのですが、とりあえず本犬が納得するのを待ちます。

嫌なことでなくても、他に気が散って犬の気持ちの準備が出来ていない時も同様です。

特にトレーニングなどを始めようとするとき、犬が自分から「やろう!」と言っていないのに、無理に始めようとしても、犬の集中がとれずに失敗させてしまうこともあります。

我が家の見習いは、いつも練習が二番手なので、リードを持った瞬間からスイッチがはいっていますが、アシスタントの方はどちらかというと、場所の確認をしたいタイプなので、すぐにはエンジンがかかりません。

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そういうときは、自分から「やろうか。」と言って来るのを待ってみます。

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犬との暮らしは根気と忍耐の連続ですね。

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«ターゲットトレーニング