2023年10月 4日 (水)

散歩で悩む人へ。

若犬の散歩で悩む人は少なくありません。

中に、極めて落ち着いて散歩できる子たちがいる場合があります。
パピーレッスンで、お散歩レッスンが始まっても、特に問題の出ない子犬もいます。
もちろん、まったくお困り行動の無い子犬はいませんが、ちょっとした工夫や対処を繰り返してあげることで、軽減されることが比較的多いものです。

ところが我が家の見習い、いろいろ学習しているにも関わらず、なぜか普通に歩けません。
「よく考えてね。」と言い聞かせながら、わかりやすく伝えているつもりでも、翌日には忘れてしまうようで、アシスタント共々ため息をついている状況。

しかし、よくよく考えてみると、こちらの根気がどこか緩くなっているということに気づきました。

今までも、「ぐいぐい引っ張っても、あなたの行きたい方向には行けないのよ。」と行動では示してきたものの、結果的に私が付いていけてしまうので、見習いもちゃっかりしたもので、途中でなし崩しになっていると気づかされることも少なくありません。

確かに、見習い1頭の時なら揺るがぬ気持ちで臨めるものの、アシスタント同伴だとアシスタントのストレスを考えて緩くなっていたのかも知れません。

ところが、2週間ほど前自宅内で階段から落下して骨折して以来、本当に歩けなくなり、引っ張ろうが何しようが私が付いていけなくなりました。
かわいそうですが、散歩の時間は同じでも、距離が激減して牛歩で移動する状態です。

さすがに、引っ張ってもダメだとマイクロレベルで理解したのか、見習いがこちらの様子を見ながら、足並みをそろえて歩く時間を少しだけ持つようになりました。

もちろん、意識はまだ外にいってるので(耳はほとんど前方に向いている)、刺激に負ければ何をするかは予想外ですが、グイグイ引っ張らないで歩く経験がちょっと増えたように感じます。

根負けしてはダメなのだなと改めて感じた怪我の功名です。

今日のカウンセリングでも、「ポイントは飼主さんの根気と忍耐です。」と自信を持ってお伝えしてきました。

G君、外ではどんな顔を見せてくれるのか楽しみですね。

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2023年10月 3日 (火)

唸る子犬が悪いの?

子犬の唸り声を聞いて「怖い」と思う人はあまりいないと思います。
体の小さい子犬が唸ったとしても、大して気にしない人の方が多いのではないでしょうか。

唸り声の理由にはいくつかあって、その一つは楽しい大興奮。
我が家の犬たちがタグトイで遊んでいるときは、まさに興奮して唸り声をあげています。
知らない人が見たら、ちょっと引いてしまうかもしれません。

もう一つは「怖い」や「イヤ!」という子犬の意思表示です。
つまり、不快を感じているときの声です。
例えば、前足を拭こうとして前足に触った時、大好きなおもちゃを咥えているときや、ごはんを食べているときに近づこうとすると唸るというシチュエーション。

そんな時あなたはどうしますか?

「イケナイ!」と声を荒げて無理矢理子犬に言うことを聞かせようとしますか?

気が弱い子犬であれば、豹変した飼い主にびっくりして、唸ることを止めるかもしれませんが、その後嫌なことをされたときに、「イヤ!」と言えずに、最終手段である「嚙みつき行動」をとる可能性があります。

では、愛犬が唸ったらどうするのか。

まず、犬が嫌がっているということを認識します。
そこで、「イヤ」という気持ちを許容できるレベルにまで落としてあげるサポートをしていきます。
そのためには、犬が受け入れられるような方法をハンドラーとしてはいろいろ工夫していく必要があります。

また、「イヤ!」のレベルは個体によって違いがあります。
「〇〇ちゃんは大丈夫だから、ウチの子も大丈夫」とはなりません。

かわいい子犬が唸ったら、その気持ちを理解し、次回は唸らないでも受け入れてもらえるようにハンドラーがサポートしていきます。
オモチャを死守するのであれば、同等の代替品を用意して「交換トレーニング」で回避して行くこともできます。

要は嫌がる子犬に強制しないこと。
一度持ったトラウマはなかなか消えませんよ。

さて、現アシスタントと見習いは、手を握られるのがお嫌いです。
「お手とお変わり」を教えるのは結構大変です。

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見習いに教えるときは、手を握らないのがポイントですね。

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2023年10月 2日 (月)

環境の変化は犬にもストレス

様々な環境刺激が犬に大きな影響を及ぼすことはいつも書いています。
上手に環境設定することで、行動における成功体験を増やすことが出来ることもわかっています。
つまり、犬にとって、環境はとても重要な因子ということです。

日常的に起こりうる「引っ越し」や「ファミリーメンバーの増減」も犬に大きな影響を与えます。

犬に大きなストレスを与えないためには、なるべくいつも通りに過ごせる環境を整えてあげることと、犬にとってのセーフティゾーン(安全地帯)を必ず用意しておくことが重要です。
そのためにも、ハウストレーニングなどはとても有効なので、「かわいそう」と思わずにやって頂きたいところです。

環境の大きな変化によって、犬が人間の意図していない行動を取ることはよくあることです。

我が家の初代ボーダー・コリーの親子は、今の家に来る前半年ほど仮住まいをし、落ち着いたころに今の家に引っ越すという、ちょっとかわいそうな経験をさせてしまいました。
そんなときでも、母犬は社会性が高い犬だったので、行動にあまり変化は見られませんでしたが、子供たち(当時10ヵ月から1歳4か月齢)が2度の引っ越しで環境が変わったことで、散歩のときに落ち着かなくなり、犬が視界に入る度に吠えるようになりました。
しかし、吠えたところで何も起きないこともあり、半年経つと吠えもぴたりと止みました。

さて、今日は生後5か月から見させていただいているRさんのレッスンでした。

パピーレッスンのあと、変化があるときにアドバイスをさせていただき、今は4歳半。
久しぶりにご連絡を頂きお話を伺うと、お引越し後に、思いもよらぬ行動が出始めたとのこと。
1年半ぶりのRさんは、いつもと変わらぬ大歓迎で迎えてくれましたが、若干緊張感が見られました。
それでも、昔のように遊びに誘ってくれるRさん。

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環境が変わったことで受けるストレスを出来るだけ軽減させてあげるためのサポートの方法をいくつかお伝えして、少し様子を観させていただくことにしました。

4歳半は、普通であれば落ち着く年齢。
サポートしてあげれば、すぐにいつものRさんに戻れるでしょう。

人も忙しい時ですが、少しでも真剣に向き合ってあげることが重要ですね。

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2023年10月 1日 (日)

パピーレッスン:考えることを教える

今日は若い男の子P君のプライベートレッスンがありました。

ようやく涼しくなったので、今日は散歩の様子を観させていただきました。

日常的に、トレーニングも含め、飼い主さんとP君の関係がとても良くなっていたので、お散歩中も頻繁に飼い主さんへの意識があって、とても落ち着いて歩けていました。

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車、自転車、踏切(電車)など、多くの物を無視できているP君はとてもよく社会化出来ていると言えるでしょう。

今回犬と遭遇しなかったので、残念ながら、犬に対する興奮を検証することは出来ませんでしたが、それ以外についてはとても上手に散歩が出来ていたと言えるでしょう。

ただ、帰り道、家が近くなると足早になってしまい、リードを引っ張り気味に歩いてしまうので、その辺りを少し対処させていただきました。

家が好きな子は少なくありませんし、逆に散歩に行きたくて引っ張る子も少なくありません。
そんな時は、オヤツが役に立たないこともあります。
なぜなら、先に行くことの方が犬にとって報酬になっているからです。

そこで、今日お願いしたのは、引っ張っても先には行けないと学習してもらうこと。

ちょっと頑張ってくれたら、少し混乱も見られましたが、落ち着いて歩いてくれました。

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一回でわかることではありませんが、日々の繰り返しで学習してもらうことが大事ですね。

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2023年9月30日 (土)

お家で出来るのに外で出来ないのはなぜ?

愛犬に新しい行動を教えるときは、まず家の中で始めることが多いと思います。
特に子犬はまだ散歩が出来ないこともあり、家の中で楽しい遊びと混ぜて行動を教えるので、基本は家の中限定となります。

好奇心旺盛の子犬たちは、スポンジのようにどんどんいろいろなことを吸収し学習していくので、「すごい!もうオスワリができるようになったわ!」と飼い主さんを喜ばせることもしばしば。

しかし、子犬が出来るようになったのは、お家の中で、飼い主さんを目の前にしたときの「オスワリ」で、どこでもオスワリができるようになったわけではないということを教え手は理解しておかなければいけません。
場合によっては、「オスワリ」と言っている飼い主さんの体の動きとセットで覚えていることもあるので、家の中であったとしても、飼い主さんが目の前にいなければ出来ない可能性もあります。

なぜ家の中でしかできないのでしょうか。

それは、子犬の周りの様々な刺激を考慮していないからです。
いったん外に出れば、沢山の刺激や誘惑があって、飼い主さんオンリーではなくなってしまいます。
そこで、様々な状況を想定した練習が必要となってくるのです。

例えば、知らない人や犬が近くにいたり、あるいは、「オスワリ」とキューを出す飼い主さんが犬から少し離れていたり、あるいは、「オスワリ」と言われた後、どれくらいじっとしていられるかといったことを総合的に練習して行かないと、「いつでも、どこでも、『いいよ』と言われるまで」行動が出来るようにはならないということです。

これがドッグトレーニングの基礎となる3Dです。
3Dの話しは何度も書いていますが、リマインドも兼ねて書きます。

Distance(距離):キューを出す人との距離、刺激対象物との距離
Duration(持続時間):行動のキューを出されたら、いつまでその行動を続けられるのか
Distraction(気を散らすもの):周りに人や犬、あるいは車などの騒音などがあったとしても、キューにきちんと反応できるか

どれも練習を重ねなければ急には出来るようになりません。

ドッグダンスのトリックである「単独バックステップ」も、家の廊下なら5~6メートル離れられても、他の犬や人がいるような場所では2メートルぐらいしかできないというのはごくごく自然の話し。

出来るようにサポートしていくことが大事ですね。

さて、我が家の見習いはオビディエンスIの練習中。
ハンドラーが後ろに立つと気が散って動こうとしますので、いろいろな場所で練習しています。

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どんな場所でも落ち着いて座っていられるようになるまで続けます。

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2023年9月29日 (金)

ドッグトレーニング:興奮しても声が届くように

子犬は産まれて数週間すると少しずつ性格が出てきます。
同じ親から生まれても、当然個性があるので、皆同じではありません。

ガチャガチャと動き回る子、周りの犬の様子をよく観ている子、調子のいい子、いつも出足が遅れる子など様々です。

ドッグスポーツなど、アクティブなことをしたいと思うと、ついつい動きのいい犬を選びがちですが、実は運動性能よりもメンタルを重視することが多いのです。
もちろん、運動性能はいいに越したことはありませんが、メンタルの比重に重きを置くハンドラーは少なくありません。

これはドッグスポーツに限らず、一般家庭犬においても同様です。
様々な刺激に対して、過剰に反応して動き回る犬よりは、落ち着いたメンタルを持って、人間社会に適合してくれる犬の方が一緒に暮らしやすいからです。

我が家のボーダー・コリーたちも皆違うので、個人的にはいろいろ楽しませてもらっていますが、落ち着いた犬と一緒にいる時間は、なんとも気持ちがいいものです。

もちろん、ドッグスポーツをやっているときは、犬たちの素晴らしい身体能力の高さに感動しますが、冷静さを欠いてしまうと、ある意味厄介です。
我が家の口癖は「〇〇ちゃん、聴いてる?」

つまり、人の話に耳を傾ける冷静さが重要と言うことです。
何もしなくても、そういう犬になるわけではありません。
手抜きしないで、きちんと伝えていくことが大事ですね。

きちんと伝えてあっても、周りの刺激に翻弄される犬たちは少なくありませんので、少しずつ「冷静」でいられることを教えていかなければいけません。

今朝、犬たちのトイレタイムのときに、すぐそばを犬が通って行きました。
残念ながら見習いが一声吠えたら、相手も吠えて興奮し、さらに通りがかりの犬も興奮して吠えて大合唱に。

幸い「フセ」のキューでアシスタントと見習いはその場で伏せてくれたので、他犬同士の喧騒に巻き込まれることはありませんでしたが、興奮マックスの時に人の声が耳に届くようにするには日々の練習が欠かせません。

今日のプライベートレッスンでは、身体が大きいA君に、興奮してもオスワリ出来るような練習をしました。

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いくら大人しいA君でも、身体が大きいと、動いただけでもお子さんが転ぶ可能性もあります。
座ってご挨拶ができるように、「オスワリ」を鉄板にしたいですね。

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2023年9月28日 (木)

ドッグトレーニング:細かいステップで教える

昨日のブログで、行動のリマインドの話を書きました。

日々練習を繰り返しているとは言え、実際夏場の練習がほとんどできていない実情の中、久しぶりにオビディエンスの練習をした犬たち。

普段の慣れた環境での練習とは異なり、他犬がいる不慣れな場所での練習は、それだけでも犬には負荷がゼロではありません。

「負荷」と言うと、犬にストレスをかけていると言われそうですが、普段出来ていることを、いろいろな場所で出来るように練習を重ねていくことが日常生活面でも当然重要なポイントとなってくるので、この「負荷」を「負荷」でなくすることが必要になってくるわけです。

そこで、このような場所で「出来る」を増やすために、ハードルを落とすことから始めます。

普段出来ているステージまで行くには、細かいステップでハードルを上げていくことが不可欠です。

例えば「グループ休止」の練習の場合、日常的に他の犬がいる場所で同じ状況の練習は出来ません。
つまり「グループ休止」ではなく、「お一人様休止」になるわけです。

もちろん「お一人様休止」では、規定以上にハンドラーが離れたり、規定以上の時間待たせても動かないことは実証済みです。
しかし、昨日の練習場所で同じことが出来るかと言えば、答えは「否」。

まずは、環境に慣らしながら、少しずつ距離と時間を伸ばしていきます。

ポイントは「エラー」が出ないようにサポートしていくこと。

当然犬にもいろいろな感情があるので、どんなにサポートしても、「エラー」が出てしまうことがあります。
それはそれで仕方が無いので、万が一エラーが出てしまったら、それをどうやって修正するかを考える必要があります。

「いつも出来ているから大丈夫」の油断は禁物です。

経験値の高い犬であっても同じ。

もし「エラー」が出てしまったら、その理由を考えて、対処していくことが欠かせません。

ちなみに、昨日のアシスタントは、「初めの一歩」の見直し。
彼の場合は、技術よりメンタルが重要なので、グループ練習はとても良い刺激になります。

そしていつもの場所でも、「初めの一歩」

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秋の競技会シーズンに向けて、日々、コツコツ頑張って行きましょう。

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2023年9月27日 (水)

犬のトレーニングのメリットとは?

「ウチはペットだからドッグトレーニングはいらない。」と思っていらっしゃる方は少なくないでしょう。
そもそも、ドッグトレーニングって何でしょう。

いつも書いているように、「ああしろ、こうしろ。」と命令してやらせることがドッグトレーニングではありません。

「行動」にわかりやすい「ことば」をリンクさせて、犬とコミュニケーションを取ることがトレーニングの基本にあります。

例えば「トイレトレーニング」の場合、排泄行動とトイレを意味するキューを犬に理解させることで、排泄してもいい場所を教えたり、タイミングで促してあげることです。
それによって、排泄出来ない場所でのミスを無くし、犬も人もストレスを軽減できるわけです。

こんな書き方をすると、「好きなところで排泄させてやればいいじゃないか。」と言われそうですが、様々な住環境によって、決められた場所以外での排泄は禁じられている場合もあるからです。

いつも家の裏庭で出来る家庭は教えなくてもいいかもしれませんが、一緒に旅行に行って、ホテルやペンションに宿泊することもあるでしょう。

そんなとき、基本のマナーを教えておいてあげれば、ストレスの軽減になるはずです。
もちろん、犬ですから失敗もあります。
人間だって、急にお腹が痛くなることもあるのですから、それは仕方ありません。
っが、教えてあるのと、まったく知らないのでは、全然違ってきます。

言葉を教えることや、その過程のコミュニケーションは、犬にとっては人と関わる大事な時間とも言えます。
きちんと学習出来れば、褒めてもらえるとわかれば、犬にとってもそれは楽しい時間です。

「それはダメ、あれもダメ。」といつも行動を禁じられている犬と比べると、「こうした方がいいよ。こっちの方が楽しいね。」と言ったコミュニケーションが繰り返されてきた犬の方が、人と関わろうとする気持ちも大きくなります。

なぜなら、何をやっても叱られていると、犬はだんだんと何もしようとしなくなるからです。
(※学習性無力症)

そうならないためにも、犬とのポジティブなコミュニケーションは重要です。

別に競技会に出なくても、トレーニングを行うことで、犬は褒められる回数が増えれば、もっとハンドラーと関わろうとする気持ちが生まれます。

「愛犬との関係性」と言われることがありますが、関係はいい方がいいに決まっています。
そのためにも、犬との楽しい会話をもっと増やしていきましょう。

さて、今日はオビディエンスのグループ練習会がありました。
家で出来ていても、外や他の犬など、ディストラクション(気が散るもの)があれば、いつも通りに行かないのは当たりまえ。

特に今日は久しぶりの練習会ということもあり、犬たちもハードルを上げるよりは、今まで出来ていることをリマインドしながら、再確認するという練習に特化して行いました。

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犬にも自信をつけさせてあげることは大事ですね。

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2023年9月26日 (火)

「ちょうだい」を教える

子犬が咥えている物をもらうのはそう簡単ではありません。
こちらが欲しがれば欲しがるほど、「大事な物」「価値ある物」、「だから渡したくない」という気持ちにさせてしまうからです。

そもそも、無理矢理出させようとすれば、犬は逃げようとしますし、捕まえたからと言って口を開けさせようとすれば、慌てて飲み込んでしまうことにもなりかねません。

ということで、まずは余裕のある時に「ちょうだい」を教えていくのが解決策の一つです。
子犬がおもちゃを咥えて楽しそうに遊んでいるときに、敢えて子犬が好きなオヤツを見せながら、「ちょうだい♪」と声をかけると、子犬は食べ物の方に意識がいって口が開く確率が高くなるので、口から放したときに、「ありがとう」と言っておもちゃをもらい、子犬がオヤツを食べ終わったら、子犬におもちゃを返してあげます。

こんなことを繰り返すことで、一度手渡しても、また返してくれるということが学習され、咥えている物を死守しなくなります。
おもちゃで一緒に遊んであげることも、物に固執しなくなるためには大事なこと。

「ちょうだい」の意味がわかってくると、こっそりみつけた咥えて欲しくないものに対しても、同様のことが通用するようになってきます。

まだ「ちょうだい」を教えていない場合でも、子犬が悪戯の対象として、遊んで欲しくないものを咥えていたら、さりげなく食べ物を床に撒くことで咥えている物を口から放すこともあるので、そのすきに対処することができます。

さらに、「ハウストレーニング」が出来ている子の場合、「ハウス」と言われると、美味しいオヤツ食べたさに、咥えている物を落としてハウスに飛び込む犬もいるので、これも有効です。

いずれにしても「ちょうだい」を教えておくと、いろいろな場面で使えるので、子犬の安全のためにも、早くから練習しておくといいでしょう。

今日のプライベートレッスンで、たまたまオモチャをもらうシーンがあったので、A君に教えてあげたところ、すんなりオモチャを出してくれました。

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この場合のご褒美はまた一緒に遊ぶこと。

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ゲーム好きの犬たちにとって、何がメリットかわかれば、行動は身につきやすくなりますね。

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2023年9月25日 (月)

犬種の選び方

犬と暮すことを選択した人は、どんな犬との暮らしをしたいのか、ある程度想像しているものです。
競技も含め一緒にドッグスポーツをするアクティブな生活、キャンプやマリンスポーツ、旅行など、一緒にレジャーを楽しむため、あるいは、パートナーとして心のよりどころにしたい人など様々でしょう。

どのようなライフスタイルを望むかによって、当然選ぶ犬種も変わってきます。
また、お住まいの住環境によっても制限が出るかもしれません。

いずれにしても、初めは「ただ犬と暮したい」と思っただけだったかもしれませんが、現実味を帯びてくるにしたがって、犬種も気になってくるはずです。

パピーレッスンや、デイリートレーニングでお伺いするご家庭でお話を聴くと、ご愛犬との出会いは様々ですが、目的意識を持っていらっしゃる場合は、犬種を決めていらっしゃることが少なくありません。

では、どうやって犬種を選ぶのか。

最近はSNSなどで、多くの情報が出回っています。
実際にその犬種を飼っている家庭の日常を垣間見ることもできます。
「ペットショップで目が合ったから」という理由だけでなく、もっと、これから家族になる犬のことを調べてから迎えて欲しいと思います。

なぜなら、「こんなはずじゃなかった。」という声は少なくないからです。

それは、単純に「犬と暮す」という生活の想像力が足りなかった場合もありますし、犬種による特性に翻弄されることもあるからです。

犬種にはそれぞれ、長年刷り込まれてきたDNAがあります。
犬種ごとに、目的があって人間によって作られたものだからです。

作業犬としての能力を最大限活用できるような選択交配をして生み出された犬種もあります。

そういう背景を無視しての犬種選びはとてもリスキーです。

かつて友人の愛犬が公園のハトを捕まえたことがあります。
その犬種は猟犬でした。

犬種の特性や良いところを評価するとともに、人間社会で一緒に暮すために気を付けなければいけないこともよく考えて迎える必要があると思います。

もちろん、予想を裏切る犬たちもいます。
シーズーなのに、走るのが大好きで、「持来」もエンドレスで楽しそうにやってくれたり、ボーダー・コリーなのに、ディスクを投げても2~3回しか取ってきてくれなかったりというような場合もあります。

しかし、一般的には、理想のワンライフに向けてどんなタイプの犬を探すかというのは、とても重要なポイントです。

かなり前から、意図的なミックス犬も市場に出回るようになりました。
介助犬として、好ましい性格の犬種と、毛が抜けない犬種を掛け合わせた犬種もいます。
最近では一般的になってきましたが、理由があっての交配や、系統立てて、プランニングされた交配はある程度許容されると思いますが、ただ「かわいい。」とか、「人気の犬種同士だから」と言った安易な交配は、それぞれの犬種が持つ遺伝病や、マイナス面のリスクを考慮していないこともあります。

すべてを理解したうえで、その個体を丸ごと受け止めることが大事ですね。
犬の特性を考えて、欲求を満足させてあげられるような「エンリッチメント」を考えることも重要です。

昨日までハンガリーで開催されていたOEC(Open Europian HTM & Freestyle Chmpionship)では、様々な種類の犬たちがハンドラーと共に素晴らしい演技を披露してくれました。

全体的には、活動的なボーダー・コリーが大きな割合を占めていますが、他犬種やミックス犬も多く参加していて、犬種の特性を生かした動きが取り入れられていて、観ていてとても楽しいコンペでした。

さて、我が家のボーダー・コリーたち。
一口にボーダー・コリーと言ってもいろいろです。
現在の犬たちは5頭目と6頭目のボーダー。

1頭目から4頭目までは、オーストラリアのショーライン、5頭目はイギリスのワーキングライン、そして6頭目はアイルランドのワーキングライン。

毎回驚かされることばかりです。

もうすぐ2歳になろうという6頭目見習いは、今日もお花畑でした。

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