「褒めるしつけ」と言われて久しいですが、「褒めるしつけ」は間違っていることをしている犬を褒めることではなく、好ましい行動を取っているときに褒めることを言います。
では、好ましくない行動のときはどうするのか。
子犬にとって、何も報酬が得られないだけです。
子犬の生死にかかわる重大な事象においては、大きな声で制止することもありますが、通常の行動に関して言えば、大きな声を出す必要もありません。
そのためには当然のことながら、子犬が好ましい行動を取りやすい環境設定が不可欠です。
環境設定が出来ていれば、子犬の行動にはある程度制限がかかっているので、キッチンに入ってゴミ箱を漁るという行動は出てきません。
※悪戯する可能性があれば、ゴミ箱を子犬の口や手が届かない場所に移動するか、ゴミ箱にしっかり蓋をする、あるいは、キッチンへの出入りをゲートなどで制限することが「環境設定」です。
そういった中で、跳びついてきたときは特に構わず(別に背中を向けたり無視する必要はありません。撫でたり、興奮させたりしないだけです)にこやかに待っていれば、そのうち子犬は跳びつくのを止めたり、勝手に座ったりするので、その時褒めてあげるだけです。
ハンドラ―に必要なのは忍耐だけです。
ハウスを教えてあげるときも、子犬の好きな食べ物をハウスに投げ入れて、子犬が入ったら褒めて、もっと食べ物をあげるようにすれば、子犬はハウスの中にいることが楽しいと学習していきます。
子犬が何か悪戯をしようとしていたら、楽しそうに名前を呼んで、来てくれた時に沢山褒めて、美味しいものをあげれば、子犬は呼ばれることを楽しみに待つようになります。
どれをとっても、子犬を叱る状況は見当たりません。
甘噛みも然り。
甘えてきたら優しく接し、歯が強く当たった時だけ、「痛い」と伝えるだけです。
「あっ、痛い。」と言うだけでも、子犬の行動は一瞬止まります。
それでも興奮してきそうになったら、「ハウスでクールダウンしようか~。」とハウスにオヤツを入れてあげれば、子犬はハウスに飛び込むので、少しの間扉を閉めて、落ち着いたらまた出してあげるだけです。
こういった行動を繰り返すと、子犬は自分の欲しいものを得るためには何をすればいいのか一生懸命考えるようになります。
子犬の頭はスポンジに例えられるほど、多くのことをどんどん吸収していきます。
いい経験を沢山してもらうことが大事ですね。
ということで、今日のパピーレッスンのAさんも、特に叱られることも無く、美味しいものを食べ、沢山遊んで、終わりました。
また次回お会いするのが楽しみですね。
写真は、昨日のオビ連で頑張った見習い。
沢山考えて、頭の中がいっぱいになったようですが、楽しそうに最後まで作業に付き合ってくれました。
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