2023年12月10日 (日)

訓練競技会に参加してきました。

今日はJKC神奈川訓練ブロック訓練士協議会主催の訓練競技会に参加してきました。
今回の参加犬は見習いのみ。

今まではアシスタントと二頭参加していましたが、参加カテゴリーがバラバラで時間調整が難しかったため、見習い一本にしたのです。

おかげでハンドラ―の集中が切れなかったため、ヒールワークは散々でしたが、その他の部分を頑張った見習いがようやくFCIオビディエンス競技のクラスIからIIに昇格することが出来ました。

もちろん、いろいろ課題も見つかったので、これからの練習のフォーカスもわかりました。

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こんなことを書くと、ドッグトレーナー(訓練士)だからと言われそうですが、一般の飼主さんもトレーニングを通して犬たちとの成長を楽しんでいらっしゃいます。

今日は競技会場で8年前、子犬の頃にサポートさせていただいた大型犬の飼い主さんとばったり。
今でもその子と競技を楽しんでいらっしゃる上に、新たな家族も迎え、犬とのコミュニケーションが楽しくて仕方ないそうです。
こんなお話を聞くと、ほんとうに嬉しくなります。

いろいろやらかしてくれる見習いが、信頼できるパートナーになるのはいつの日か。
努力なしには得られませんね。

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2023年12月 9日 (土)

パピートレーニングはタイミングが大事

犬のトレーニングは、きちんと形を教えていく時期は生後6か月以降でもかまいませんが、メンタル面で、ハンドラー(飼い主)との関係性を作り上げていくためには、おうちに来た時から始まっていると言えます。

トイレを教えたり、寝場所を教えたり、様々なおうちのルールを教えていく過程で、少しずつコミュニケーションが取りやすくなっていきます。

中でも一番教えやすいのが「オイデ」。
なぜなら、子犬は好奇心満載でハンドラ―の後をついて歩くほど、ハンドラーのことが気になって仕方が無いからです。

いつもくっついているから、「オイデ」はいらないと思われがちですが、子犬も人間の子供同様、外部の刺激や、成長の過程で思春期を迎えると、ハンドラ―よりもほかのものが気になり始めてくるので、いつもハンドラーにくっついているわけではなくなってくるのです。
そうなってからあわてて「オイデ」を教えても、なかなか戻って来てはくれません。

ハンドラーが気になる時期に、ハンドラ―の元に戻ってくるといいことが沢山あると刷り込んで、習慣化していくことが重要なのです。

さて、今日は生後6か月のAさんのプライベートレッスン。

前回はお家の中でのハウス練習でしたが、飼い主さんがとてもよく練習してくださったので、Aさん、自分からハウスで待つほどハウス好きになっていました。
嬉しいですね。

そこで今日はお外のお散歩の様子を見せていただきました。
お話にあったように、気持ちは全て外に持って行かれて、リードも引っ張り気味。

そこで、ロングリードを使った呼び戻しゲームをやって頂いたところ、声をかけなくても、飼い主さんの存在をちょっと気にしてくれるようになりました。

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最後は大好きなオモチャを使って引っ張りっこと持来。

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楽しければ、犬はどんどん吸収していきますね。

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2023年12月 8日 (金)

犬種の特性と個体差

今日はオビディエンスのお仲間と練習会。
明後日の競技会に出るペアもいる中で、それぞれの課題を練習しました。

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ドッグスポーツは様々なので、犬種の特性を生かした競技もありますが、犬種によって「出来ない」ということはほぼありません。
また、大人しいと言われる犬種でも、活発に走り回る子もいれば、活動的と言われる犬種でも、まったりしている犬もいます。
つまり、犬種だけでなく、個体の持っている特性にも大きく影響されるということですね。

もちろん、環境設定として小型犬には難しいとか、大型犬はやりづらいとか、向き不向きはありますが、出来ないことはありません。

競技会でトップを狙うのは難しかったとしても、一緒に楽しむことはできます。
犬に伝える時間が、ハンドラーと犬との関係性をより深いものにしていくこともできるので、いろいろチャレンジしてほしいと思います。

そういった意味でも、新しい家族として迎え入れる場合は、その子との生活をいろいろ予測しながら、犬種選びや個体選びをすることが大事ですね。

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2023年12月 7日 (木)

ドッグトレーニング:キューの意味を明確にする

愛犬とのコミュニケーションには共通言語が必要です。
そこで、人間は、行動と言葉のキューを関連付けて犬に教えていくわけです。
これは何も、競技をするからということではありません。

「オスワリ」や「マッテ」もキューですし、様々なポジションや「バックステップ」や「サイドステップ」などの高度なムーヴも同様です。

さて、今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンス定期レッスンでした。

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ラリーオビディエンスは通常のオビディエンス競技同様、左脚側停座、左脚側行進に加え、正面停座、正面立止など複雑な動きが入ります。
さらに、ドッグダンスの要素である、右脚側や脚側立止なども含まれています。

これらのキューを上手に使い分けていかないと、犬が混乱してしまうので、キューを付けるときは細心の注意が必要です。

例えば我が家の場合、脚側停座は「アトヘ」、その場での脚側立止や脚側で一緒に歩くときなどは「ヒール」のキューを使います。
当然右脚側は別のキューになります。

同様に、正面のポジションは立止で「フロント」、座って欲しい時は、追加で「スィット(Sit)」のキューを出しています。

ハンドラーの意向と犬側の理解がマッチしないと、お願いした行動はなかなかやってもらえません。

今出したキューは何を意味しているのか。
もし犬が違ったことをしているときは、キューがちゃんと伝わっているかどうか確認してみることも重要ですね。

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2023年12月 6日 (水)

アイコンタクトに頼らない練習

特にトレーニングを受けていない犬は常にハンドラーの顔を見ながら行動しようとするものです。
逆に言うと、ハンドラーの顔を見ていないと行動できない犬は少なくありません。

オビディエンスの競技においては、ハンドラーとアイコンタクトが取れていない状況での作業が求められるので、常にそのような状況を想定した練習が欠かせません。

ドッグダンスにおいても、アイコンタクトが取れていない作業は難度が高くなるので評価が高くなります。

オビディエンス競技においては、ハンドラーが視界から消えても、じっと待って待つ課目や、ハンドラーが背中を向けながら出すキューに反応するなど、アイコンタクトが無い中での作業が不可欠です。

我が家も当然アシスタントや見習いにアイコンタクトが取れない作業を教えていますが、見習いはまだ始めたばかりなので安定しません。

それが如実に出たのが今朝。
散歩の途中で店の前で座って待つように犬たちに伝えてからパン店に入ったところ、ガラス越しに私のことが見えるにもかかわらず、停座の姿勢をさっさとやめてクンクン。
停座で待つように言って1分も経っていないのに。

ということで、自宅にて練習。

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ハンドラーは背を向けたまま、見習いに簡単なキューを出します。

見習は初め一瞬戸惑っていましたが、落ち着ければ、きちんと話を聞いてくれました。

いつでもどこでも出来るようになるまで、続けていきましょう。

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2023年12月 5日 (火)

ドッグダンスとコスチューム

ドッグダンスは競技を目指す場合、音楽をダンスのBGMとして使うだけではいけません。
つまり、曲のイメージをダンスの中で表現しなくてはいけないからです。

HTM(ヒールワークトゥミュージック)の場合は、ヒールポジションでパートナーと動くことが基本になるため、振り付けやトリックはあまり利用できませんが、曲のテンポやフレーズに合わせたムーヴと、曲が観客に与えるイメージにあわせてコスチュームを考えることは重要です。

一方FS(フリースタイル)は様々なトリックを盛り込みながら、曲のイメージを具現化していくドッグダンスなので、コスチュームもとても重要になります。
特に映画など、誰が聞いてもわかるような曲を使った場合は、コスチュームがイメージに合わないと観客を楽しませられないというところもあります。

さて、今まで全くイメージが湧かなかった見習い用の曲がみつかったので、FSのルーティンを作り始めました。

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今回の曲はアップテンポで可愛らしい感じなので、コスチュームにスカートを選択したのですが、実はこのスカートが曲者で、ヒラヒラしているだけでも、犬にとってハンドラーの景色が変わってしまう上に、スカートの丈が顔にあたったり、視界が遮られたりすると、犬の動きを妨げてしまうという問題が出ることもあります。

最初に用意したスカートは裾が膨らみ過ぎて、見習いが立ち位置を見失ってしまいました。
そこで、別の形のスカートを用意してみましたが、今度はウィーブやセンターポジションで迷子になってしまいました。

年齢もあるので、あまり丈は短くしたくないハンドラー。
慣れるまでは、スカートを着て練習し続けるしかなさそうですね。
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2023年12月 4日 (月)

ドッグトレーニング:景色が変わると出来ない話

犬に行動を教えるとき、いつもと違う状況で言われてもできないことがあることはいつもお伝えしています。
家の中では出来ても外では出来ない「オスワリ」や、ハンドラーと向き合っているときは「オスワリ」出来るけど、ハンドラーと3メートル離れていると出来ないなどがそれにあたります。

さて、我が家の見習いは、私との向かい合わせの単独バックは普通に下がることができます。
距離はまだ5メートル程度ですが、単独後退歩行は出来ます。
しかし、私の足の間のポジション(センター)に立っている見習いに「バック」というと、戸惑って「おじぎ」をしたり、足踏みをしたりと、なかなか下がれませんでした。

そこで、先日お話ししたように、犬がわかりやすいように、プラットフォームを置いて、見習いが下がりやすいように、足の間のポジションで前後の動きを繰り返した後、「バック」のキューを出し、見習いにプラットフォームを意識させたところ、「バック」は私との位置関係が変わっても、後ろに下がることだと少し理解しました。

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※このときハンドラーは振り向かないことが大事。
私は横にあるガラスを見ながら、犬の動きをチェックしています。

まだまだ先が長い話ですが、少しずつ理解を深めてもらいましょう。

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2023年12月 3日 (日)

訓練競技会における「速歩」のはなし

様々な訓練競技会がありますが、どの競技会にも「歩度変換」があります。
「歩度」とは、歩く速度のことです。

通常の速さを「常歩」、少しスピードを上げた状態を「速歩」(駆け足よりゆっくりで、トロットとも言われます)、ゆっくり歩くことを「緩歩」と言います。

我が家が参加しているFCIオビディエンス競技においても、「常歩」「速歩」「緩歩」の歩度変換がありますし、ドッグダンスにおいても、ヒールワークのスピードに変化がある方が評価が高くなります。
つまり、歩度変換は難しいということです。

オビディエンスにおいても、ドッグダンスにおいても、ヒールワークを持続しながら歩度変換を行うことは簡単ではありません。
なぜなら、ハンドラーと犬との位置関係を犬がきちんと理解していないと、歩度変換は出来ないからです。

ヒールポジションを維持しながらスピードを変えていかれるようになるには、見た目、犬がハンドラーに吸い付いているようになっていることが必要です。

犬がハンドラーと離れることなく、またつきすぎて押すことも無く、お互いが独立しながら一体感を醸し出すことが重要になるわけです。


さて、2歳になった見習いと日々練習しているヒールワーク。
脚側停座は理解しましたが、そこからハンドラーと一緒に動くことはなかなかハードルが高く、今でもまだ少しハンドラ―より前に出がちなところがあります。

なぜ前に出るかと言えば、ハンドラーの顔が見たいから。
しかし、出来れば顔を見ずとも、自信をもって動いて欲しい。

さらに、速歩となれば、当然前に飛び出してしまいます。

なぜそうなるのか。

動画を撮りながらいろいろ確認してみると、速歩に入るときに私の上体が前にのめっていることに気づきました。
それを見た見習いが、前に飛び出すのは当然のことかも知れません。

オビディエンス競技においては、ハンドラーは常にニュートラルであることが求められます。
いわゆるハンドシグナル(視符)やボディシグナル(体符)はペナルティです。

ドッグダンスにおいては、そのような規定はありませんが、ルアーのように犬を誘導しつづけていると、評価は低くなります。

振り付けのようにハンドラーが動くことは問題ありませんが、ハンドラーの動きが犬を混乱させてしまうことも少なくありません。
手を大きく動かしたら、犬が勝手にスピンしてしまったというのはよくある話です。

犬を混乱させないためには、言葉のキューをきちんと犬に伝えること。
犬が混乱するような動きは極力さけることがポイントです。

無意識だったり、何気ないハンドラーの動きが愛犬を混乱させていないか、自分の動きをよく検証してみることが重要ですね。

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2023年12月 2日 (土)

パピーレッスンは褒めるだけ

「褒めるしつけ」と言われて久しいですが、「褒めるしつけ」は間違っていることをしている犬を褒めることではなく、好ましい行動を取っているときに褒めることを言います。

では、好ましくない行動のときはどうするのか。
子犬にとって、何も報酬が得られないだけです。

子犬の生死にかかわる重大な事象においては、大きな声で制止することもありますが、通常の行動に関して言えば、大きな声を出す必要もありません。

そのためには当然のことながら、子犬が好ましい行動を取りやすい環境設定が不可欠です。

環境設定が出来ていれば、子犬の行動にはある程度制限がかかっているので、キッチンに入ってゴミ箱を漁るという行動は出てきません。
※悪戯する可能性があれば、ゴミ箱を子犬の口や手が届かない場所に移動するか、ゴミ箱にしっかり蓋をする、あるいは、キッチンへの出入りをゲートなどで制限することが「環境設定」です。

そういった中で、跳びついてきたときは特に構わず(別に背中を向けたり無視する必要はありません。撫でたり、興奮させたりしないだけです)にこやかに待っていれば、そのうち子犬は跳びつくのを止めたり、勝手に座ったりするので、その時褒めてあげるだけです。
ハンドラ―に必要なのは忍耐だけです。

ハウスを教えてあげるときも、子犬の好きな食べ物をハウスに投げ入れて、子犬が入ったら褒めて、もっと食べ物をあげるようにすれば、子犬はハウスの中にいることが楽しいと学習していきます。

子犬が何か悪戯をしようとしていたら、楽しそうに名前を呼んで、来てくれた時に沢山褒めて、美味しいものをあげれば、子犬は呼ばれることを楽しみに待つようになります。

どれをとっても、子犬を叱る状況は見当たりません。

甘噛みも然り。
甘えてきたら優しく接し、歯が強く当たった時だけ、「痛い」と伝えるだけです。
「あっ、痛い。」と言うだけでも、子犬の行動は一瞬止まります。
それでも興奮してきそうになったら、「ハウスでクールダウンしようか~。」とハウスにオヤツを入れてあげれば、子犬はハウスに飛び込むので、少しの間扉を閉めて、落ち着いたらまた出してあげるだけです。

こういった行動を繰り返すと、子犬は自分の欲しいものを得るためには何をすればいいのか一生懸命考えるようになります。

子犬の頭はスポンジに例えられるほど、多くのことをどんどん吸収していきます。
いい経験を沢山してもらうことが大事ですね。

ということで、今日のパピーレッスンのAさんも、特に叱られることも無く、美味しいものを食べ、沢山遊んで、終わりました。
また次回お会いするのが楽しみですね。

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写真は、昨日のオビ連で頑張った見習い。
沢山考えて、頭の中がいっぱいになったようですが、楽しそうに最後まで作業に付き合ってくれました。

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2023年12月 1日 (金)

やっぱり大事なディストラクション練習

昨日、我が家の見習いが朝練のときにいいタイミングでディストラクション練習が出来たと書きましたが、今日はお仲間とのオビ練習会があったので、まさに様々なディストラクションを入れたグループ練習を行いました。

ハンドラーがそばにいても、ディストラクションレベルを上げると、なかなかハンドラーへの集中を持続できなくなるのが経験値の少ない犬たちです。

それを、少しずつ集中できるように経験値のレベルを上げていくことが、ドッグスポーツや競技を楽しむためには必須となります。

今日の練習会の後半は、ひとつのリンクの中で、様々なパーツの練習を各々行ってもらいましたが、後ろを走る犬を見ても、とりあえず動かず待っていられることが出来た見習いです。

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っが、ハンドラーの声はなかなか届きませんでした。
まだまだ修行が足りませんね。

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«ディストラクション練習の重要性