2025年4月22日 (火)

鉄は熱いうちに打て。

「愛犬の日々のトレーニングはどれくらいやればいいのでしょうか。」というご質問をよくいただきます。
「お散歩は一回どれくらいいけばいいのでしょうか。」という質問とよく似ていて、どの犬にも共通の正解はありません。

なぜかというと、トレーニングの内容や犬の状態によって異なるからです。

例えば、犬がほとんど理解している内容(課題)であれば、リマインドしながら、その行動が定着するように教えていくため、あまり長くやりすぎない方がいい場合があります。
簡単すぎて、犬が飽きてしまうこともあるからです。

しかし、新しいことを教えようとすれば、当然行動すべてを通して一度に教えることはできないので、パーツごとに犬に理解させていく工程が必要になります。

新しいことは犬も不慣れなので、すぐに正解が出るとは限らないため、細かいステップで教えていきます。
youtubeにあがっている「持来の導入」👇でもわかるように、



細かいステップで「あってるよ」と伝えながら教えていきますが、あまり短い時間でやめてしまうと、流れが切れてしまうことがあるので、考える時間をあげながらサポートしていくことも大事です。

犬が「これ?」「これであってる?」という状態になるまで、途中で短いブレイクタイムを入れても、続けていく方が理解が早まることがあります。

つまり、トレーニングの時間は、犬の状態に合わせて決めることが重要。
一日何分とか何十分とかではなく、続けるべきかどうかは犬を見て判断していきましょう。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスン。
Nさんはフロントポジション強化中。

202504221

フロントポジションの意味が理解できれば、次はサイドステップやピボットターン、遠隔作業にも繋がっていきます。
今日はフロントポジションからサイドステップのキュー付け。
理解し始めた時は流れを切らないこと。
そして、頭がいっぱいにならないうちにブレイクタイムを入れます。

焦らず、犬の状態を見ながら進めていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月21日 (月)

犬を成功させるための環境設定

先日のしつけ教室で出たおはなし。
トイレがうまくできない。とのこと。

子犬を迎えた時から、トイレトレーニングに頭を悩まさない飼い主さんはほとんどいないのではないでしょうか。

ブリーダーさんの環境などで、トイレが上手に習慣づいている子は、多少環境が変わっても、トイレシーツの感覚でトイレの場所を理解するのは速いのですが、パピーミルのような場所だったりすると、なかなか感触を覚えられないこともあります。
よって、トイレトレーニングに悩む飼い主さんは少なくないわけです。

では、どうすればうまくできるようになるのでしょうか。

答えは環境設定。

子犬がトイレに行くタイミングで目の前にトイレがあること。
トイレのタイミングとは、
・寝起き
・遊んだ後
・食べた後
・子犬は1時間~2時間ごと

これらのタイミングを見計らって、子犬が失敗しないように、トイレがある場所に子犬をいざなってしばらく待ってあげることが大事。

子犬にとって一番失敗しづらいのが、ケージやサークルの中に、寝床(ハウスやクレート)とトイレトレーを入れておくことで、トイレトレー以外の場所でトイレをしてしまうリスクを減らすことができます。

もちろん、子犬はいつもケージに入れっぱなしにしておくわけではないので、当然ケージの外にいることもあります。
そういうときは、ちゃんと見てあげていることが大事。
子犬だけを放ったらかしにしないことです。

そして、ケージの外にいても、トイレにすぐ行かれるように、フリースペースに何ヵ所かトイレスペース作ってあげること。

子犬はまだまだ赤ちゃんなので、トイレをしたくなったら、我慢できない状況になっていることが多いもの。
そわそわしだしてから、ケージまで誘導するのは大変です。
そんなときは、一番近くのトイレに誘導してあげられるよう、部屋の大きさにあわせてトイレの数を用意してあげるといいでしょう。

きちんと環境設定してあげることで、子犬のミスは減らすことができます。

大事なことは、子犬が失敗しても叱責したりおおごとにしないこと。
びっくりさせてしまうと、人が見ていない場所や時間を見計らってこっそりトイレを済ますようになります。

時間をかけて、サポートしてあげましょう。

狭い部屋でしたが、現アシスタントが我が家に来たときは部屋に2箇所トイレスペースを設けていました。

202504211

トイレスペース①の右側がクレートなので、クレートから出るとすぐトイレに行かれるようにしてありました。
そのせいか、二か所のトイレを最終的に一か所にしようとして①を片づけても、アシスタントは①の場所をトイレスペースと認識してしまったので、②には行かず、トイレシーツを外しても①でするので、今でもトイレスペースは①を使っています。
もちろん小さいころから失敗はありません。
シーツがなくても①の場所でトイレをしてしまったのは彼の失敗ではありません。
敷いていなかった私の失敗です。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月20日 (日)

犬のきもちを無視しない

犬のボディランゲージという言葉を知らない人は少ないと思いますが、
ボディーランゲージひとつひとつの意味をきちんと理解している人は多くはありません。
ましてや、犬と暮らしていない人は知る由もないでしょう。

犬はボディランゲージや声、行動によって自分たちのきもちを表しているわけですが、
「唸る」「吠える」「歯あて」「咬む」という行動は常にネガティブに捉えられがちです。

唸ったり、吠えたり、歯をあてたり、咬んだりする行動がすべてアグレッシブ(攻撃)とは限りません。
どちらかというと「防御」の結果であることが多いのが現状です。

よくある犬と子供の間で起きる交渉事件。
飼い主は「大人しい犬なんです。」と言っていることが多いです。
普段は大人しいのに、なぜ咬んでしまったのか。
そこに、犬のきもちは見過ごされていなかったのか。

何をされても耐える犬はいますが、すべての犬が同じではありません。
中には閾値が低く、すぐ限界に達してしまうこともあるでしょう。
その時犬が発したサインを見逃していると、犬はサインを出さずに「咬む」行動に出るようになります。

小さい唸り声を無視したり、こっちに来ないでという「吠え」を無視したりしていると、その行動を飛ばすようになるのは犬が学習する動物だからです。

自分の家に犬がいると、ついついよその犬も自分の家の犬同様、大人しくて、黙って撫でさせてくれるだろうと思っている人は少なくありません。
ましてや子供であれば、不用意に近づいていくこともあるでしょう。

人間でも、知らない人が急につかつかと近づいてきたら恐怖を感じませんか?

かつてボーダー・コリーの母子3頭で暮らしていた時の話です。
公園のベンチで犬友達とまったり歓談していたら、お散歩中の若い人たちが寄ってきて、急に我が家の息子犬の耳をガシッとつかみました。
私も犬もびっくりしました。

話を聞くと、若い学生さんがボランティア活動か何かで、障害を持っているお子さんたちのエスコートをしていたようです。
犬の耳を掴んだのは障害のあるお子さん。
エスコートしていた学生さんは必死にその手を開こうとしましたが、できませんでした。

私は自分の犬をひたすら励まし、犬も困惑した状態で私を見ていました。

しばらくして、お子さんが手を放し事なきを得ましたが、こんなことをされてどんな犬も黙っていられるわけはありません。
たまたまその犬はおっとりした性格で、人間への信頼度が高かったので、反撃しなかっただけです。

昨日のしつけ教室で、ご参加者の愛犬の様子を確認するために、私が犬に近づくことがありましたが、基本的に初対面の犬に対してぐいぐい近づいていくことはありません。
犬だって知らない人に近づかれたら不安を感じることがあるからです。
中には、どんな人にもウェルカムでフレンドリーなタイプの犬もいますが、どの子もそうではありません。
一見フレンドリーに見せて、実はちょっと怖がっていたりします。

そこで、ちょっと警戒している犬たちに対しては、正面からではなく、斜に構えて近づいて、犬と同じ目線で、まずにおいをかいでもらったりすることから始めます。
そのとき信頼を得られればすぐ次につながりますが、警戒心がなかなかとけない場合は無理はしません。
オヤツが仲立ちになることもありますが、常にそうとも限りません。
したがって、急にリードを引っ張ったりもしません。
犬に来るか来ないかの選択肢をあげます。
そうでなければ、犬のきもちを無視した押しつけになってしまうからです。

今朝は散歩の途中で遭遇した若い男性が、座っていた見習いを見て、「かわいい!」と言いながら、最初は普通に撫でていたのですが、何を思ったのか急に見習いのマズルを掴んで自分の顔を寄せました。
いやぁ、それは危ないなぁ。
私はさりげなく、「あんまりしつこいと咬むかもしれませんよ」とお伝えしました。
もちろん、一方では見習いに「アーちゃん、おりこうさんだねぇ。」と耐えていることを褒めてトリーツを渡し、その男性には「ありがとうございました」と言ってその場を後にしました。

離れた途端、見習いだけでなく、一緒にそばにいたアシスタントも体をブルブルっと震わせたのは言うまでもありません。

相手のあることなので、杓子定規に「触らないでください!」とは言えないのが人間同士のコミュニケーションですが、犬を犠牲にすることで結果お互いが傷つくのはよくありません。

普段危なくない犬であっても、追い詰められたら自分を守ろうとする行動をとる可能性があることを、知っておくことも大事です。
犬同士だけでなく、対人においても3秒ルールは適用したいところ。
犬を追い詰めていないか、行動を見直してみましょう。

先代のアシスタントは、公園で知らない子供にこんなことをされても気にしないタイプの犬でした。
興奮するわけでもなく、穏やかに受け入れる。
いわゆる社会性の高い犬でした。

202504201

それはもちろん個体の性格もありますが、彼女が育った環境に、分別のあるお子さんがいらしたことも大きな要因だと思っています。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月19日 (土)

しつけ教室開催しました。

今日は有栖川宮記念公園で「愛犬のしつけ教室」で講師を務めさせていただきました。

3年目となる今回も、見習いのデモを交えながら、犬との暮らしやトレーニングについてお話をさせていただいたあと、ご参加の皆様の個別案件にアドバイスをさせていただきました。

犬に何かを教えるのであれば、犬が学びやすい環境を作ってあげることが大事です。
何かをやらせようとするのではなく、犬がやりたい気持ちになれるような環境設定も重要。

今回、特に若い犬たちの飼い主さんが参加してくださいましたが、その中で気になることが他犬反応。

「ちょっと前までは大丈夫だったのに、最近ちょっと犬に対して吠えるようになった。」
そんなことを感じて疑問をぶつけてくださいました。
まずは、気づかれたことが素晴らしい。

以前は大丈夫だったからそのうち治るだろう。

確かに、放っておいてもそのうち治る場合もあります。
なぜなら今は思春期。
犬自身にとっても、自分をコントロールできずに過剰反応してしまうことは少なくありません。
だからと言って、犬を見れば吠えるという行動を習慣にしてしまうと、なかなか治りづらくなります。

いつも書いているように、
犬に限らず、周りにあるものすべて景色の一部ぐらいに理解してもらえると、犬の平常心が保てます。

刺激対象物に無理やり近づけるのではなく、少しずつ馴らしてあげながら上手にサポートしていきましょう。

見習いのデモは「行動の持続」

202504191

過剰反応する前の良い行動を褒めるタイミングなどをやってもらい、
最後はリクエストをいただいたので、ドッグダンストリックを披露させていただきました。

202504192

202504193

犬のきもちを擬人化するのではなく、犬の立場に立って見てみると、行動が解析しやすくなるかもしれませんね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月18日 (金)

馴れることが大事

犬の思春期の話はよく書いていますが、人間と同様、思春期の犬たちはいろいろなものに感情的になってしまいがち。
そのままにしていると、場合によっては他犬に対して過剰反応が出てしまうこともあるので、成長の過程を注意深く見守ってあげることが大事です。

さて、昨年パピーレッスンで、コミュニケーションの取り方や、基本のおうちのルールの伝え方、お散歩のやり方などをお伝えしたLさんが思春期を迎え、新たな課題が出てきたということで、1年ぶりにまたレッスンさせていただくことになりました。

レッスン課題は他犬との遭遇時の対応。
社会化出来ている犬というのは、視界に他犬が入っても平常心を保てる犬です。
怖がって吠える、遊びたくてバタバタするというのは社会化不足。
もちろん、いろいろな理由があって、犬が苦手な犬は少なくありませんが、少しずつ犬たちが自信をもって、他犬がいても気にしないでいられるようにサポートしてあげることが大事です。

最初は、場所馴らしから。

数えるほどしか来たことがない公園なので、リードを緩めて、自分で「大丈夫」を確認してもらえるようにします。

202504181

多少腰が引けていますが、自分でチェックしに行っているので、リードを緩めて待ってあげます。

その後は、走り回る犬たちを遠めに見ながら、他犬を景色の一部にしてもらうためのエクセサイズ。

4本の足にバランスよく体重が乗っていることが大事。

202504182

もちろん、飼い主さんへの意識も大事ですね。

202504183

脱感作と古典的条件付けで、少しずつ「大丈夫」を増やしていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月17日 (木)

ドッグトレーニングはいつから始める?

クライアントさんによく聞かれるのが、「トレーニングはいつから始めればいいでしょうか。」というもの。

基本的には、きちんと精度をあげたトレーニングは生後6~7ヵ月ごろから始めることで、心身ともに少し成長してからの方が理解も早く、学習が進みやすいと言われていますが、犬は急に6~7か月でやってくるわけではないので、おうちに来た時からトレーニングは始まると言っていいでしょう。

いつも書いていますが、名前に対しての反応がよくなるようなポジティブトレーニングや呼び戻しのトレーニングをするということは、極端に言えば家に来たその日から始められるものです。
ハウストレーニングやトイレトレーニングなども同様ですね。

人と遊ぶことの楽しさを教えながら、学習意欲をあげていくことで、人との信頼関係も生まれてきます。

お散歩に出るようになれば、社会化も含め、犬に考えることを教えていくことも大事。

しかし、きちんと座ることだったり伏せることなどは、体がきちんと成長してからでなくてはできません。
子犬の体はぐにゃぐにゃしているので、無理をさせると骨の成長に悪影響を与えないとも限らないからです。

きちんと座ることを教えるのはあとからでも大丈夫ですが、犬も人間同様体幹がなければじっと立つことや座ることもできません。

成長に合わせて課題の内容を変えていくといいでしょう。

さて、我が家の見習い3歳5ヵ月。
最近ちょっと座り方が気になります。
たかがオスワリ、されどオスワリ。
体がきちんと記憶できるまで、練習していきましょう。

202504171
----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月16日 (水)

毒入りキューにしないために。

「毒入り」と聞くと、なにやら危険を感じさせてしまいますが、
本当の毒が入っているのではなく、言葉の中に「毒」が入っているということです。

どういう意味かというと、「オイデ」や「来い」などの、愛犬を呼ぶキューや愛犬の名前そのもの。
飼い主に名前を呼ばれたり、「オイデ」と言われるたら愛犬は喜んでダッシュしてくるはずが、名前を呼んでも無視したり、「オイデ」と言われると立ち止まったり、どこかにいなくなってしまうということが頻繁にあるとすれば、それは犬の名前や「オイデ」などのキューに「毒」が入っている可能性があるということ。

では、「毒」とは何でしょうか。

名前を呼ばれて行ってみたら、ひどく叱られた。
「オイデ」と言われて行ってみたら、嫌いな爪切りが始まったり、楽しいドッグランでのお遊びタイムが終わってしまった。などという状況が頻繁に起こると、犬は自分の名前や「オイデ」という言葉自体に期待感が持てないので、無視するようになるというものです。

なんでうちの犬は呼んでも来ないのだろう。

そんなときは、「毒入りキュー」になっていないか確認してみるのもひとつです。

パピーレッスンでは、まず子犬の名前の価値を上げることから始めます。
子犬の名前の価値を上げるとは、名前を呼ばれると必ずいいことがあると条件づけていくことです。
呼ばれて振り返ったら、撫でてもらった、相手をしてもらった、美味しいものが食べられた、などなど、子犬にとって楽しいことと自分の名前を関連付けさせることです。

同様に、「オイデ」と言われて行ってみたら、楽しいことが起きると印象付けることがとても重要です。

我が家はオビディエンス競技などをやっていることもあり、「招呼(呼び戻し)」に関しては、何をおいても走ってくることを教えているので、「オイデ」などのキューに対しては一切ネガティブなことを関連付けていません。
※我が家では実際に犬を呼び戻すときは多頭飼いなので、それぞれの犬の名前を呼びます。
緊急事態の時は「来い!」と簡潔にいうこともあります。

我が家では「来い」の代わり、これからやることをその都度伝えるようにしています。

例えば、「爪切りするけど。」とか「口拭くわよ。」とか「足拭くわよ。」などです。
フリーで遊んでいるときにリードを付ける場合も、「リード(ハーネス)するわよ」と言ったりします。
犬たちはその意味を理解したうえで、自分から寄ってきてくれます。

これらの、犬たちにとってはあまり好きでないことに関しては、最初から無理強いするのではなく、少しずつ馴らしていくという「ハズバンダリーケア」を行うことも不可欠です。

愛犬とのコミュニケーションをうまく取るには、「犬の立場」に立ってみるとスムースにいくかもしれませんよ。

202504161
※フリーで遊んでいるときに「リード」というとそばに来てくれる犬たち。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月15日 (火)

小さいことですが・・。

日常生活の中で、こんなことありませんか?
電信柱を求めて歩いている愛犬にくっついて歩いていたら、犬が電信柱の向こう側に行ってしまい、リードを持ったまま愛犬と生別れになって、電柱にぶつかりそうになった。

もちろん、リードを持った飼い主が犬にくっついて歩いていけば事なきを得るでしょうが、果たしてそれでいいのでしょうか。

電柱のように高いものではなく、低めのガードレールのポールや公園の入り口にあるような車止めなどは、ハンドラーが手をあげてリードがからまないように配慮すればなにもなかったように犬は前に進むことができます。

ではそれでいいのでしょうか。

犬は行きたい方に行き、ハンドラーは犬についてくるものだと犬が思っていることは果たしていいのでしょうか。

個人的には、目前になにがしかの障害物があったとき、それを避けてハンドラーの側に来るように犬たちには教えています。

パピーさんのお散歩レッスンでは、よくこんな生き別れのシチュエーションが起こります。
なぜなら、パピーさんはいきたい方向にあっちこっち走っていくからです。
パピーの社会化では、様々な経験値をあげるサポートをしていきますが、同時にルールも教えていきます。
なぜならパピーの安全を確保できるのは飼い主だけだからです。

そこで、小さいうちから、「そっちじゃなくてこっちよ。」と教えてあげることで、子犬であっても、ちゃんと理解できるようになります。

当然我が家の犬たちも、電柱のみならず、ガードレールのポールだったり、公園の植え込みだったり、勝手に向こう側に行っても、戻ってくるときはちゃんとリードを引っ張ることなく、来た道を戻ってきます。
時に戻りづらい場合は、ヒントをあげることも大事です。

202504151
※こんなときは、アシスタントは私の方に自分から寄ります。

202504152

このルールを犬が理解するのに要する時間は犬の個体にもよりますが、待ってあげることが大事。
ネガティブに叱るのではなく、戻りやすい環境を作ってあげましょう。

さて、今日のオンラインレッスンでは、4歳のT君がトライ。
一度向こう側に行ってしまいましたが、戻り方を教えてあげたら、次回からは向こう側に行かなくなりました。
つまりハンドラー側を一緒に歩くようになったというわけです。
もちろん、シチュエーションが変われば、行動がもとに戻るかもしれませんが、その都度、「般化」してあげれば大丈夫。
ゆっくり伝えていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月14日 (月)

犬も体幹が大事

犬のバランスエクセサイズと聞いて、「それなに?」と言われなくなって久しい今日この頃。

そもそも、ことの発端は、アジリティなどのアクティブなドッグスポーツを楽しむハンドラーたちが、パートナーの健康に気遣うようになって始まったと言われているバランスエクセサイズ。

我が家はアジリティはやっていませんが、アクティブでハイパーな犬種と暮らしている分、犬たちの健康は気になるところ。

ボーダー・コリーという犬たちと暮らし始めた30年近く前のこと、彼らの身体能力に日々驚かされていた私は、犬はミスをしないと思い込んでいたのですが、晩年彼女がフラッとして階段から降ってきた姿を見て、犬も人間と同じようにミスをするんだと改めて感じたことを覚えています。

年齢を重ねれば、当然後肢が弱くなり、立つことすら難しくなるのは人も犬も同じ。
日々鍛えておけば、多少は衰えを遅らせることもできるでしょうし、現役の犬たちであれば、怪我の防止にも役立つはずです。

昨日のグループ相談会で犬の運動能力について出た話の中で、レスキューされたボーダー・コリーが、預かりさんのお宅の2階に設置されたゲートを飛び越したらその先が階段で、階下まで落ちて骨折したという実際にあったお話をしました。

犬自身も、「飛び越えられる」という自信から飛び越えていったのでしょうが、その先に階段があるとは知らなかった。

犬の身体能力はほんとうに素晴らしいのですが、猫のようなしなやかさはありません。
過信しすぎないことが大事ですね。

さて、我が家の犬たち、いろいろ修正しなければいけないので、できるだけリマインドするようにしています。

202504141

無理せず、少しずつ、重ねていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年4月13日 (日)

グループ相談会開催しました。

今日は板橋のトリミングサロン、Apseyさんで「愛犬とのくらしを考える」グループ相談会でした。
ご参加者は、すでに愛犬とのくらしをされている方から、これからお迎えしようとする方々。
日頃の愛犬とのくらしの中で、気になっていることや、困っていることも含め、ご質問にお答えしたり、アドバイスをさせていただいたりしました。

犬との暮らしにおいては、犬のことを知ることが大事。
犬の行動学や学習理論も含めて、幅広くお伝えさせていただきました。

同伴の見習いで、ディストラクション対策のデモをする予定が、やけにいい子になっていて、せっかくの悪い見本が見せられなかったのが残念。

202504131

その代わり、ハウストレーニングの始め方についてのデモでは、予想通りに動いてくれました。

202504132

ハウストレーニングとは、犬をハウスに入れることではなく、犬が自分からハウスに入りたい気持ちをつくること。
決してお尻をおしたり、無理に押し込んだりしないようにしましょう。

入れないサイズでも、入りたい気持ちをアピールしてくれた見習いでした。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

«トリーツは見せる?見せない?