2025年1月26日 (日)

リードはちょっと長めがいい。

愛犬とのお散歩にリードは不可欠です。
畑の中の一本道や、自分の裏山などでのお散歩以外であれば、当然他の人やものと遭遇するので、愛犬の安全面だけでなく、他への迷惑防止のためにも必須のツールですが、都会での散歩では、他との距離が取れない分、どうしてもリードを短く持たなければいけない状況になってしまうことも少なくありません。

しかし、もし一緒に歩く練習をするのであれば、短いリードで、いつもリードのテンションが張った状態であるくのではなく、少し長めのリードを使って、リードが緩んでいる状態で歩く練習をすることが大事です。
なぜなら、リードが張っていることで犬の行動が変わってしまうことが多々あるからです。

さらに、リードが短いというのは、犬にとっての選択肢が少なくなるからです。
つまり、犬は刺激対象物から距離を取りたいと思っても、リードの長さが1メートル20cmぐらいの場合、特に小型犬であれば、犬の体高が低いことからも、ハンドラーのそばにいるだけでもリードが張り気味になりやすくなって、ハンドラーの後ろに隠れようと思っても動けない状況になってしまうからです。

ある程度の長さがあれば、長くも短くも手で調整が出来るので、犬の精神状態によって変えてあげることができます。

犬は逃げ場を失うと、「窮鼠猫を噛む」のたとえどおり、反撃に出ることもあります。
要は、犬が自分の安全を確保できる選択肢を持てるようにしておくことが大事と言うことですね。


さて、今日は、若いMさんの屋外レッスン。
日曜日と言うこともあり、都内の公園はあっという間に駐車場がいっぱいになるほどドッグランの利用者が集まります。
そんな中で、走り回る犬達を遠目に見ながら、どう行動したらいいのか、Mさんに少しずつ考えてもらうことにしました。

リードが張らない距離にいることを褒め、刺激が大きすぎないように環境を調整し、Mさんのそばには安心できる飼い主さんがいるということを学ぶレッスンとなりました。

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公園に、ランナーや子供や犬がいるのはあたりまえ。
いちいち気にしないで、ママとの時間を大事にしてもらうために、いろいろ頑張ったMさんでした。とれな

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2025年1月25日 (土)

刺激からの回避

犬の興奮をあおる刺激には、ポジティブなものとネガティブなものがあります。
行きたくて吠えて向かって行く場合。
来てほしくなくて警戒して吠える場合。

「吠える」という見た目の行動は同じでも、犬のきもちは全く違います。

どちらにしても相手のあることなので、基本的には平常心でスルーしてもらうことがいわゆる「社会化」です。
つまり、「気にしないでいられるようになること」が社会に上手に適応できているということです。

しかし、最初から上手に社会化できている犬がいるわけではなく、子犬のころは大丈夫でも、成長と共に行動に変化が現れるというのはよくある話です。

では、どうするのか。

そもそも、気にしなくてもいいと思ってもらえるようになるための練習が不可欠です。
それは、ある程度環境設定された場所で、犬に興奮の対象となる「刺激の存在」に馴れてもらう必要があるからです。

とは言っても散歩は毎日のこと。
馴れるまでは、「回避」の必要性も出てきます。

よく、回避のために「座って待たせる」ということをする人がいます。
犬が座って待っていられる精神状態であれば問題ありません。
いわゆる「やり過ごす」方法です。

しかし、刺激対象物との距離が取れず、座って待っていられない状況であれば、結局犬は興奮し、かつまたハンドラーの指示さえも耳に入らない状況が常態化してしまうので、刺激対象物からまず距離を取ることをお勧めします。
興奮して吠えるという行動の頻出回数を減らしたいからです。

実は今日の我が家の散歩中も、道の向こうからやってきた小型犬の2頭が、7~8メートル先からこちらに気づきギャン吠えしてリードを張っているのが見えました。

この先進んで距離が取りづらくなると、我が家の犬たちも吠え返さないとは言い切れません。
商店街なので、他の通行者の妨げになってもいけないと思い、道の端に避けて伏せさせました。
幸い今日は、落ち着いて伏せを継続し、無事やり過ごすことができました。
見習いが、相手の他犬の吠えに対して大分馴れてきたせいでしょう。

「君たちには関係ないよ」ということを伝え続けていかなければなかなか治りません。

止まって回避すべきか、相手から距離をとるべきかは、その時の犬の精神状態やトレーニングレベルによって変える必要があります。
日々の観察が必要ですね。


さて、今日は若いKさんの初回お散歩レッスンでした。
テリトリーに対する意識が強く、来客、マンション内で遭遇する人、道で向かってくる人などなどが刺激対象物となるそうです。

リードが張ってしまうとついつい興奮が激しくなるので、ロングリードを使いながら、意識をハンドラーに向けてもらう練習や、刺激に向かうよりもいいことがあると伝えながら歩いていたら、大分落ち着いて歩くことができました。

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「ダメ」はなかなか伝わりづらいので、やってほしい行動を教えた方が速いですね。

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2025年1月24日 (金)

落ち着いて待つことを教える

多頭飼いの「交替制」の話は以前にも書きました。
ハンドラーが一頭に集中してトレーニングを行っている間、残りの犬たちは静かに待っていられるでしょうか。

「待っていろ。」と言葉で言っても、待っている犬にとっては動きたい衝動を抑えるのはなかなか難しいものです。
そこで、最初は動きづらい環境設定が必要です。
場合によってはクレートを使うことも有効でしょう。

我が家の犬たちの場合、外で練習するときは、待っている犬はリードで係留しています。
その間、犬たちは大体伏せて待っているので、特に問題はなかったのですが、見習いは係留されていても、同居犬の動きによってはジタバタすることがあるので、敢えて係留ではなく、特定の少し高い場所で、座っていることや伏せていることも教えています。

最初のうちは、勝手に立ち上がったりしていましたが、最近少しずつ自制するようになってきました。

「自制」を強いるのではなく、ちゃんと待っていられたら、あなたにも楽しい時間がやってくると伝えていくことが重要です。

家の近所では大分静かになってきたので、今日はいつもと違う場所でも練習。

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コットのような少し高い場所にいてもらうように教えてあげるとわかりやすいでしょう。

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2025年1月23日 (木)

お散歩のとき、愛犬は右?左?

お散歩に行くとき、愛犬はあなたのどちら側を歩きますか?
右?
左?

一般的にドッグトレーニングでは、犬はハンドラーの左側を歩くように教えます。
様々な訓練競技においても、左側が一般的です。
ドッグダンスやラリーオビディエンスなどでは左右両方使いますが、基本は左脚側です。

理由については所説あるようなので、ここでは書きませんが、犬の安全を確保できれば、右でも左でもいいと思います。
もちろん、競技に出る場合は左側をきちんと教えておかなければいけませんが、競技に関係なければ、右でも左でも問題ありません。

なぜこんなことを書くかと言えば、散歩中犬にハンドラーの前を歩かせていると、犬の安全が確保しづらいので、左右どちらでもいいので、ハンドラーの横に呼び寄せられるようにしておきたいからです。

突然前を横切る自転車やループ、出会いがしらで他犬と遭遇する可能性はゼロではないので、見通しのきく場所であれば前を歩いていても問題ありませんが、呼んだら戻ってきて脚側に付けられるのが理想です。

さらに、前を歩いていると、右に行ったり左に行ったりと、犬は自由に蛇行するのでハンドラーとぶつかってしまうこともあります。
特に、散歩中遭遇する苦手なものや、逆に好物がある犬の場合、それとは反対側に犬を付けることで、ハンドラーが障壁にもなり、犬の過剰反応を抑えやすくなります。

上手にハンドラーと歩くペースが身に付けば、いちいちハンドラーの顔を見上げて歩く必要はありませんが、ハンドラーがいつも同じ側にいるより、どちらの側にいても犬が安定していられるように、左右の脚側を教えておいてあげると、危険回避にも役立ちますね。

今日は若いEくんのお散歩レッスンでした。
気になるものがバイクというEくん。
通りを歩くときは、道路と反対側にいてくれると少し刺激が低くなるので、両サイド歩けるように練習しました。

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途中で、別のクライアントさんと狭い歩道上で遭遇したので、若い雄犬同士ということもあり、3秒ルールを実践していただき、スムースに挨拶を交わすことができました。

無用な興奮をあおることのないように、ハンドラーとのお散歩を楽しんでもらえるようになるといいですね。

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2025年1月22日 (水)

お散歩練習

「犬のお散歩なんてあたりまえに出来るもの」と犬と暮らし始めるまで思っている人は少なくありません。
なぜなら、みなさん簡単そうにお散歩されているのを目にするからです。

しかし、実際犬と暮らして、子犬とお散歩に出るようになると、いろいろな問題と遭遇します。

拾い食い
落ち葉追い
小石食い
他人への飛びつき
車やバイク追いや吠え
他犬への過剰反応などなど

思いもよらなかったことがあとからあとから出てくるものです。

さらに成長すると、オスであればマーキングが始まり、それはそれで困る場合もあります。

しかし、初めからそういうことが起きるであろうとある程度想定して対処していくことで、酷くなる前に改善することもできます。
犬にばかり勉強(トレーニング)を強いるのではなく、人も犬のことを勉強することが不可欠ですね。

さて、今日は生後8ヵ月のK君のお散歩レッスンがありました。
生後8ヵ月は思春期が始まったところ。
気になるものがたくさんあるので、人の声がなかなか耳に届きにくい状況ですが、お散歩当初からお願いした練習を日々続けていただいていることもあり、おうちのご近所は大分落ち着いて歩けるようになっています。

バイクや車、自転車への反応もほとんどありません。
現在の最大の課題は犬。
なぜなら、K君はよく小型犬に吠えられるそうで、最近はそれに対して吠え返すそうです。
誰だって吠えられたくはありませんが、無視できるようになることが大事。

他犬をあまり気にしないでいられるようになるにはどうすればいいのか。
今日はオヤツやおもちゃを屈指しながら、K君を暇にさせず、コミュニケーションを多く取りながら歩いてみました。

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暇になると、地面に落ちているものや、通りの反対側を歩く犬を探すのはどの子も同じ。

根気よく育てていきましょう。

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2025年1月21日 (火)

フロントポジションを教える

ドッグトレーニングでヒールポジションと言えば左脚側ですが、ドッグダンスでは、様々なヒールポジションがあって、ひとつひとつ丁寧に教えていく必要があります。
同様に、ラリーオビディエンスではよく「正面停座(フロントポジション)」が課題に出てきます。
つまり、向かい合わせになる位置関係です。

服従訓練においても、犬を呼び寄せたとき(招呼)、直接左脚側停座につけるのではなく、まず向かい合わせの正面で停座してもらってから、左脚側につける方法もあるので、ラリーオビディエンスに限ったことではありませんが、特にラリーオビディエンスでは、ヒールワーク中に正面停座をさせる課題が何度も出てくるので、まっすぐ正面停座に犬が入れるように教えることが重要です。


WCRLラリーオビディエンスでは、犬と向かい合わせに立って、ハンドラーは前進、犬は後退歩行という課題があります。
向かい合わせで立つことはさほど難しいことではありませんが、そこからまっすぐ後退歩行をするのは意外と難しいものです。

ハンドラーと合わせて一歩一歩下がれれば問題ありませんが、「バック」というキューを使うと、犬だけが単独で後退歩行してしまうこともあるので、どんなキューを使うかは、犬の理解度に合わせる必要があります。
また、犬に圧をかけて押してはいけないので、犬が自発的に下がることも重要なポイントになっています。

さて、我が家の場合は、ドッグダンスをやっていることもあり、単独後退歩行を教えているので、「バック」のキューを使うことはできません。
そこで、「フロント」という「正面立止」のキューを使って、フロントポジションを維持しながら移動するように伝えています。
「フロント」自体はドッグダンスでも普通に使うキューなので、犬たちは理解できています。
正面停座をお願いするときは、「フロント、スィット」。

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正面立止の状態で、左右にサイドステップを行う課題もあるので、フロントポジションの意味をきちんと伝えておくと、犬も動きやすくなります。

フロントポジションは、ルアーリングやターゲッティングで教えてあげることができます。
ドッグダンスやラリーオビディエンスを楽しむ場合は是非教えてあげましょう。
うまくいかないときは、プロに相談してくださいね。

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2025年1月20日 (月)

形も大事

犬の犬種特性や個体の性格がその犬行動のベースになっていることはいつも書いています。
個体の性格や気性は親から受け継がれる天性のものと、その後の環境によって後天的に習得するものがあります。
子犬を探すときは親犬を見てからと言われる所以です。
同時に、生まれた後の子犬の環境も子犬の性格や行動形成に大きく影響していきます。
社会化が重要と言われる所以です。

さて、我が家の犬たちはボーダー・コリーという犬種ですが、羊追いが仕事でもあるので、走る速さには自信があります。
アトラクションの50メートル走でも、1席、2席の実力がありますが、あいにく我が家には羊はいないので、家庭犬として暮らしています。
家庭犬にとって、足の速さはそんなに重要ではありませんが、もともとアクティブな犬であることで、日常の運動量を保障しなければいけません。
動くことが大好きな犬たちにとって、アクティブなことは大好物です。
現在ドッグダンスやオビディエンス、遊びでディスクなどで犬たちと遊んでいますが、目の前に大好物があるとじっとしていられなくなるのが玉にキズ。

そんな犬たちに「マテ!マテ!マテ!」と言い続けていても、気持ちが安定していなければ意味がありません。

じっとしていることは、行動だけの問題ではなく、メンタル面が安定していなければ出来ません。
それはいわゆる「義務感」とは違うような気がしますが、メンタルは目で見えないゆえに難しい。
恐らく、犬が自信をもったときに初めて、その行動が落ち着いて出来るようになるはずです。

見習いに、じっと立つことを教えていますが、最近少しジタバタ感が減ってきたように見えます。
メンタル作りと形、どちらも重要です。

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どこに立てばいいのかのサポートは欠かせません。
人間も、「そのあたり」と言われるより、「バミリ」があった方がわかりやすいのと同じですね。

犬育ては時間がかかります。
根気と忍耐が不可欠ですね。

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2025年1月19日 (日)

平常心を保つのは難しい

巷は受験シーズン真っただ中ですが、どんなに頑張って勉強してきた受験生たちであっても、本番の試験で今までの成果が出せるかどうかは誰にもわかりません。
その理由は、緊張感、慣れない会場の雰囲気、他の事に気を取られて集中できなかったりと様々です。

ドッグトレーニングにおける「ディストラクション」のことをよく書いていますが、犬も同様で、他に気を取られていると集中力が落ちてしまい、ハンドラーの言葉が耳に届かないことはよくある話です。
「家では出来るのに。」や「いつもは出来るのに。」というのがそれです。

家で出来ていることがなぜ外で出来ないのか。
外には犬の集中を欠くものが沢山存在しているからです。
他の犬、人、音、動くもの、匂い、などなど、人が気づかないものもその中には含まれます。


さて、今日はオビディエンスの練習会に参加しました。

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今回の練習会は個別ではなくグループで行う練習なので、他のハンドラーたちも同時に各々の課題を練習します。
つまり、犬の視界には、他人や他犬が入って動いている状況の中でハンドラーと作業するわけです。

完璧に近い犬であれば、本番競技同等レベルの課題をこなすこともよい練習ですが、至らないレベルの場合は、ハードルを上げすぎることなく、成功体験を増やしていくことが犬の自信につながっていきます。

我が家はアシスタントと見習い両方が参加しましたが、アシスタントは本番で緊張しすぎるので、基本のヒールワークと得意の課題を練習しました。
得意のはずがなぜかうまくできない。
得意なのに。
それだけ外部の刺激の影響を受けているということですね。

もちろん練習なので、その状況に合わせてハードルを下げたりしながら様子を見ていきます。

出来ると思って過信しすぎていると、犬がエラーを重ねてしまい、自信を失ってしまうことにもなるので、犬が悩んでいるときはすぐにハードルを下げてあげます。

「できるよ!いつもできているんだから、絶対大丈夫!」と言ってしまいそうなところを言わないことは難しい。
「そっか。今のきもちだと無理なんだね。じゃぁ、こうしてみようか」と犬をサポートしていくことが重要ですね。

今日もたくさんの学びがありました。
講師の先生、ご参加の皆様、ありがとうございました。

見習いのディストラクションのお手伝いもありがとうございました。

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2025年1月18日 (土)

犬も神経使います。

犬のボディランゲージの話はいつも書いています。
犬のきもちはいつもハッピーとは限らないので、そのきもちを察するための手助けとなるからです。

ドッグランは犬たちが楽しそうに駆け回る場所。
しかし、どの子も楽しいとは限りません。
また、楽しそうに駆け回っている子であっても、相性の悪い犬と遭遇すれば緊張します。
「やめて!」と主張できる犬もいれば、言えずに逃げる犬もいます。

犬たちもそれなりに相手の犬のきもちを推し量ったりすることに神経をつかっているわけです。

ですから、ドッグランで遊んでいる犬を放置するのではなく、ちゃんと観ていてあげることも大事ですね。


さて、今日は1歳になったばかりのMさんのプライベートレッスンがありました。
場所はMさんにとっては初めての公園。

日常的に練習している「脚側」を初めての場所でも同じように出来るようにするための練習。

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少しヒントをあげると、Mさん上手に付いてきてくれました。
日々の繰り返しが大事ですね。

そのあとは、併設のドッグランを経験することになりました。
基本的には、呼び戻しが完璧でないと、犬の安全が確保しづらいのでお勧めできませんが、
以前チャレンジしたときは、ちゃんと自分から戻ってこられたということでしたので、
今回はどんな様子か見させていただくことにしました。

もちろん周りは見知らぬ犬たちばかりでしたが、Mさんは走りたいタイプなので、一人で走り回っていました。
途中他の犬を追いかけたり、近づいたりしていましたが、「来ないで」と唸られる場面も。

唸られると自分から引いて、また一人で走り出すという感じで自由を満喫していましたが、
飼い主さんのもとに自分から戻ってきてブルブル。

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それなりに緊張しているのがわかります。

当然いっぱいいっぱいになる前に撤収。
嫌な経験をさせないことが大事ですね。

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2025年1月17日 (金)

刺激を刺激でなくす方法

犬にとっての刺激は様々です。
例えば我が家の見習いは犬が刺激対象です。
犬が視界に入ると興味津々で、挨拶に行こうともがきます。
もちろんダメなので、私は素通りします。

しかし、刺激対象物との距離が近すぎると、犬の興奮はマックスになり、様々な問題行動に発展する場合があるので、相手の犬との距離が取れないと判断したらUターンするなり、横道にそれるなりして、興奮マックスを経験させないようにします。

これだけ聞くと、一生他犬を避けて暮らしているように見えますが、実はちゃんと環境設定をしたトレーニングをしています。

例えば、犬と距離が取れる場所で、他犬が視界に入っていても気にせずハンドラーに集中する練習であったり、散歩中でも、相手と距離が取れて無反応でいられたらきちんと褒めるということを繰り返してやっているので、以前のように、吠え続けたり、こちらの声が耳に入らず、リードを引っ張り続けるということはなくなりました。

つまり、何もしなければ行動は変えられないけれど、少しずつ変えていくための段階を踏むことで、犬の行動は変えられるということです。
それは、犬に罰を与えて、犬が怖がってやらなくなるのとは違います。
また、刺激に馴らそうと、刺激との距離を近づけすぎたり、刺激を沢山浴びせるような洪水療法(フラッディング)などは逆効果になることがあるのでお勧めできません。
犬の精神状態をよく観察しながら、手順を追っていくトレーニングが重要ですね。

さて、先月からバイクや大型車への過剰反応対策レッスンを受けていただいているEさん。
Eさんへの意識改革だけでなく、一緒に歩く飼い主様の行動を少し変えていただくだけで、Eさんの行動は大分変ってきました。

もちろん、バイクの音や大型車の音は気になりますが、距離が取れていればやり過ごせるようになってきたのです。

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バイクもトラックも関係ないよね。と納得していただくまではもう少し。
新しい行動パターンが習慣になるまで、刷り込んでいきましょう。

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